nose

1. 基本情報と概要

英単語: nose

品詞: 名詞 (一部、動詞としても使われます)

CEFRレベル: A1 (超初心者向け)

意味 (英語)

1. The part of the face that detects smells and through which one breathes.
   

意味 (日本語)

1. 顔の中央にある呼吸や嗅覚を担う器官、つまり「鼻」を指します。
   
   「人や動物の顔にある鼻」という物理的な意味合いで使われ、「呼吸するときや匂いを嗅ぐときに使う部分です」というニュアンスになります。

活用形

• 名詞形: nose (複数形: noses)
  


• 動詞形: to nose (鼻をこすりつけるように動かす、探し回る、などの意味があります)

他の品詞の例

• 動詞 “to nose” の用法: “He nosed around the garden.”（彼は庭を探し回った）
  


• 形容詞形は直接はありませんが、「鼻の〜」という形容詞表現として “nasal” (鼻に関する) が派生語として存在します。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 「nose」は短い単語で、特に接頭語・接尾語は含まれていません。
  


• 派生語として “nosy” (好奇心旺盛で詮索好きな) や “nasal” (鼻の、鼻声の) があります。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10個）

1. “nose job” — 鼻の整形
   


2. “runny nose” — 鼻水が出る鼻
   


3. “bloody nose” — 鼻血
   


4. “stuffy nose” — 鼻づまり
   


5. “turn up one’s nose (at something)” — ～を鼻であしらう
   


6. “nose around” — （場所を）探し回る、詮索する
   


7. “on the nose” — 正確に、ぴったり
   


8. “under one’s nose” — 目の前で（見過ごすなどのニュアンス）
   


9. “keep one’s nose out of…” — ～に首を突っ込まない
   


10. “brown-nose” — ごまをする、おべっかを使う
    

3. 語源とニュアンス

• 語源: 古英語 “nosu” に由来し、さらにゲルマン祖語からの流れがあります。古くから「呼吸器官としての鼻」を表してきました。
  


• ニュアンス:
  
  
  
  • 基本的には身体の一部を表すため、感情的な響きは少ないです。
    
  
  
  • ただし、「nosey (nosy)」になれば「詮索好きな」というややネガティブなニュアンスが加わります。
    
  
  


• 使用シーン:
  
  
  
  • 名詞としては、書き言葉・話し言葉問わず日常的に使われる非常に一般的な単語です。
    
  
  
  • 動詞 “to nose around” はややカジュアル寄りですが、日常会話でも使われます。
  
  

4. 文法的な特徴と構文

1. 名詞 (可算名詞)

   
   
   • 基本的に「1つの鼻」「2つの鼻」というように “a nose” / “noses” と可算扱いオンリーで使います。
     
   
   



2. 動詞 (自動詞・他動詞)

   
   
   • 自動詞として: “to nose around” → 目的語が明示されない（「嗅ぎ回る」「詮索する」）
     
   
   
   • 他動詞として: “to nose something” → 何かを鼻で突くように動かす、または「車や船などを（ゆっくり）動かす」意味があります。
     
     
     
     • 例: “He nosed the car forward.”（彼は車を少し前に動かした）
     
     
   
   



3. 表現 (イディオム)

   
   
   • “plain as the nose on one’s face” — 誰の目にも明らかな
     
   
   
   • “turn one’s nose up” — 鼻であしらう、見下す
     
   
   

5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)

1. “I have a runny nose today.”
   
   （今日は鼻水が出るんだよね。）
   


2. “Don't pick your nose in public!”
   
   （公共の場で鼻をほじっちゃだめ！）
   


3. “She turned up her nose at the idea of going camping.”
   
   （彼女はキャンプに行くなんて考えを鼻であしらった。）

ビジネスシーン (ややフォーマル)

1. “Please excuse me; I need a tissue for my runny nose.”
   
   （失礼します。鼻水が出ているのでティッシュが必要です。）
   


2. “He has a keen nose for profitable investments.”
   
   （彼には利益の出る投資を見つける鋭い嗅覚があります。）
   


3. “She led the meeting with her nose for detail.”
   
   （彼女は細かいところに気が付く能力で会議を仕切った。）

学術的/専門的

1. “The protective cartilage in the human nose provides structural support.”
   
   （人間の鼻の軟骨は構造的なサポートを提供します。）
   


2. “A dog’s sense of smell is far superior due to its specialized nose anatomy.”
   
   （犬の嗅覚が非常に優れているのは、特殊な鼻の構造によるものです。）
   


3. “The nasal cavity is part of the respiratory system responsible for warming and filtering the air.”
   
   （鼻腔は呼吸器系の一部であり、空気を温めたりろ過したりする役割を担っています。）

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語:

  
  
  1. “snout” （動物の鼻先、特に豚の鼻など）
     
     
     
     • 「動物の鼻」を指す場合に使われます。日常会話ではあまり使われません。
       
     
     
  
  
  2. “proboscis” （動物の長い鼻、学術的に）
     
     
     
     • 主に象や昆虫の長い鼻や口器を指す場合に用いられる語です。かたいニュアンスです。
       
     
     
  
  



• 反意語:

  
  
  • 直接的な反意語はありませんが、鼻に関係しない「口(mouth)」や「耳(ear)」など他の顔の部位を対比表現で使うことはあります。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):

  
  
  • イギリス英語 (RP): /nəʊz/
    
  
  
  • アメリカ英語: /noʊz/
    
  
  



• アクセント:

  
  
  • 一音節なので「nose」のみ強調します。
    
  
  
  • アメリカ英語では “noʊz”、イギリス英語では “nəʊz” と母音の発音が少し異なります。
    
  
  



• よくある発音の間違い:

  
  
  • “nose” の “o” を “ɔ” (ノーズのように “ノーズ” でなく “ノーズ”となりすぎる) など別の音にしないように注意が必要です。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “nose” を “nosee” や “nosee.” などと書く間違いが時々あります。
  


• 同音異義語との混同: 同音異義語としては “knows” (知っている) があります。音は同じですが意味がまったく異なります。
  


• 試験対策: TOEICや英検などでも、身体の部位として基本単語の一つとしてよく見かけます。簡単な単語ほどスペル・発音ミスに注意しましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「‘nose’ は ‘no + se’ のように分解しにくく、シンプルに“ノーズ”と音で覚える」のがコツです。
  


• “knows” (知る) と同じ発音だけど綴りが違うため、混同しないように「鼻から空気を吸うイメージ」で “nose” と覚えるとよいでしょう。
  


• キャラクターや動物のイラストなど、鼻の形をイメージしながら覚えると記憶に残りやすいです。
  

以上が “nose” の詳細な解説です。身体の部位として最も基本的な単語の一つですので、スペルや発音をしっかりと押さえておきましょう。鼻に関するイディオムや派生語も日常会話でよく飛び出すため、合わせて覚えておくと便利です。