最終更新日 :2025/01/26

far

副詞

《距離》遠くに,遠くへ,はるかに / 《時間》ずっと後まで(に),ずっと先まで(に) / 《程度》《形容詞・副詞[句],およびその比較級を修飾して》ずっと,はるかに(much),たいそう

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解説

1. 基本情報と概要

単語: far

品詞: 副詞 (ときに形容詞としても使われます)

意味(英語): far = “at or to a great distance”

意味(日本語): 「遠くに(で)」「はるかに」などの意味です。「ある物理的・心理的な距離が長い(大きい)」ことを強調するときに使います。


  • 「far」は、「遠く」「はるか先」というニュアンスを持ちます。日常会話では、場所や程度が離れている(大きい)ことを表すときによく使われます。

  • 形容詞として使う場合もあり、たとえば “the far side of the river” のように「川の向こう岸」といった表現ができます。

活用形:


  • 比較級: farther / further

  • 最上級: farthest / furthest

「farther/farthest」は物理的距離を表す場合に多用され、「further/furthest」は抽象的距離(程度や範囲など)にも使えます(ただし、混在して使われる場合も多いです)。

CEFR: A2(初級)


  • A2 レベル(初級)の学習者でも比較的早い段階で学ぶ単語です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語は持たず、単独で成立している語です。古い英語では “feorr” として存在していた語が変化した形です。

その他の品詞形(例)


  • 形容詞: “the far corner” = 「遠い隅っこ」など

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. far away from ...(…から遠く離れている)

  2. far better than ...(…よりはるかによい)

  3. far too ...(…すぎる)

  4. so far(今のところ)

  5. by far(断然、はるかに)

  6. far left / far right(政治的・位置的に極左/極右)

  7. far beyond ...(…をはるかに超えて)

  8. far short of ...(…には程遠い)

  9. take it too far(やりすぎる)

  10. far from certain(確かだとはほど遠い)

3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語 “feorr” (遠い) に由来し、それ以前はゲルマン祖語にも関連が見られます。歴史的に「距離が離れている」ことや「程度の差が大きい」ことを表す意味で使われてきました。

  • ニュアンス/使用時の注意:


    • 「距離的に遠い」以外に「(程度やレベルが)大きくかけ離れている」という抽象的な意味がよくあります。

    • 口語・文章いずれでもよく使われますが、「by far」や「so far」は会話でも頻出のフレーズです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞としての用法: 「遠くに」「はるかに」の意味で、動詞や形容詞を修飾します。

  • 形容詞としての用法: “the far end of the room”(部屋の遠い端)などのように名詞を修飾し、「遠い」という意味を持ちます。

  • 比較級/最上級: “far” → “farther/further” → “farthest/furthest”


    • 物理的距離: “farther” / “farthest” を主に使用

    • 抽象的距離や程度: “further” / “furthest” を使うことが多い


  • 構文例: “as far as 〜” で「〜という範囲まで」という意味を表します。フォーマル・カジュアル両方で使用されます。

5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “How far is the nearest supermarket?”


    • 「一番近いスーパーはどれくらい遠いの?」


  2. “I can't walk that far; let's take a taxi.”


    • 「そんなに遠くまで歩けないよ。タクシーに乗ろう。」


  3. “So far, everything has been going smoothly.”


    • 「今のところ、すべて順調だよ。」


ビジネス


  1. “We have come this far with the project, so let's keep going.”


    • 「このプロジェクトをここまで進めてきたので、引き続き頑張りましょう。」


  2. “By far the biggest challenge is market expansion.”


    • 「断然最大の課題は市場拡大です。」


  3. “So far, we haven't encountered any major issues.”


    • 「今のところ、大きな問題には直面していません。」


学術的・フォーマル


  1. “The study goes far beyond our initial assumptions.”


    • 「その研究は当初の仮定をはるかに超えています。」


  2. “His contribution was far from insignificant.”


    • 「彼の貢献は決して小さいものではありませんでした。」


  3. “This data suggests that we have not gone far enough in analyzing the variables.”


    • 「このデータは、変数の分析が十分に進んでいないことを示唆しています。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. distant(遠い)


    • ニュアンス: 距離を感じさせるが、ややフォーマル寄り。形容詞として使われる。


  2. remote(遠く離れた / 人里離れた)


    • ニュアンス: 周囲からかなり隔絶されているイメージ。形容詞。


  3. a long way(遠い道のり)


    • ニュアンス: 口語的で、距離感をカジュアルに表現するときに使う。


反意語


  1. near(近い)

  2. close(近い / 近接している)


  • 「far」と「near」「close」は物理的距離や抽象的距離で反対の意味を表します。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /fɑːr/ (イギリス英語), /fɑr/ (アメリカ英語)

  • アクセント: 「far」は1音節の単語なので特に強勢の移動はありませんが、アメリカ英語は “ɑ” の音、日本英語で言う「アー」に近い音で発音されます。イギリス英語は若干長めに「ファー」と発音し、舌先の “r” は弱めです。

  • よくある間違い: スペルミス(fer/farrr など)や、 /fɚ/ と曖昧母音を使いすぎてしまうなど。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “far” は短い単語ゆえに、逆に早書きやタイピングの混乱で “fir” や “fear” と混同しがち。

  • farther / further の混同: 「物理的距離」に特化しているのが “farther”、「抽象的距離」にも用いられるのが “further” という原則だが、実際には混在比較的自由に用いられることも多い。

  • 資格試験など: TOEIC や英検でも比較級(farther vs. further)やイディオム(so far, by far)が出題されやすいので注意しましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Far” の発音とスペリングが「アー」という音と連動しているイメージをつかむと覚えやすいです。

  • “fAR = A(R) = アールの音が長めに伸びる” と意識すると記憶しやすくなります。

  • 比較級・最上級をセットで暗記する際は “far, farther/further, farthest/furthest” を読み上げながら音で覚えると忘れにくいです。


使い所の多い副詞「far」。距離や程度を表すときよく登場しますので、比較級・最上級とあわせてしっかりマスターしましょう!

意味のイメージ
far
意味(1)

《距離》遠くに,遠くへ,はるかに

意味(2)

《程度》《形容詞・副詞[句],およびその比較級を修飾して》ずっと,はるかに(much),たいそう

意味(3)

《時間》ずっと後まで(に),ずっと先まで(に)

復習用の問題

《距離》遠くに,遠くへ,はるかに / 《時間》ずっと後まで(に),ずっと先まで(に) / 《程度》《形容詞・副詞[句],およびその比較級を修飾して》ずっと,はるかに(much),たいそう

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