much+名詞
不加算名詞を伴うmuch
much + 名詞 の使い方
「much」は「たくさんの」「多くの」という意味を表す形容詞として、主に数えられない名詞(不加算名詞)の前に置かれます。一方で「many」は「たくさんの」という同様の意味を持ちますが、後ろには数えられる名詞(可算名詞)が続きます。以下により詳しく解説します。
1. 不可算名詞(不加算名詞)とは?
「不加算名詞」とは、その名詞自体を1つ、2つと数えることができないものを指します。たとえば、以下のような名詞があります。
- water(飲み水)
- sugar(砂糖)
- money(お金)
- information(情報)
- advice(助言)
これらは個数によって「数える」ことができないため、普通は「a water」や「two sugars」のようには言いません(ただし、容器や単位を表す語を使うときは別です。例:a glass of water, two teaspoons of sugar など)。
2. much の使い方
▶ 形容詞(名詞を修飾する場合)
- much water(たくさんの水)
- much money(たくさんのお金)
「much」は、主に「疑問文」や「否定文」で使われることが多いという特徴があります。
- 疑問文:How much water do we need?(どれくらいの水が必要ですか?)
- 否定文:I don’t have much money.(私はあまりお金を持っていません。)
もちろん肯定文でも使えますが、会話では「a lot of」を使うことが多いため、肯定文で「much」を使うと書き言葉ややや硬い印象を与える場合があります。
▶ 副詞(動詞を修飾する場合)
「much」は副詞として、「とても」「たくさん」などの意味で動詞や形容詞を修飾することもあります。
- I like this idea very much.(私はこのアイデアがとても気に入っています。)
この場合、後ろに名詞は来ず、動詞や形容詞などを修飾する点に注意してください。
3. many との違い
「many」は「たくさんの」という意味ですが、後ろには一つ一つ数えることができる名詞(可算名詞)が続きます。
- many books(たくさんの本)
- many people(たくさんの人々)
疑問文や否定文では「How many~?」「not many~」などとよく使われます。
4. 例文
There isn’t much water left in the bottle.
(ボトルにはもうあまり水が残っていません。)We don’t have much time before the meeting starts.
(会議が始まるまであまり時間がありません。)I spent too much money on clothes last month.
(先月、服にお金を使いすぎました。)I don’t read many books, but I watch many movies.
(私は本はあまり読みませんが、映画はたくさん見ます。)
5. まとめ
much + 不可算名詞:「たくさんの(量)を表す」
- 例:water, money, information など
- 特に疑問文や否定文でよく使われる。
- 肯定文の会話では「a lot of」を使うことが多い。
many + 可算名詞:「たくさんの(個数)を表す」
- 例:books, people, cars など
「much は量」「many は数」というイメージを覚えるとスムーズに使い分けられるでしょう。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
much UNCOUNTABLE NOUN