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B1.1
even/much/far+比較級
比較級を強調する副詞
説明
以下では、「even」「much」「far」などを使って比較級を強調する方法について、より詳しく解説します。
比較級を強調する副詞とは
英語では比較級(「〜er」や「more + 形容詞」など)をさらに強調したいときに、特定の副詞を用いることがあります。代表的なものには以下の例があります。
- even (さらに、一段と)
- much (ずっと、はるかに)
- far (ずっと、はるかに)
これらの副詞を用いることで、「元々ある比較の違いをさらに大きく強調」できるのがポイントです。
具体例
even + 比較級
- “This problem is even more difficult than I expected.”
(この問題は私が予想していたより、一段と難しい。) - 「予想していたより難しい」という比較をさらに強調するために“even”が使われています。
- “This problem is even more difficult than I expected.”
much + 比較級
- “He is much faster than I thought.”
(彼は私が思っていたより、はるかに足が速い。) - “much”を使うことで「速さの差」を強調しています。
- “He is much faster than I thought.”
far + 比較級
- “That mountain is far higher than this one.”
(あの山はこの山より、はるかに高い。) - “far”を使うことで、高さの違いを明確に大きく表現できます。
- “That mountain is far higher than this one.”
よくある誤り:very や so との違い
- very や so は「形容詞の原級」を強めるときには使えますが、「比較級」を強調するときには通常使えません。
- 原級例:“It’s very hot today.”(今日はとても暑い)
- 比較級例:“It’s much hotter today than yesterday.”(今日は昨日よりずっと暑い)
- 原級例:“It’s very hot today.”(今日はとても暑い)
- 比較級を用いた文章で「very」や「so」をそのまま置き換えると不自然、または文法的に誤った表現になります。
- 誤例:“It’s very hotter today than yesterday.”(誤り)
- 正例:“It’s much hotter today than yesterday.”(正しい)
- 誤例:“It’s very hotter today than yesterday.”(誤り)
まとめ
- even / much / far は比較級を強調するときに使われる代表的な副詞です。
- 「さらに」「ずっと」「はるかに」などの意味で、比較がもたらす差を大きく見せたい場合に使います。
- very / so はあくまで「形容詞の原級」を強調する際には有効ですが、「比較級」には使えないため注意が必要です。
「比較级」を使う際、「その差をどれだけ強調したいか」に応じて、even / much / far などを使い分けてみましょう。こうした副詞を上手に取り入れると、より自然で豊かな英語表現につながります。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
INTENSIFIED COMPARATIVES: a lot/by far/even/far/much/still