gear
〈C〉(動力を伝動する)歯車,ギヤ / 〈U〉歯車装置,伝動装置,ギヤ / 〈U〉(特定の機能を果たす)装置 / 〈U〉(ある仕事・活動のための)道具一式 / …‘に'ギヤ(伝動装置)を取り付ける / (…に)…‘を'かみ合わせる,連係させる《+名+to+名》 / (…に)ギヤがかみ合う《+into+名》
1. 基本情報と概要
単語: gear
品詞: 名詞 (主に可算だが、文脈によっては不可算的に扱われることもあり)
意味(英語):
- (機械装置の) 歯車
- (車などの) ギア
- (特定の目的に使う) 用具・装備
意味(日本語):
- 機械装置の歯車
- 車などで速度や走行状態を調整するギア
- 特定の活動やスポーツで使われる装備品・用具など
「たとえば車のギアを変えるときや、釣り・登山・スポーツなどの装備をまとめて“gear”と言います。」
活用形の例 (名詞として単数・複数など):
- 単数形: gear
- 複数形: gears(特に機械の歯車を複数形で言う場合)
- 不可算的用法: “gear” は特定の活動で使う装備全体をまとめて言うときは不可算として使われることがあります。例: “camping gear”
他の品詞への変化例:
- 動詞: to gear (何かに備える、準備する)
例: “We need to gear ourselves up for the competition” (試合に向けて準備する) - イディオム・句動詞: to gear up (準備を整える)
CEFR レベルの目安:
- B2(中上級): 「gear」を「装備」という抽象的な意味や、文字通りの「歯車」という工学的な意味など、多彩な用法で使うには中上級レベルの語彙力が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: “gear”
- 特に明確な接頭語・接尾語が伴っているわけではありません。
- 特に明確な接頭語・接尾語が伴っているわけではありません。
- “gear” の派生形として “gearbox” (ギアボックス) などの複合語があります。
関連語や派生語
- gearbox (n.):変速装置、ギアボックス
- gearshift (n.):ギアを変える装置、シフトレバー
- gearing (n.):歯車装置全般、または比喩的に「準備状態」
よく使われるコロケーション(共起表現)例(10個)
- camping gear
- キャンプ装備
- キャンプ装備
- fishing gear
- 釣り道具
- 釣り道具
- climbing gear
- 登山装備・クライミング用具
- 登山装備・クライミング用具
- protective gear
- 防護用装備
- 防護用装備
- gear up (for something)
- 〜に備えて準備をする
- 〜に備えて準備をする
- shift gears
- (車などの)ギアを変える、または比喩的に方向や態度を変える
- (車などの)ギアを変える、または比喩的に方向や態度を変える
- put (something) in gear
- 何かをギアに入れる/始動させる
- 何かをギアに入れる/始動させる
- cycling gear
- 自転車用の装備 (ウェアやヘルメットなど)
- 自転車用の装備 (ウェアやヘルメットなど)
- gear ratio
- 歯車比
- 歯車比
- high/low gear
- 高速ギア/低速ギア
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語で「戦闘や旅のための用意・装具」を意味する
gere
やgeare
にさかのぼります。元々は “fittings” (取り付け具) や “apparel” (服装) のように、ある目的のための用意というニュアンスを持っていたとされています。
ニュアンスと使用上の注意:
- 「歯車」などの機械的な意味から、「装備・道具一式」という抽象的な意味へと広がっています。
- 口語・文語ともによく使われる単語ですが、工学分野ではより専門的になり、スポーツ・レジャー分野ではカジュアルな文脈で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算:
- 機械の歯車を指す場合は可算(gears)。
- スポーツやアウトドアの装備全体を指す場合は不可算扱いが多い(some gear, a lot of gear など)。
- 機械の歯車を指す場合は可算(gears)。
- イディオム・構文例:
- gear up (for/to do something): 準備をする/気合いを入れる
- shift gear(s): 車のギアを変える/状況や路線を切り替える
- in high gear: 物事が最高潮になって進んでいる状態
- gear up (for/to do something): 準備をする/気合いを入れる
- フォーマル/カジュアル:
- 装備を指すときは日常的なカジュアル表現。
- 機械の歯車の話題では専門的でフォーマルな文脈になる場合もあり得ます。
- 装備を指すときは日常的なカジュアル表現。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
“I need to pack my hiking gear for tomorrow’s trip.”
- 「明日のトレッキング用の装備を詰めないと。」
“Could you help me shift gears? I’m not used to driving a manual car.”
- 「ギアチェンジを手伝ってもらえない? マニュアル車に慣れていなくて。」
“Don’t forget your protective gear if you’re going to ride your bike.”
- 「自転車に乗るなら防護用具(ヘルメットとか)を忘れないでね。」
ビジネス (3例)
“Our company produces top-quality gears for industrial machinery.”
- 「当社は産業機械向けに最高品質の歯車を製造しています。」
“We need to gear up for the upcoming product launch.”
- 「次の製品ローンチに向けて準備を整えないといけません。」
“The project moved into high gear once the budget was approved.”
- 「予算が承認されると、プロジェクトは一気に本格始動しました。」
学術的な文脈 (3例)
“The gearing system in this wind turbine significantly improves its efficiency.”
- 「この風力タービンの歯車機構は、その効率を大幅に向上させています。」
“When analyzing load distribution, the gear ratio plays a crucial role.”
- 「荷重分布を解析するときには、歯車比が重要な役割を果たします。」
“Research indicates that advanced protective gear can reduce workplace accidents.”
- 「研究によると、高度な保護具の導入で職場の事故を減らせることが示されています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- equipment (装備・器具全般)
- 「gear」とほぼ同じ意味で“装備一式”を指しますが、より一般的・広範な場合に用いられる傾向。
- 「gear」とほぼ同じ意味で“装備一式”を指しますが、より一般的・広範な場合に用いられる傾向。
- apparatus (装置・器具)
- 主に科学や医療など、専門分野で特定の装置や器具を指す際に使われます。よりフォーマル。
- 主に科学や医療など、専門分野で特定の装置や器具を指す際に使われます。よりフォーマル。
- kit (道具一式)
- 特定の目的に必要な道具が一まとめになったセットのニュアンス。カジュアルな表現では “first-aid kit” など。
反意語
- 明確な「反意語」はありませんが、コンテクスト上、装備や用具が「ない状態」を形容して “unprepared” (準備ができていない) などを対比的に使うことがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- イギリス英語: /ɡɪə/
- アメリカ英語: /ɡɪr/
- イギリス英語: /ɡɪə/
- 強勢(アクセント):
- 一音節の単語なので特に気にする必要はありませんが、イギリス英語では [ɪə] と二重母音に近い音、アメリカ英語では [ɪr] のような発音になります。
- 一音節の単語なので特に気にする必要はありませんが、イギリス英語では [ɪə] と二重母音に近い音、アメリカ英語では [ɪr] のような発音になります。
- よくある発音の間違い:
- “giar” や “gir” のように曖昧な音になりやすい。イギリス英語の場合はしっかり [ɪə] を発音するイメージ、アメリカ英語の場合は “ギア” ではなく“ギア(r)”と [r] をはっきり意識すると通じやすい。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “gear” のスペルを “geer” と書く間違い。
- 他の単語との混同: “geer” (ほとんど使われない綴り)、あるいは “bear” “hear” などrで終わる短い単語を混同しないように。
- 不可算/可算の使い分け: アウトドア装備を指すときに “gears” と言うのは不自然に聞こえることがあります。複数形を使うときは歯車に関する文脈になりがちです。
- 試験対策: TOEICや英検でも “gear up for” などの句動詞や、装備を表す “gear” は頻出表現です。意味や用法をしっかり押さえておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
Gear
は「ギアチェンジ」のイメージから思い出せる
クルマの「ギア」を頭に思い浮かべると、そこから「機械の歯車」「装備」という関連するイメージが繋がります。- アクティビティの装備で“gear”をイメージ
キャンプや釣り、スポーツなど具体的な状況で「用具一式」をまとめて“gear”と呼ぶ、と覚えておくと一気に実用的になります。 - スペルと発音の覚え方:
アメリカ英語で「ギア」、イギリス英語で「ギア(ɪə)」と少し伸ばす感じ、というふうに整理すると記憶に残りやすいです。
以上が名詞「gear」の詳細な解説です。日常から専門分野まで幅広い文脈で使える便利な単語なので、いろいろな例文を参考にしながら使いこなしてみてください。
〈U〉(特定の機能を果たす)装置
〈U〉(ある仕事・活動のための)道具一式
(…に)…‘を'かみ合わせる,連係させる《+名+to+名》
(…に)ギヤがかみ合う《+into+名》
〈C〉(動力を伝動する)歯車,ギヤ
〈U〉歯車装置,伝動装置,ギヤ
…‘に'ギヤ(伝動装置)を取り付ける