元となった辞書の項目
chunk
解説
以下では、名詞 “chunk” をできるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 & 日本語)
- 英語: “chunk”
- 日本語: 「大きな塊」「まとまった量」 など
「“chunk” は、大きな塊やかたまりを表す英語の名詞です。たとえば、“a chunk of cheese” で「チーズのかたまり」という意味になります。話すときには、まとまった時間や文章の一区切りなどに対しても使われることがあります。『ひとかたまり』というニュアンスで、日常会話でもビジネスでも幅広く出てきます。」
品詞と活用形
- 品詞: 名詞 (noun)
- 主な形: 単数形 “chunk” / 複数形 “chunks”
また、「chunk」を動詞として使う場合(例: “to chunk something”)もあります。動詞形では「かたまりに分ける」「バラバラに切る」というニュアンスになります。
CEFR レベルの目安
- B2(中上級)程度
- 日常会話だけでなく、ビジネスや学術的文脈でも使われることがあります。英語学習中級~上級者が頻繁に目にする単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: “chunk”
- 接尾語: なし
「chunk」は短い単語で、はっきりわかる接頭語や接尾語はありません。
派生語や類縁語
- “chunky” (形容詞): 「かたまりの入った」「ごつごつした」といった意味。たとえば “chunky peanut butter” で「粒入りピーナッツバター」。
- “to chunk (up)” (動詞): 「大きな塊にする」「塊に分割する」。
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- a chunk of cheese(チーズのかたまり)
- a chunk of meat(肉のかたまり)
- a chunk of time(まとまった時間)
- a chunk of text(文章の一区切り)
- a chunk of change(かなりの金額)
- cut into chunks(かたまりに切る)
- large chunk(大部分、大きな部分)
- a chunk of data(データのまとまり)
- chunk something up(何かをかたまりに切り分ける)
- memory chunk((コンピュータなど)メモリのまとまった単位)
3. 語源とニュアンス
語源
「chunk」の語源ははっきりしていませんが、17世紀ごろから使われ始めたとされ、木や食べ物などの「大きなかたまり」を意味していたと考えられています。
微妙なニュアンス・使用時の注意点
- 物理的な「かたまり」だけでなく、「時間」や「文章」、さらには「データ」など抽象的な “まとまった量” を表す場合にも使われます。
- 口語表現からビジネス会話・メールまで幅広く使用されますが、カジュアルな印象の単語なので、あまりフォーマルな公文書などでは避けられる傾向があります。
4. 文法的な特徴と構文
文法的特徴
- 「chunk」は可算名詞 (countable noun) です。「one chunk」「two chunks」と数えることができます。
- 動詞としては他動詞的に「(何かを) かたまりに切る」と使う場合もありますが、一般的には名詞で使われることが多いです。
一般的な構文・イディオム
- “to chunk something (up)” → 「それを塊に分ける」
- “in chunks” → 「かたまり状で」「分割して」
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的文脈でそれぞれ3つずつ、自然な例文を挙げます。
日常会話
- “Can you cut the chicken into small chunks for the stew?”
(シチュー用に鶏肉を小さなかたまりに切ってくれる?) - “I spent a big chunk of my weekend cleaning the house.”
(週末の大部分を家の掃除に費やしたよ。) - “There’s a chunk of chocolate missing from the bar. Who ate it?”
(チョコレートのかたまりがなくなってるんだけど、誰が食べた?)
ビジネス
- “We need to allocate a significant chunk of our budget to marketing.”
(予算のかなりの部分をマーケティングに充てる必要があります。) - “I’ll take a chunk of the report to write, and you can handle the rest.”
(報告書の一部は私が書くので、残りはお願いします。) - “Let’s break down this project into manageable chunks.”
(このプロジェクトを扱いやすい単位に分割しましょう。)
学術的文脈
- “The data set was divided into several chunks for easier analysis.”
(そのデータセットは分析しやすいようにいくつかのかたまりに分割されました。) - “Cognitive psychologists refer to ‘chunking’ as a way to improve memory capacity.”
(認知心理学者は記憶容量を高める方法として「チャンク化」を指摘しています。) - “We focused on a large chunk of the population during our survey.”
(私たちの調査では人口のかなりの部分に焦点を当てました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “piece”(断片・一片)
- “piece” は「小さな断片」を指すことが一般的。 “chunk” は “piece” よりもやや大きなまとまり感がある。
- “piece” は「小さな断片」を指すことが一般的。 “chunk” は “piece” よりもやや大きなまとまり感がある。
- “block”(ブロック・固まり)
- “block” は固体の四角い塊に特化したニュアンスがある。
- “block” は固体の四角い塊に特化したニュアンスがある。
- “lump”(かたまり・塊)
- “lump” は丸っこい塊や小さい塊を連想させる。やや曖昧な形を示すイメージ。
- “lump” は丸っこい塊や小さい塊を連想させる。やや曖昧な形を示すイメージ。
反意語
- 直接的な反意語はありませんが、「divide(分割する)」や「fragment(断片)」は対照的な概念として扱われることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語(US): /tʃʌŋk/
- イギリス英語(UK): /tʃʌŋk/
どちらもほぼ同じ発音です。
- “ch” の部分は日本語の「チ」のように、口を丸めずに摩擦音を意識して発音します。
- 強勢(アクセント)は単音節の単語なので、そのまま “chunk” 全体におきます。
よくある発音のミス
- “ch” を “sh” (/ʃ/) と混同して “shunk” と発音してしまう場合があるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “chunck” と “n” の位置を間違えるケース。
- 同音異義語: “chunk” に明確な同音異義語はありませんが、“chuck” (/tʃʌk/) と似ています。意味が異なるので注意。
- 試験対策では、TOEIC や英検でも「まとまった量」を表す単語として登場することがあります。文脈から「かたまり」のニュアンスをつかめるようにしておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「“チャン!” という音とともに『ドスッ』と塊が落ちるイメージ」で覚えると良いかもしれません。
- 「チャンク化(chunking)」という記憶術用語から、「情報をまとまった単位に切り分ける」と覚えておくと理解しやすいです。
- “chunk” は短い単語なので、つづりをそのままイメージとして定着させることがおすすめです。
以上が、名詞 “chunk” の詳細な解説です。大きな塊からまとまった量、時間や文章といった抽象的なものまで幅広く応用できる便利な単語なので、ぜひ覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…の)厚切り,厚いかたまり《+of+名》
意味(2)
かなりの量(額,部分)