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B2.1
動詞 + 目的語 not to不定詞
「~しないように…する」を表す動詞
説明
以下では、「動詞 + 目的語 + not to不定詞」の形で表される「~しないように…する」の意味について、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 「動詞 + 目的語 + not to不定詞」とは
「動詞 + 目的語 + not to不定詞」の形は、相手や第三者に「~しないように言う・頼む・指示する」といった意味を表すときに使います。英語では主に以下のような動詞がよく用いられます:
- tell(言う)
- ask(頼む、お願いする)
- advise(忠告する、助言する)
- warn(警告する)
発話者(S: 主語)が「相手(O: 目的語)に~しないように」と指示などをする場合に使われる構文です。
2. 第四文型(S + V + O + O)との関係
「第四文型(S + V + O + O)」とは、「主語 + 動詞 + 目的語1 + 目的語2」の語順を指します。例えば、I gave her a book.
のように、「私が(主語)、あげた(動詞)、彼女に(目的語1)、本を(目的語2)」という形です。
- この文型をとれる動詞は、「O(相手)に対して、別のO(物事)を与えたり教えたりする」意味を持つものが多いです。
- 今回の構文「動詞 + 目的語 + not to不定詞」は、目的語(相手)に「~しないようにする」という動作・内容を示す形です。そのため、自然と第四文型をとれる動詞、つまり「相手に何かを伝えたり、頼んだりする動詞」と相性が良くなっています。
3. 例文と意味の詳しい解説
3.1. tellを使った例
- 例文: I told her not to be late.
訳: 「遅れないように彼女に言った」
- 「tell + 目的語 + not to ~」で「(目的語)に~しないように言う」という意味になります。
- ここでは「be late(遅れる)」の前に
notがついているため、「遅れないように」となっています。
- 「tell + 目的語 + not to ~」で「(目的語)に~しないように言う」という意味になります。
3.2. askを使った例
- 例文: I asked him not to open the window.
訳: 「窓を開けないように彼に頼んだ」
- 「ask + 目的語 + not to ~」で「(目的語)に~しないように頼む」という意味になります。
- この例では「open the window(窓を開ける)」に
notをつけ、「開けないように」とお願いしている形です。
- 「ask + 目的語 + not to ~」で「(目的語)に~しないように頼む」という意味になります。
3.3. adviseを使った例
- 例文: The doctor advised me not to drink coffee at night.
訳: 「その医者は夜にコーヒーを飲まないように私に助言した」
- 「advise + 目的語 + not to ~」で「(目的語)に~しないように助言する」という意味になります。
- 「drink coffee at night(夜にコーヒーを飲む)」の前に
notをつけて、「飲まないように」と助言している形です。
3.4. warnを使った例
- 例文: They warned us not to go there alone.
訳: 「彼らは私たちにそこへ一人で行かないように警告した」
- 「warn + 目的語 + not to ~」で「(目的語)に~しないように警告する」という意味になります。
- 「go there alone(そこへ一人で行く)」を
not toに変えて、「行かないように」と警告しています。
4. 使い方のポイント
notの位置に注意する
- 「not to 不定詞」は「~しないように」という意味をはっきり示すため、必ずtoの前にnotを置きます。
- 例: (誤) I told her to not be late. → (正) I told her not to be late.
- 「not to 不定詞」は「~しないように」という意味をはっきり示すため、必ずtoの前にnotを置きます。
どの動詞が使えるか
- 「ask」「tell」「advise」「warn」など、相手に何らかの指示・要望・警告をする動詞が代表的です。
- 全ての動詞が「動詞 + 目的語 + not to不定詞」の形をとれるわけではありません。「discuss」「talk」などは他動詞(目的語を取り)でもこの形にはなりにくいので注意しましょう。
- 「ask」「tell」「advise」「warn」など、相手に何らかの指示・要望・警告をする動詞が代表的です。
主語が誰なのかをはっきりさせる
- この構文では「誰が(S)」「誰に(O)」「何をしないように(not to do)」と言った・頼んだ・指示したかが大切です。
- 意味の流れが複雑になりやすいので、目的語や不定詞の部分をはっきり区切って読み取りましょう。
- この構文では「誰が(S)」「誰に(O)」「何をしないように(not to do)」と言った・頼んだ・指示したかが大切です。
「to不定詞」と「that節」の違い
- 一部の動詞(tell, adviseなど)は「that節」を使って「~しないように」と表現することも可能です。
- しかし、日常会話では「tell + 目的語 + not to不定詞」のほうが直接的で、簡潔に「~しないように」と指示するニュアンスを伝えられます。
- 一部の動詞(tell, adviseなど)は「that節」を使って「~しないように」と表現することも可能です。
5. まとめ
- 「動詞 + 目的語 + not to不定詞」は、相手に「〜しないように…する」という意味を伝える形として非常に便利です。
- この形をとれるのは、相手に指示・要望・警告などを行う動詞で、一般的には S+V+O+O という第四文型が可能な動詞が多く該当します。
- notの位置や動詞の選択に気をつけることで、シンプルかつ的確に否定の指示を表現できます。
この構文をマスターすれば、英語でのコミュニケーションにおいて「しないようにお願いする・言う・忠告する」など、否定の指示をスムーズに伝えられるようになるでしょう。ぜひ実際の会話や書き言葉で使ってみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
VERB OBJECT not to DO