熱い, 暑い / (味が)辛い,ひりひりする / (気性などの)激しい / (気分・感情などの)高ぶった, 興奮した(excited)) / (状態や動きが)激しい(violent) / (ニュースなどが)新しい, 発表されたばかりの / 《話》(商品などが)人気のある,売れる
hot
1. 基本情報と概要
単語: hot
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: 形容詞なので基本的に比較級 (hotter) と最上級 (hottest) が使われます。
- hot (原級)
- hotter (比較級)
- hottest (最上級)
英語での意味:
• Having a high temperature.
• Strongly spiced or pungent.
• Full of intense or urgent emotion; excited.
• Recently popular or of high interest.
日本語での意味:
• 熱い
• 辛い(スパイシーな)
• 熱烈な、白熱した
• 最新の、注目度の高い
「hot」は「高温の」「辛い」「急上昇中の」という意味を持ち、使う場面によって、「熱く感じるもの」や「今話題になっているもの」などを示す便利な単語です。
他の品詞形:
- 副詞: hotly(熱心に、白熱して、激しく)
- 名詞に近い派生形: hotness(熱さ、辛さなどの概念を示すが、日常会話ではあまり一般的ではない)
難易度(CEFRレベル): A1(超初心者)
「hot」は英語学習を始めたばかりの人もよく使う、基本的で覚えやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 (prefix): なし
- 語幹 (root): hot
- 接尾語 (suffix): なし(形容詞のため接尾語らしいものはない)
派生語・類縁語の例
- heat(名詞・動詞):「熱、熱量」「加熱する」
- heater(名詞):「暖房器具」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- hot day(暑い日)
- hot drink(温かい飲み物)
- hot weather(暑い天気)
- hot meal(温かい食事)
- hot topic(ホットな話題、注目の話題)
- hot news(最新のニュース)
- hot and spicy(辛くて熱い、ピリ辛)
- hot seat(苦しい立場、矢面に立たされる立場)
- hot deal(お買い得な取引)
- hot favorite(大本命)
3. 語源とニュアンス
語源
「hot」の語源は古英語の「hāt」にさかのぼります。さらにゲルマン祖語haitazに由来し、「燃えるような温度」や「強い感情」を表しました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「hot」には温度を指すシンプルな意味から、「辛い」や「最新の」など語感が広がっており、文脈によって意味合いが変わります。
- 「熱い人」「情熱的な」というニュアンスもあり、「She's hot.」など物理的な熱さではなく「魅力的」「セクシー」の意味で使われることもあるため、誤解を招かないよう文脈に気をつけてください。
- カジュアル~日常会話では頻繁に用いられ、ビジネスシーンでも目新しさや競争の激しさを表すときによく使われます(例:「hot market」など)。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので名詞を修飾する場合や補語として使います(例: It is hot. / hot coffee)。
- 比較級 (hotter) や最上級 (hottest) を使い、「~より熱い」「一番熱い」という表現が可能です。
- 「hot」自体は可算・不可算の区別はありませんが、修飾する名詞に注意してください(可算名詞に使う事が多い:a hot day / the hottest days)。
関連イディオムや構文
- hot off the press: 出来たて、刷りたて(最新のニュースなど)
- in hot water: 困った状況にある
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “It’s so hot outside. Let’s stay in the shade.”
(外はとっても暑いね。日陰にいよう。) - “Be careful, the soup is hot!”
(気をつけて、スープは熱いよ!) - “I love hot and spicy food, especially curry.”
(私は熱くて辛い食べ物が大好きで、特にカレーが好きです。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “This product has become a hot item in the market.”
(この製品は市場で注目のアイテムになっています。) - “We have a hot lead for a new client.”
(新規顧客に関して有力な紹介が入りました。) - “The upcoming seminar is a hot topic in the industry.”
(その今度のセミナーは業界でとても注目されています。)
学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
- “The researchers are investigating the effects of hot gases on engine performance.”
(研究者たちはエンジン性能における高温ガスの影響を調査しています。) - “One metaphorical application of the term ‘hot’ relates to intense debate in academic discourse.”
(「hot」という言葉の比喩的な用法の一つとして、学術的な議論における激しい論争を指すことが挙げられます。) - “Recent studies focus on hot spots of biodiversity in tropical regions.”
(最近の研究では、熱帯地域における生物多様性の高い地域に注目が集まっています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- warm(暖かい)
- 「暖かい」は「熱い」ほど温度が高くないイメージ。心地よい程度の温度を表すことが多い。
- 「暖かい」は「熱い」ほど温度が高くないイメージ。心地よい程度の温度を表すことが多い。
- spicy(辛い)
- 食べ物の「辛み」にフォーカスした表現。「hot」が持つ「辛い」のニュアンスに近いが、より味覚的に辛いことをストレートに表す。
- 食べ物の「辛み」にフォーカスした表現。「hot」が持つ「辛い」のニュアンスに近いが、より味覚的に辛いことをストレートに表す。
- boiling(沸騰するように熱い)
- 「hot」よりもさらに高温で、水が沸騰するほどの熱さを強調する際に使われる。
- 「hot」よりもさらに高温で、水が沸騰するほどの熱さを強調する際に使われる。
反意語
- cold(冷たい)
- 「熱い」の対義語。「寒い」「冷たい」を表す際に使う。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語 (AmE): /hɑːt/ または /hɑt/ (地域差あり)
- イギリス英語 (BrE): /hɒt/
アクセントの位置
- 単音節語なので、全体を強く発音するイメージです。
よくある発音の間違い
- 日本語の「ホット」をそのままカタカナ読みすると、/hoʊt/ のように聴こえてしまいがちです。実際には「ホッ(ト)」と短く発音することを意識しましょう。
- アメリカ英語では口をあまり丸めず平べったい母音 (ɑ)、「ハート」に近い音で短く切る感じに近い発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “hot” はシンプルですが “hott” と書き間違える人も稀にいます。
- “She’s hot.” と言った場合、相手を褒めている(魅力的だ)と受け取られるため、使う相手や場面は注意が必要です。
- 「暑い」と「スパイシーな」の文脈を間違いやすいので、前後の文脈に気をつけましょう。
- TOEICや英検などで「hot issue」「hot topic」などの熟語表現が出題されることがあります。「今注目の」という意味をしっかり押さえましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “hot”といえば「火」と関連づけてイメージすると覚えやすいかもしれません。
- スペリングも短いので、火のイラストや赤い色など、視覚的バリエーションを用いると記憶に残りやすいです。
- 口をあまりこじ開けずに短く「あ」と発音すると、「heat」(ヒート) との区別がしやすくなります。
上記を参考にして「hot」を使いこなしてみてください。気温や食べ物だけでなくビジネスや日常の様々なシーンで活用できる、とても便利な語彙です。

熱い;暑い
(体が)熱い,ほてる;ほてらせる
(味が)辛い,ひりひりする
(気性などの)激しい;(気分・感情などの)高ぶった,興奮した(excited);《話》性的に興奮した
《話》熱烈な,熱狂的な,熱心な(eager)
(状態や動きが)激しい,激烈な(violent)
(におい・色など)強く感じる,どぎつい
(ニュースなどが)新しい,発表されたばかりの;(料理などが)できたての
《話》(獲物などを)すぐあとに迫った;(クイズなどで)正解に近い
《話》(商品などが)人気のある,売れる
(ジャズが)ホットな,強烈な音とリズムの
《俗》盗んだばかりの;不法に入手した