元となった辞書の項目
among
解説
1. 基本情報と概要
単語: among
品詞: 前置詞 (preposition)
CEFR レベル目安: B1(中級)
意味(英語):
- In the midst of; surrounded by; included or happening in a group.
意味(日本語):
- 「~の間に」「~に囲まれて」「~の一部として」という意味を表す前置詞です。
- 主に複数の人や物がある状況で、「ある集団の中に位置している」「その一員として存在している」というニュアンスが含まれます。
「among」は、物や人が複数存在する場面で、「その集団の間にある」「その集団に囲まれている」ことを表すときに使われます。例えば、「彼は友人たちの間で人気がある」「本の中に手紙を見つけた」のように複数の対象があるときに使われる単語です。
活用形
前置詞のため、動詞のような活用(変化形)はありません。
他の品詞形
- amongst (前置詞): 「among」のやや古風または文語的なバリエーション
例)She was amongst friends.(彼女は友人たちの中にいた)
2. 語構成と詳細な意味
「among」は、もともと古英語の “gemang” / “among” に由来しており、特定の接頭語・接尾語というよりは、古い形が変化しながら現在の形になったものです。
- 関連語: amongst(用法は同じだが文語的)
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- among friends(友人たちの間で)
- among the crowd(群衆の中で)
- among other things(ほかにもいろいろある中で)
- among colleagues(同僚たちの中で)
- among the best(最も良いものの中に)
- among the top 10(トップ10の中に)
- shared among the class(クラスのみんなで共有された)
- spread among the people(人々の間に広まる)
- stand out among A(A の中で際立つ)
- live among nature(自然の中で暮らす)
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語の “gemang” は「群れ」「集まり」という意味から来ています。その後 “amang”, “among” と変化し、現在の形になりました。ニュアンスと使用時の注意点:
- 「二つの対象の間」に使う “between” と異なり、三つ以上の対象を指すときに使われることが多いです。
- 「~に囲まれている」という意味合いを持ち、わりとカジュアルでもフォーマルでも使われます。
- “amongst” はより文語的・古風な響きがあり、文学・詩的表現などで好まれます。
- 「二つの対象の間」に使う “between” と異なり、三つ以上の対象を指すときに使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
文法ポイント:
- 前置詞なので、後ろには名詞や代名詞の複数形、もしくは集合概念(group, people など)が来るのが一般的です。
- 「among + 複数名詞」あるいは「among + 不可算名詞」でも、「その集合の中で」という意味を表すことがあります。
- 前置詞なので、後ろには名詞や代名詞の複数形、もしくは集合概念(group, people など)が来るのが一般的です。
イディオム・構文例:
- among others: 「ほかにもいろいろあるが、その中でも」
- 例)He speaks several languages, among others French and Spanish.
- 例)He speaks several languages, among others French and Spanish.
- be among the best/worst: 「最も良い/悪い部類に入る」
- 例)This restaurant is among the best in the city.
- 例)This restaurant is among the best in the city.
- among others: 「ほかにもいろいろあるが、その中でも」
フォーマル/カジュアル:
- 日常会話からビジネス文書まで幅広く使用可能です。
- ただし “amongst” はややかしこまった印象を与えることがあります。
- 日常会話からビジネス文書まで幅広く使用可能です。
5. 実例と例文
A) 日常会話で使われる例文(3つ)
- I found a note among my old books.
(古い本の中にメモを見つけたよ。) - She quickly disappeared among the crowd.
(彼女はすぐに人ごみの中に消えてしまった。) - He’s popular among his classmates.
(彼はクラスメイトの間で人気があるよ。)
B) ビジネスシーンで使われる例文(3つ)
- Among the employees, there is some concern about the new policy.
(従業員の間では、新しい方針についていくらか懸念があります。) - We must share this information among all team members.
(すべてのチームメンバーにこの情報を共有する必要があります。) - Her proposal is among the most innovative ideas presented this year.
(彼女の提案は、今年提示された中でも最も革新的なアイデアの一つです。)
C) 学術的・フォーマルな文脈(3つ)
- The study found a strong correlation among these three variables.
(その研究では、これら3つの変数の間に強い相関関係が見られました。) - Among various hypotheses, the third one appears the most plausible.
(さまざまな仮説の中では、3番目の仮説が最も妥当であるように思われます。) - There is ongoing debate among scholars regarding this topic.
(このトピックに関しては、学者たちの間で議論が続いています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- amid / amidst(~の真っ最中に / ~に囲まれて)
- 「騒動」や「混乱」のような抽象的な状況を強調したいときに使われます。
- 例)amid confusion(混乱の最中に)
- 「騒動」や「混乱」のような抽象的な状況を強調したいときに使われます。
- between(二つの対象の間に)
- 二つのものを扱うときに使用。three or more の場合は among が一般的。
- 二つのものを扱うときに使用。three or more の場合は among が一般的。
- amongst(文語的な among)
- 意味は同じだが、やや古風または文語的表現。
反意語
- outside(~の外で): 「~の外側」という意味を強調するとき。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /əˈmʌŋ/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きく変わりませんが、地域によって [əˈmʌŋ] または [əˈmɒŋ] と発音されることがあります。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きく変わりませんが、地域によって [əˈmʌŋ] または [əˈmɒŋ] と発音されることがあります。
- 強勢(アクセント)の位置:
- 「a-MONG」のように、第二音節 “mong” にアクセントがきます。
- 「a-MONG」のように、第二音節 “mong” にアクセントがきます。
- よくある発音の間違い:
- 最初の “a” を日本語の「あ」のように強く発音しすぎたり、語尾を伸ばして「amongu」のようにしてしまうこと。
- 実際は「ア(弱い)・マング」に近い発音です。
- 最初の “a” を日本語の「あ」のように強く発音しすぎたり、語尾を伸ばして「amongu」のようにしてしまうこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ammong” や “amoung” などのつづり間違い。
- “between” との混同:
- 「間」と日本語で訳すとき、二つだけの場合は “between”、三つ以上の場合は “among” が主に使われます。
- 「間」と日本語で訳すとき、二つだけの場合は “between”、三つ以上の場合は “among” が主に使われます。
- “amid” との混同:
- “amid” は「(混乱・困難など)真っ最中に」という状況を強調することが多い。
- “amid” は「(混乱・困難など)真っ最中に」という状況を強調することが多い。
- 資格試験の出題傾向:
- TOEIC や英検などで、前置詞の使い分け(between, among)を問う問題や、「among + 複数名詞」の正確な用法を問う問題がよく出ます。
- TOEIC や英検などで、前置詞の使い分け(between, among)を問う問題や、「among + 複数名詞」の正確な用法を問う問題がよく出ます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “a-MONG” = “a (1 つ)” と “mong (多いもの)” とイメージ
- 「1 人が多くの人の中にいる」= among と覚えると、ほかの前置詞との違いがつかみやすいかもしれません。
- 「1 人が多くの人の中にいる」= among と覚えると、ほかの前置詞との違いがつかみやすいかもしれません。
- 音のイメージで覚える: 前半は弱く、後半を強めて「アマング」のように発音する。
- スペリングの注意: 「u」ではなく “o” が使われている点に注目するとミスを防ぎやすいです。
「among」は複数や集団のイメージを伴う前置詞なので、「大勢の中にいる」「複数のものに囲まれている」という場面を思い浮かべると使い方がわかりやすくなります。
意味のイメージ
意味(1)
…の間に,に囲まれて
意味(2)
《分配を表す動詞と共に》…の間で,めいめいに
意味(3)
…がいっしょになって,が協力して
意味(4)
《おもに最上級と共に》…の中の一つ(一人)で,のうちに数えられて