最終更新日:2025/05/11

《...を》嫌って;《...に》気が進まなくて;反対して《to, from ...》

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元となった辞書の項目

averse

形容詞

《...を》嫌って;《...に》気が進まなくて;反対して《to, from ...》

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人前で話すのが嫌いだったにもかかわらず、ジェーンは勇気を振り絞って会議でスピーチをしました。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: averse

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): Having a strong dislike of or opposition to something.

意味(日本語): ある物事や行為に対して強い反対や嫌悪感を持っていること。「~に反対している」「~を好まない」というニュアンスを含みます。「I am averse to ~」という形で「~には反対です/~は好きではありません」のように使われます。比較的フォーマルな表現です。

例:


  • “I am averse to taking unnecessary risks.”

    (不必要なリスクを取ることには反対です。)

活用形: 形容詞なので一般的に活用(語尾変化)はしません。


  • 派生形:


    • aversion (名詞) – 強い嫌悪、反感

    • avert (動詞) – (目を)そむける、回避する


CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級

  • B2: 中上級

  • C1: 上級

  • C2: 最上級

“averse”はニュースやビジネス文書などで見かける可能性が高く、ややフォーマルよりのためB2程度としました。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • a- … はっきりとした接頭語ではありませんが、ラテン語由来の曖昧な要素

  • vers … 「向きを変える」「回す」を表すラテン語 “vertere” に由来

“averse” は “adversus” (ラテン語で「向き合っている、反対方向に向いている」) から派生しており、「~に背を向ける感覚」が根底にあります。

派生語や類縁語


  • adverse (形容詞): 有害な、不利な(“averse”とスペルが似ており混同しがち)

  • aversion (名詞): 強い嫌悪、反感

  • avert (動詞): そむける、避ける

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. risk-averse → リスクを嫌う

  2. be averse to change → 変化を嫌がる

  3. conflict-averse → 争いを好まない / 衝突を避ける

  4. not averse to something → 何かを嫌っていない / むしろ好む

  5. averse to taking risks → リスクを取ることに反対

  6. be averse to confrontation → 対立を避ける

  7. be averse to hard work → 苦労するのを嫌う

  8. be averse to extremes → 極端なことを嫌がる

  9. be averse to change of plans → 計画の変更を好まない

  10. politically averse → 政治的に無関心、あるいは政治に嫌気がある


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “aversus”(過去分詞形 “avertere”=「背を向ける・そむける・避ける」)が語源。

  • “adversus” とも関連し、「反対に向かう」というニュアンスを持ちます。

ニュアンスと使用上の注意


  • フォーマル度: “averse”は日常会話でも使われますが、ややフォーマル寄り、書き言葉にもよく出てきます。

  • 微妙なニュアンス: 「強い嫌悪感」ではあっても、一貫して“嫌い”だけではなく「それを受け付けない」というスタンスにも近い印象を与えます。

  • 口語/文章: 両方に使われますが、日常会話であれば “I don’t like ~” のほうが一般的で、 “averse” はフォーマルな公的文書やビジネスシーンで目にすることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞 “averse” は通常 “be averse to + 名詞/動名詞” の形で使われます。

    例: “I am averse to changing the plan.”(私は計画を変更することに反対です。)

  • 意味的には「~(の状態)を嫌う」「~に反対である」というニュアンス。

  • 可算・不可算の区別は不要。動詞ではないので自動詞・他動詞の区別もありません。

  • フォーマルな場面や書き言葉で使用されることが多いですが、日常会話でも意味を強めたいときに使われることがあります。

イディオムや一般的な構文


  • not averse to ~

    例: “I’m not averse to a little adventure now and then.”

    (ときどきちょっとした冒険は嫌いじゃない。)

  • risk-averse

    (形容詞+形容詞の組合せ:リスクを嫌う、リスクを回避しがちな)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I’m not averse to trying new foods, but raw fish still scares me a bit.”

    (新しい食べ物を試すのは嫌いじゃないけど、生魚はまだちょっと怖いんだ。)


  2. “She seems averse to loud music, so let’s turn it down.”

    (彼女は大きな音の音楽を嫌がっているみたいだから、ボリュームを落とそう。)


  3. “I’m averse to lending money to friends because it can complicate relationships.”

    (友達にお金を貸すのは好きじゃないんだ。人間関係がややこしくなる可能性があるから。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “The client is averse to any additional risk, so we need a safer investment option.”

    (その顧客はリスクを嫌うので、より安全な投資案が必要です。)


  2. “Management appears averse to major budget cuts unless absolutely necessary.”

    (経営陣は、絶対に必要でない限り、大幅な予算削減には反対のようです。)


  3. “We are not averse to innovation, but we must ensure cost-effectiveness as well.”

    (当社はイノベーションに反対しているわけではありませんが、費用対効果も重要視しています。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Certain populations may be averse to vaccination due to cultural beliefs.”

    (特定の集団は文化的な信条によってワクチン接種に反対することがある。)


  2. “Researchers must consider whether participants are averse to invasive procedures.”

    (研究者は、参加者が侵襲的手技を嫌がるかどうかを考慮しなければならない。)


  3. “Many organisms are naturally averse to bright lights, as it signals potential danger.”

    (多くの生物は本能的に強い光を嫌うが、それは潜在的な危険を示している可能性があるためである。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. opposed to(~に反対して)


    • “I’m opposed to the new policy.”

    • “averse”より口語的でストレート。


  2. reluctant(気が進まない)


    • “I’m reluctant to take on another project.”

    • “averse”ほど強くはないが、やや消極的感を表す。


  3. hostile to(敵対的、嫌悪的)


    • “He is openly hostile to the idea.”

    • “averse”よりも強い敵意を感じさせる。


反意語(Antonyms)


  1. keen on(~に熱心な)

  2. eager for(~を熱望する)

  3. willing to(~する気がある)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • イギリス英語: /əˈvɜːs/

    • アメリカ英語: /əˈvɝːs/


  • アクセント(強勢): 第2音節「-verse」に強勢があります。

  • 発音の違い: イギリス英語では “ɜː”の音、アメリカ英語では “ɝː” の音で発音される場合が多いです。

  • よくある間違い: “a-verse”と分割して読んだり、“adverse”と混同すること。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルの混同: “adverse” と “averse” はスペルも発音も非常に似ていますが、意味が異なります。


    • adverse: 有害な、不利な → “Adverse effect” (悪影響)

    • averse: 嫌悪している、反対している → “averse to risk” (リスクを嫌う)


  • 前置詞 “to” の忘れ: “averse” を使うときは “to” を伴うのが基本です。

  • TOEIC/英検など: 語彙問題や長文読解などで “adverse” と “averse” の混同を狙ったひっかけ問題が出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「アヴァース → ‘あ、バース(verse)を背ける’ → 嫌がって背を向ける」など語呂合わせで覚える方法も。

  • “adverse” と混同しやすいので、頭文字 “a-” に続く “verse”(背を向けるイメージ)を意識しましょう。

  • 「to」とセットで使う表現と覚えるとスムーズです (“averse to …”)。


以上が、形容詞 “averse” の詳しい解説です。

「~に対して嫌悪感や反対の気持ちを持つ」という意味で、比較的フォーマルな場面や文章でよく用いられます。ぜひ使い方・構文に注意してマスターしてみてください。

意味のイメージ
averse
意味(1)

(…を)きらっている《+to(from)+(do*ing*)》

語彙を覚えるための辞書問題

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