ferry
名詞「ferry」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: ferry
日本語: フェリー(船やボートを用いて人や車、貨物などを短距離で定期的に輸送するための手段)
品詞: 名詞(countable)
活用形: 単数形 ferry / 複数形 ferries
「ferry」は、船やボートで人や車、荷物などを短距離の水域を定期的に渡す交通手段を指す名詞です。例えば、川や海峡、湾など、丘や島といった場所を往復する船のことを指します。
「港から島へ定期的に乗客や車を運ぶ船」というイメージです。通勤や日常交通、観光などでもよく使われます。
- その他の品詞の例:
- 動詞: to ferry (ferry / ferries / ferried / ferrying)
例: “He ferried the tourists across the river.”(動詞として「渡す」「輸送する」の意味)
- 動詞: to ferry (ferry / ferries / ferried / ferrying)
CEFRレベル目安: B1(中級)
日常会話で比較的よく見かける単語ですが、旅行や移動手段の話題で登場するため、中級程度の学習者にとって重要な語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: ferr- (古英語「ferian」=運ぶ、移送する が起源)
- 接頭語・接尾語: 特に顕著な接頭語・接尾語はなく、語幹がそのまま名詞として使われています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- take a ferry
(フェリーに乗る) - ferry terminal
(フェリーターミナル、発着所) - cross by ferry
(フェリーで渡る) - ferry service
(フェリーの運行サービス) - car ferry
(車を載せるフェリー) - ferry route
(フェリー航路) - ferry schedule
(フェリーの運航スケジュール) - ferry crossing
(フェリーの渡航・横断) - ferry operator
(フェリー運営会社・事業者) - ferry passenger
(フェリーの乗客)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
古英語の “ferian” (運ぶ・移送する) に由来し、さらに古ゲルマン語の “farjanan” に遡ると考えられています。 - 歴史的背景:
中世ヨーロッパの時代から、川や海峡を渡るための定期船として利用されてきました。 - ニュアンス:
「(比較的)短い距離を定期的に行き来する船」というイメージを持ちます。旅客や車両をまとめて運ぶことが多く、観光よりも移動・輸送の要素が強めです。 - 使用するシーン:
- 口語でも文章でも使われる一般的な言葉
- 実際の交通、旅行、地理説明などで非常によく登場
- カジュアルからフォーマルまで幅広い文脈で使われます
- 口語でも文章でも使われる一般的な言葉
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算名詞):
- “I took a ferry across the bay.”
- “Several ferries operate between the island and the mainland.”
- “I took a ferry across the bay.”
- 動詞(他動詞・自動詞的用法):
- “He ferried visitors to the other side of the river.”(他動詞)
- 「ferry across ...」といった表現も見られます。
- “He ferried visitors to the other side of the river.”(他動詞)
- 一般的な構文例:
- “to ferry someone/something across (場所)”: 「(人や何か)を(場所)までフェリーで渡す」
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
English: “Let’s take the ferry to visit the island this weekend.”
日本語訳: 「今週末、島に行くのにフェリーに乗ろうよ。」English: “I missed the last ferry, so I had to stay overnight.”
日本語訳: 「最終フェリーに乗り遅れたから、一晩泊まることになったんだ。」English: “The ferry ride was surprisingly quick and comfortable.”
日本語訳: 「そのフェリーの乗船時間は思いのほか短くて快適だったよ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
English: “Several ferries operate daily for the commuter rush.”
日本語訳: 「通勤ラッシュに対応して、毎日複数のフェリーが運航しています。」English: “The company has expanded its ferry service to cater to increased demand.”
日本語訳: 「その会社は需要の増加に対応するため、フェリーサービスを拡大しました。」English: “We are negotiating a contract with a ferry operator for logistics support.”
日本語訳: 「私たちは物流サポートのために、フェリー運営会社と契約の交渉中です。」
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
English: “A feasibility study on introducing hybrid ferries was conducted.”
日本語訳: 「ハイブリッドフェリーの導入に関する実現可能性調査が行われました。」English: “Researchers analyzed the environmental impact of increasing ferry traffic.”
日本語訳: 「研究者たちは、フェリー交通量の増加が与える環境への影響を分析しました。」English: “Historically, ferries have played a critical role in connecting remote regions.”
日本語訳: 「歴史的に、フェリーは遠隔地域をつなぐ重要な役割を果たしてきました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- ship(船): 大型の船舶全般を指し、長距離航行も含む。フェリーより規模が大きいイメージ。
- boat(ボート): より小型の船で、個人レジャーや漁船などの場合も含む。
- water taxi(水上タクシー): 短距離や少人数向けのボートで、定期便よりもタクシー的役割 を持つ。
- liner(定期船): 長距離の航路にも使われる大型客船。
- cruise ship(クルーズ船): レジャー目的の豪華客船。
→ 「ferry」は、定期的で比較的短距離を往復し、乗客や車両をまとめて運ぶ点が特徴的です。
反意語
厳密な反意語はありませんが、水上交通の対比として「bridge(橋)」や「tunnel(トンネル)」など、陸路での移動手段を指すものが挙げられることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈfɛri/
- アクセント: 第1音節にアクセント(FER-ry)
- アメリカ英語とイギリス英語: どちらも /ˈfɛri/ とほぼ同じ発音です。母音 “ɛ” (エ) の軽微な差異はありますが、ほぼ同じと考えてよいでしょう。
- よくある間違い: “fairy” (/ˈfeəri/)(妖精)との混同に注意(アクセント位置や母音が異なる)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “fery” “ferie” “ferrie” などと間違えることがあるので注意。(f-e-r-r-y で「r」が2つ)
- 同音異義語との混同: “fairy” (妖精)とはつづりも意味も違うので気をつける。
- 試験対策:
- TOEIC・英検などのリスニングパートで、交通手段を表す単語として登場することがある。
- 旅行内容・時刻表・運搬手段に関する問題で使われる可能性が高い。
- TOEIC・英検などのリスニングパートで、交通手段を表す単語として登場することがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “ferry = carry” のイメージ: 古い語源で「運ぶ」を意味するところから、“ferry”で“carry”している(人や車を運んでいる)イメージを結びつけると覚えやすいです。
- スペルのコツ: 「fairy(妖精)」と綴りを混同しないように、“r”が二重になっている点に注目しましょう。(feR-Ry)
- ストーリーで覚える: 「フェリーで島へ行くときに、車をいっしょに“運べる”!」という具体的なエピソードを想像すると記憶に残ります。
以上が、名詞「ferry」の詳細解説です。フェリーを利用して旅する機会があれば、ぜひ「ferry」を意識してみてください。学習に役立てていただければ幸いです。
渡し場,連絡船の発着場
渡し船,連絡船(ferryboat),連絡船の便