opposition

1. 基本情報と概要

英単語: opposition

品詞: 名詞 (noun)

意味（英語・日本語）

• 英語: “opposition” means resistance or disagreement expressed in action or argument.
  


• 日本語: 「反対」「抵抗」「対立」を指す言葉です。意見が合わないときの抵抗や反発を表すのに使われます。政治や討論などでの「反対勢力」や「野党」を意味する場合もあります。

「意見や立場を明確に『反対』する」ような場面で使われ、比較的フォーマルな場面から日常会話まで幅広く使われる単語です。

活用形

• 名詞なので動詞のような活用はありません。
  


• 複数形は “oppositions” ですが、あまり日常的には使われません。

派生語・他の品詞例

• 動詞: oppose（反対する）
  


• 形容詞: opposing（対立する）、opposite（反対の）
  

CEFRレベルの目安

• B2（中上級）: 日常的な会話でも時折登場しますが、ややフォーマル寄りなので、中上級レベルの単語といえます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• op-（接頭語ではありませんが、語源的に “ob”=「逆向きに」「対して」 というラテン語の要素が含まれています）
  


• pos（「置く」= “ponere” の語幹）
  


• -ition（ラテン語由来の名詞形語尾）

ラテン語 “opponere” (ob+ponere = against + to place) 「対して置く」→ 英語“oppose” → “opposition” となっています。

主要な意味

1. 反対・抵抗
   


2. 対立・対抗
   


3. （政治などの）反対勢力、野党
   

よく使われるコロケーション（10個）

1. in opposition to 〜に反対して
   


2. face opposition 反対に直面する
   


3. strong opposition 強い反対
   


4. organized opposition 組織的な反対
   


5. political opposition 政治的な反対／野党
   


6. mount opposition 反対を強める
   


7. encounter opposition 反対に遭遇する
   


8. loyal opposition 忠実な野党（忠誠の意を示しつつ政府に反対する勢力）
   


9. vocal opposition 声高な反対
   


10. show opposition 反対の姿勢を示す
    

3. 語源とニュアンス

語源

• ラテン語の “opponere” (ob + ponere = against + place) から派生しています。もともと「反対方向に置く」というイメージが強く、現代英語でも「反対姿勢をとる」「抵抗する」という意味合いを持ちます。

ニュアンスと使用時の注意

• 「議論や討論での明確な反対」を示すフォーマルな言葉ですが、政治用語として“野党”の意味でもよく使われます。


• 日常会話でも「反対がある」「抵抗を受ける」といったときに比較的自然に使われますが、カジュアルに「No!」というよりは少しフォーマルな響きを伴います。

4. 文法的な特徴と構文

• 名詞 “opposition” は、基本的に不可算名詞として用いられることが多いですが、文脈によっては可算扱いされる場合も稀にあります（具体的な反対運動や組織を指すときなど）。


• フォーマルでもカジュアルでも使用されますが、政治や議会などの文脈では特にフォーマルに使われることが多いです。

一般的な構文や表現

• in opposition to + 名詞:「〜に反対して」
  


• the Opposition: 政治の文脈で「野党」を指す用法。

5. 実例と例文

日常会話での例文

1. “I expressed my opposition to eating junk food every day, but my siblings didn't listen.”
   
   （毎日ジャンクフードを食べることに反対を表明したけど、兄弟は聞き入れなかった。）




2. “She showed strong opposition when I suggested cutting down our leisure budget.”
   
   （余暇の予算を削ろうと提案したとき、彼女は強い反対を示した。）




3. “There was no opposition to the idea of going camping this weekend.”
   
   （今週末にキャンプに行くという意見には、反対がなかった。）

ビジネスシーンでの例文

1. “The board faced opposition from shareholders regarding the merger plan.”
   
   （取締役会は合併計画に関して株主からの反対に直面した。）




2. “Despite some opposition among the team members, we decided to proceed with the new policy.”
   
   （チーム内でいくつか反対はあったが、新しい方針を進めることに決めた。）




3. “We need to address any opposition to our marketing strategy before the product launch.”
   
   （製品の発売前に、マーケティング戦略に対するあらゆる反対に対処する必要がある。）

学術的な文脈での例文

1. “The researcher encountered opposition when presenting the controversial findings.”
   
   （研究者は、議論を呼ぶ研究結果を発表した際、反対に遭遇した。）




2. “His paper focused on the historical opposition to technological progress in the 19th century.”
   
   （彼の論文は19世紀の技術進歩への歴史的な反対に焦点を当てていた。）




3. “There was considerable opposition from peer reviewers regarding his methodology.”
   
   （彼の研究手法に対して、査読者の間でかなりの反対があった。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語（Synonyms）

1. resistance （抵抗）
   
   
   
   • 「物理的・精神的に抵抗する」というニュアンス。やや広範な言い方。
     
   
   


2. objection （反対意見、難色）
   
   
   
   • 具体的な意見や不満を表す場合に使われる。ややフォーマル。
     
   
   


3. hostility （敵意、反感）
   
   
   
   • 感情的な敵対心を強く示すニュアンス。
     
   
   

反意語（Antonyms）

1. agreement （同意、合意）
   


2. acceptance （受け入れ）
   


3. approval （承認）
   

使い分け

• “resistance” は行動を伴う抵抗のニュアンスが強いです。
  


• “objection” は論理的な反対意見にフォーカスします。
  


• “opposition” は広義の反対や政治的な野党を示すニュアンスが含まれる場合があるため、場面によって使い分けましょう。

7. 発音とアクセントの特徴

• アメリカ英語では “ɒ” の音が “ɑː” に近くなります。
  


• アクセントは “-si-” の部分に置かれます。
  


• “しょん” の部分は “-tion” で、発音は 「シュン」に近くなります。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス
   
   
   
   • “opposition” の場合、真ん中の “o” を抜かして “oppositon” としてしまうミスが起こりがちです。
     
   
   


2. “opposition” ＆ “oppose” の混同
   
   
   
   • 名詞と動詞で意味・使い方が異なるため注意してください。
     
   
   


3. 試験対策
   
   
   
   • TOEICや英検などでも、ビジネス文脈や政治文脈で出題される可能性があります。コロケーションや前置詞との組み合わせをしっかり覚えるとよいでしょう。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• Oppose（反対する）+ -tion（名詞化） から「反対の状態」と覚えるとイメージしやすいです。
  


• 何か“置く (pose)”と考えるとき、相手の意見と逆向き(対して)に置くイメージで「反対の立場にいる」と覚えるのも効果的です。
  


• スペル上は “o-p-p-o-s-i-t-i-o-n” と “p” が2つ連続、最後に “tion” となる点が確認ポイントです。

以上が名詞“opposition”の詳細です。政治や日常会話でもよく使われるので、コロケーションごとまとめて覚えると便利です。