最終更新日:2025/11/27

〈U〉本能 / 〈C〉《…に対する》(生まれつきの)才能,素質,天分《for ...》

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

instinct

名詞

〈U〉本能 / 〈C〉《…に対する》(生まれつきの)才能,素質,天分《for ...》

このボタンはなに?

彼女の本能は彼を信じるように言った。

このボタンはなに?
解説

以下では、名詞 “instinct” をできるだけ詳しく解説します。マークダウン形式で記載していますので、学習の参考にしてください。


1. 基本情報と概要

・意味(英語 / 日本語)


  • 英語: “instinct”

  • 日本語: 「本能」「直観的な行動」など

「生まれつき備わった行動パターンや、理屈ではなく自然に働く感覚」を表す単語です。例えば、動物が危険から身を守ったり、赤ちゃんが母乳を飲むときに示す行動などが典型的な“instinct”です。人間でも「なんとなくこう感じた」「直感」というニュアンスで使われることがあります。

・品詞


  • 名詞 (countable / uncountable の扱いは文脈次第ですが、一般的には可算名詞として使われます)

・活用形


  • 単数形: instinct

  • 複数形: instincts

・派生語・関連品詞例


  • 形容詞: instinctive (本能的な)

  • 副詞: instinctively (本能的に)

・CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)程度


    • 「理屈でなく自然に分かる感覚」を表す、抽象的な概念の単語なので、ある程度語彙に慣れてから学ぶ単語です。



2. 語構成と詳細な意味

・接頭語・接尾語・語幹


  • “in-” : 中へ、内側に

  • “stinct” : ラテン語の “stinguere” (刺激する、駆り立てる、突き動かす) から派生

元々は「内側から突き動かされる力」を表す言葉として成立したと考えられます。

・派生語や類縁語


  • instinctive (形容詞): 本能的な

  • instinctively (副詞): 本能的に

  • instinctual (形容詞): 本能に関する (やや専門的)

・よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. survival instinct(生存本能)

  2. maternal instinct(母性本能)

  3. follow one’s instinct(本能・直感に従う)

  4. trust your instincts(自分の直感を信じる)

  5. strong instinct for ~(〜に対する強い本能[直感])

  6. animal instinct(動物的な本能)

  7. basic instinct(基本的な本能)

  8. gut instinct(直感的な感覚、腸(はらわた)で感じる本能)

  9. override one’s instinct(本能を抑制する・乗り超える)

  10. act on instinct(本能[直感]で行動する)


3. 語源とニュアンス

・語源

ラテン語 “instinctus”(駆り立てられること)から来ています。さらに “instinguere” (刺激する、奮い立たせる)に由来し、「内なる駆り立てられる力」が元のイメージです。

・ニュアンス・使用時の注意


  • 「直感」や「本能」という意味で使われるとき、人間の合理的判断や論理的思考とは対照的に、「無意識に働く感覚」を強調します。

  • カジュアルな会話からフォーマルな文書まで広く使われますが、動物の生態学や心理学の文脈ではより専門的な意味合いを持つ場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (通常単数形・複数形ともに使われる)

  • 例: “He has a strong survival instinct.” (単数) / “Humans have various instincts.” (複数)

・よく使われる構文


  • “have an instinct for ~”: 「〜の本能(勘)がある」

  • “by instinct”: 「本能的に」

  • “an instinct that …”: 「…という本能/直感」

・フォーマル / カジュアル


  • フォーマル: 学術論文などで心理学・生物学の観点から “instinct” を論じることもある

  • カジュアル: 「なんとなくそう思うんだ」という意味合いで “It’s my instinct.” などと会話で用いる


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈で、それぞれ3例ずつ例文を示します。

① 日常会話


  1. “I followed my instinct and took a different route home.”

    (本能[直感]に従って帰り道を変えてみたよ。)


  2. “My instinct tells me that something isn’t right here.”

    (なんとなくここは何かおかしい気がするんだ。)


  3. “It was purely instinct that made me grab an umbrella before leaving.”

    (出かける前に傘を持っていったのは、完全に直感だったよ。)


② ビジネス


  1. “Trusting her instinct, she decided to invest in the startup company.”

    (直感を信じて、彼女はそのスタートアップ企業に投資することを決めた。)


  2. “Managers often rely on data, but instinct can also guide critical decisions.”

    (マネージャーはよくデータに頼るが、重要な決定を下すうえでは本能も指針になることがある。)


  3. “His instinct about the market trend was surprisingly accurate.”

    (彼の市場動向に関する直感は驚くほど正確だった。)


③ 学術的な文脈


  1. “In psychology, ‘instinct’ refers to an innate biological drive that influences behavior.”

    (心理学では「本能」は、行動に影響を与える先天的な生物学的衝動を指す。)


  2. “Ethologists study how animal instincts evolve over generations.”

    (動物行動学者は、動物の本能がどのように世代を超えて進化するかを研究している。)


  3. “Studies show that certain instincts are shared across different species.”

    (研究によると、特定の本能はさまざまな種に共通していることが示されている。)



6. 類義語・反意語と比較

・類義語 (Synonyms)


  1. intuition(直感)


    • 「直感的理解」「推測」をありのままに指す。やや精神面に重きを置く。


  2. impulse(衝動)


    • 「一瞬で湧き上がる行動意欲や衝動」。より瞬間的で、行動を急き立てるニュアンスが強い。


  3. drive(衝動・欲求)


    • 内面的な欲求やエネルギー。ただし「本能」というよりは「やる気」「推進力」を指すことが多い。


・反意語 (Antonyms)


  • reason(理性)


    • 「本能」や「直感」と対照的に「論理的・合理的思考」を意味する。


  • logic(論理)


    • 手順を経て推論するというニュアンスで、「本能」と正反対の方向。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ˈɪn.stɪŋkt/

  • アクセントは第1音節 “IN” に置かれます: IN-stinct

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありません。どちらも「インスティンクト」のように発音します。

  • よくある間違いとしては、最後の “-ct” をはっきり発音せずに語尾があいまいになることです。しっかり「インスティンクト」と “k” と “t” の音を意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “instinct” のつづりを “instint” や “instinkt” と間違えることがあります。

  • 同音異義語: 特になし。ただし “extinct”(絶滅した)と綴り比較をするときに混同する学習者もいるので注意。

  • 資格試験の出題:


    • TOEICや英検などで出題される場合、「本能」という意味に気づかず「衝動」「意図」などと混同しがちです。

    • “instinct for survival” や “instinctive reaction” などの熟語表現を知っておくと役立ちます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源の “in-” (内側) + “-stinct” (突き動かす) というイメージで、「内側から突き動かされるもの」と覚えると理解しやすいでしょう。

  • 「インスティンクト → in(中) + stink(スティンク)」と少し遊び心をもって暗記すると、音のイメージが頭に残りやすいかもしれません。

  • 「直感でパッと思いつく」という場面と結びつけて学習すると、実際に使いやすくなります。


以上が名詞 “instinct” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的なシーンまで幅広く使える単語ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
instinct
意味(1)

本能

意味(2)

〈C〉(…に対する)(生まれつきの)才能,素質,天分《+for+(do*ing*)》

学術英単語(NAWL) / 英訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★