pupil
以下では、名詞 “pupil” を詳しく解説していきます。英語学習者にもわかりやすいよう、できるだけ丁寧に説明します。
1. 基本情報と概要
意味・概要
- 英語: pupil
- 日本語:
1) (学校などの) 生徒
2) ひとみ、瞳孔
“pupil” は主に「生徒」という意味で日常的に使われます。特に「教師に師事する生徒」というニュアンスが強いです。また、生物学や医学の文脈では「瞳孔」の意味でも登場する名詞です。
品詞
- 名詞 (Noun)
活用形
名詞なので動詞のように変化はしませんが、複数形は pupils
となります。
- 単数形: pupil
- 複数形: pupils
他の品詞になったときの例
- 「pupil」は一般的に名詞としてのみ用いられ、他の品詞(形容詞・動詞など)としての形は存在しません。
CEFRレベルの目安
- B1(中級)程度
「pupil」を「生徒」という意味で使いこなすには日常会話レベルをやや超えた理解が必要です。ただし、医療や生物学分野の「瞳孔」の意味に関しては、アカデミック寄りの知識が求められる場合があります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語(Prefix):なし
- 語幹(Root):pup- (ラテン語の「子供」を意味する語源に由来)
- 接尾語(Suffix):-il (フランス語を経由して派生した形)
詳細な意味
1) 教育の文脈: 「生徒」
- 教師が生徒を指す際にフォーマルに用いられる。特にイギリス英語では小中学生を指すのに “pupil” がよく用いられます。
2) 医学・解剖学の文脈: 「瞳孔 (どうこう)」
- 人の目の中心部分を指し、眼球の中で光を取り入れる部分。医療関係の文章や解剖学的説明でよく使います。
関連語・派生語
- “pupillage” (イギリス法曹界でいう修習期間の意)
- “pupil-teacher” (古い表現で、教育実習生のようなニュアンス)
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- private pupil: 個人教授の生徒
- star pupil: 成績優秀な生徒
- elementary pupil: 小学校の生徒
- gifted pupil: 才能のある生徒
- former pupil: 以前の教え子
- diligent pupil: 勤勉な生徒
- pupil dilation: 瞳孔の拡張
- pupil constriction: 瞳孔の収縮
- monitor the pupil: 瞳孔の状態を観察する
- pupil-teacher ratio: 生徒と教師の人数比
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “pupillus” (小さな子供) や “pupa” (人形/少年/少女) に由来し、そこから古フランス語 “pupille” を経て英語に入ったとされます。
- 「瞳孔」の意味も、瞳の中に小さな人影が映る様子(自分の姿が映る)に由来しているといわれています。
使用上の注意点
- 「生徒」の意味で使う場合、イギリス英語では特に広く使われますが、アメリカ英語では “student” のほうが一般的に感じられます。
- 医学的な文脈で「瞳孔」の意味で用いる場合は、専門用語になりますが、一般的な会話でも「瞳孔」を示したければ “pupil” が使われます。
フォーマル or カジュアル
- 「生徒」の意味で使う場合はややフォーマル寄り。特に教育現場(イギリス英語)で正式に用いられます。
- 「瞳孔」の意味は専門性を伴う文脈で出てくるため、どちらかというと医学や学術表現の場面で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- “pupil” は可算名詞 (a pupil, two pupils)。
- 主語・目的語など、文中での働きは一般的な可算名詞と同じ。
- “pupil of someone” (〜の生徒) のように使い、特定の教師や先生に師事する人を表すときにも使う。
一般的な構文・イディオム
- be a pupil of 〜 (〜の弟子である)
- under someone’s tutelage (師事している) – “pupil” と直接組み合わせない場合もありますが、同じ文脈でよく使われます。
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈で、例文を 3つずつ提示します。
5.1 日常会話
“My daughter is a pupil at the local primary school.”
(私の娘は近所の小学校の生徒です。)“He was once a pupil of that famous piano teacher.”
(彼はかつてあの有名なピアノの先生の弟子でした。)“The pupils in this class are very energetic.”
(このクラスの生徒たちはとても活発です。)
5.2 ビジネス
“Our company has funded a scholarship program for high-achieving pupils.”
(我々の会社は、成績優秀な生徒向けの奨学金プログラムに資金提供しています。)“He spoke about his experiences as a former pupil at the school assembly.”
(彼は学校の集会で、かつての生徒としての経験を語りました。)“The new policy will impact the pupil-teacher ratio in public schools.”
(この新しい方針は公立学校における生徒と教師の比率に影響を与えるでしょう。)
5.3 学術的な文脈
“The pupil dilates in low light conditions, allowing more light to enter the eye.”
(瞳孔は暗い場所で拡張し、より多くの光を目に取り入れます。)“Observing the patient’s pupil response can help diagnose neurological conditions.”
(患者の瞳孔反応を観察することは神経学的疾患の診断に役立ちます。)“He authored several physics papers while he was a pupil under Professor Smith.”
(彼はスミス教授のもとで学んでいた間に、いくつもの物理学論文を書きました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- student (生徒)
- アメリカ英語では一般的。“pupil” よりも広く用いられ、大学生や社会人学習者にも使われる。
- disciple (弟子)
- 宗教や思想の分野での教え子や信奉者を指す際に用いられ、精神的・師弟関係の深さを表す。
- learner (学習者)
- 生徒に限らず学んでいる人全般を指す。
反意語 (Antonyms)
- teacher (教師)、instructor (指導者)
- 直接の反義語ではありませんが、「教える側」と「学ぶ側」として対比されます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 【IPA】/ˈpjuː.pəl/
- アメリカ英語: [ピューpəl](第一音節 “pju” にアクセント)
- イギリス英語: 同様に [ピューpəl] と発音
- よくある間違い: “pu*p*il” の真ん中の「p」を発音し忘れたり、「ピプル」と混乱したりすることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “peupil”, “puple” などがありがちです。“p-u-p-i-l” が正しいスペリングと意識しましょう。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、発音上「People」と紛らわしく聞こえることがあるので注意。
- 試験対策: イギリス英語由来の単語として英検やIELTSで出題されることも。アメリカ英語の “student” との違いを問われる場合があるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 『“pupil”の中には “u” と “i” が入っていて、生徒 (you and I) を連想する』と覚えるとおもしろいかもしれません。
- 「教室で教師が生徒を見つめると瞳孔 (pupil) が合う」 … “生徒” と “瞳孔” は同じ単語、というトリビアを思い出すと印象に残りやすいでしょう。
- 瞳孔=people(うっすら人の形が瞳に映る)→pupil と関連づけて覚えておくのも手です。
以上が、名詞 “pupil” の詳細な解説です。イギリス英語圏の教育現場で広く使われるほか、医学用語としても重要な単語です。学習の際は、スペルや発音を丁寧に確認しつつ、意味の使い分けにも注意して習得してください。
瞳孔
(一般にschoolに学ぶ)生徒;(個人指導を受けている)生徒,門下生,弟子,