最終更新日:2025/10/21

I have a notion that everything will work out in the end.

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元となった辞書の項目

notion

名詞

〈C〉心に思うこと,考え,意見 / 〈C〉意図,望み,思いつき / 〈C〉概念,観念 /《複数形で》《米》小間物(針,糸,リボンなど)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: notion

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語): an idea, belief, or concept

意味(日本語): 考え・意見・概念・観念

「notion」は、「こういう考え方・概念があるよ」というときのように、アイデアや思考、概念を表す言葉です。話し手や書き手が思い描いている“考え”や“意見”を指し、比較的フォーマルな文脈で使われることが多いです。

活用形:


  • 「名詞」のため、形そのものが変化しません (notion / notions)。

  • 形容詞形として「notional」(概念上の、名目上の)があります。

  • 副詞形として「notionally」(名目的に)もあります。

CEFRレベルの目安:


  • B2(中上級): 日常生活で自分の意見をある程度流ちょうに伝えられるレベルで理解し、使用できる語です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語源由来の要素:


    • 接頭語: 特にありません。

    • 語幹: 「not- (知る、認知するの意)」に由来するといわれています。

    • 接尾語: 「-ion」は「~という状態・もの」を示す名詞化の接尾語。


  • 関連語:


    • notional (形容詞) : 概念上の、名目的な

    • notionally (副詞) : 名目的に


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. have a notion (~という考えを持つ)

    2. vague notion (漠然とした概念)

    3. preconceived notion (あらかじめ抱いていた考え)

    4. notion of time (時間の概念)

    5. reject a notion (その考えを退ける)

    6. the notion that ... (~という考え)

    7. political notion (政治的な概念)

    8. subtle notion (微妙な概念)

    9. challenge a notion (概念に異議を唱える)

    10. fundamental notion (基本的な概念)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “nōtiō(n-)” (知る、認知する)から派生し、「認識したもの」という意味が由来とされています。フランス語を経由して英語に取り入れられ、主に「考え」「概念」を表すようになりました。


  • ニュアンス:


    • ある程度抽象的でフォーマルな場面で使われることが多く、日常会話でも「アイデア」を少し丁寧に言いたいときなどに用いられます。

    • 「idea」や「concept」と比べると、より「頭の中に描いている枠組みや主観的な考え」といったニュアンスを帯びることが多いです。


  • 使用されるシーン:


    • 会話でも用いられますが、文書やアカデミックな文脈、ビジネス文書など、ややかしこまった印象を与えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (Countable Noun):


    • 単数形 (a notion) / 複数形 (notions)

    • 「具体的な考え・概念」を数え上げるときに複数形を使います。


  • 一般的な構文:


    1. have + a notion + of/that ~


      • 例: I have a notion that he might quit soon.


    2. be under the notion (that) ~


      • 例: She was under the notion that everything was going according to plan.


    3. the notion of + 名詞/動名詞


      • 例: The notion of sharing personal data makes some people uncomfortable.



  • イディオム: 厳密に “notion” を含む定番熟語は多くありませんが、「preconceived notions(先入観)」と合わせて用いられることがよくあります。


  • フォーマル / カジュアル:


    • 「notion」は比較的フォーマル。日常的には「idea」「thought」などが使われることも多いです。



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I have no notion of what you’re talking about.”

    (君が何の話をしているのか全然わからないよ。)

  2. “He’s got this strange notion that I can read his mind.”

    (彼は私が心を読めるとでも思っているみたいで、変な考えを持っているよ。)

  3. “She quickly dismissed the notion of going out tonight.”

    (彼女は今夜出かけるという考えを即座に却下したよ。)

ビジネスシーンでの例文 (3つ)


  1. “We need to refine our notion of customer satisfaction in this new market.”

    (この新しい市場では、顧客満足の概念を再定義する必要があります。)

  2. “The notion that our product can solve all problems is unrealistic.”

    (我々の製品がすべての問題を解決できるという考えは非現実的です。)

  3. “Let’s challenge the existing notion of leadership within the organization.”

    (組織内の従来のリーダーシップの概念に異議を唱えてみましょう。)

学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The philosopher introduced a new notion of morality based on empathy.”

    (その哲学者は共感に基づく新しい道徳観を提示した。)

  2. “Mathematicians have built complex theories around the notion of infinity.”

    (数学者たちは無限の概念を中心に複雑な理論を構築してきた。)

  3. “Researchers question the notion of free will in cognitive science.”

    (研究者たちは認知科学における自由意志の概念を疑問視している。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. idea (アイデア): より一般的で幅広い使い方ができる。

    2. concept (コンセプト): 理論的・抽象的。科学・学問の文脈で特に使われる。

    3. thought (思考・考え): 個人的な考え。カジュアルからフォーマルまで幅広く使用。


「notion」は「idea」「concept」よりも若干抽象的で、話し手の主観的な思考を強調することが多いです。


  • 反意語: はっきりとした反意語はありませんが、あえて挙げるとすれば “fact”(事実) や “reality”(現実) など、「明確に実証可能なもの」と対置される場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈnəʊ.ʃən/ (イギリス英語), /ˈnoʊ.ʃən/ (アメリカ英語)

  • アクセント: 最初の音節に強勢があります (NO-tion)。

  • イギリス英語とアメリカ英語: イギリス英語では “nəʊ” と発音し、アメリカ英語では “noʊ” と発音します。

  • よくある間違い: “notion” の “t” を強く発音しすぎたり “n” の音を曖昧にすると伝わりづらくなることがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “nation” (国) と混同することがあるので注意。

  • 同音異義語: 同音異義語は特にありませんが、「potion (ポーション)」などと聞き間違えないようにする必要があります。

  • 試験対策: TOEICや英検などのリーディングパートで、フォーマルな文脈で出題される可能性があります。文章脈で「考え」「概念」という文意を根拠に選択肢を選ぶときに有用になります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 頭の中で“アイデアの電球”を少し離れたところから見る感じ。個人的な主張や概念を広く捉えるイメージで覚えると良いです。

  • 覚え方: 「のーしょん=脳(頭)のしょん(思い)」となんとなく語呂合わせすると記憶に残りやすいかもしれません。

  • 勉強テクニック: 「notion」を使うときは「アイデア」よりも少しフォーマル、哲学的視点や学術的視点があることを意識して、他の単語 (idea, concept, thought) との使い分けを練習するとよいでしょう。


以上が「notion」についての詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術まで幅広く使える便利な語ですが、ややフォーマルな含みがあるので、場面に応じて適切に使い分けてみてください。

意味のイメージ
notion
意味(1)

〈C〉心に思うこと,考え,意見

意味(2)

〈C〉意図,望み,思いつき

意味(3)

《複数形で》《米》小間物(針,糸,リボンなど)

意味(4)

〈C〉概念,観念,イメージ

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