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A2.2
助動詞: need (to)
肯定文では、動詞のneedを使って「need to ~」
説明
助動詞「need」と動詞「need」の使い分け
英語には、助動詞としての「need」と、一般動詞としての「need」があります。どちらも「~する必要がある/~の必要がある」という意味を表しますが、使い方や文の形が異なるため注意が必要です。
1. 一般動詞「need」(need to 〜)
■ 形・使い方
- 一般動詞なので、主語に応じて三単現の -s をつけたり、過去形にしたりできます。
例:
- He needs to leave now. (彼は今出発する必要がある。)
- We needed to prepare everything in advance. (私たちはあらかじめ準備する必要があった。)
- He needs to leave now. (彼は今出発する必要がある。)
- 「目的語 + to 不定詞」の形をとって「~する必要がある」という意味を表すことが多いです。
例:
- I need to study English every day. (私は毎日英語を勉強する必要がある。)
- They need to buy groceries tomorrow. (彼らは明日食料品を買う必要がある。)
■ 肯定文での一般的な用法
肯定文で「~する必要がある」と言いたいときは、ふつうこちらの一般動詞「need」を使います。
- (〇) I need to leave home now.
- (×) I need leave home now. (助動詞としてのneedは肯定文ではほぼ使わない)
2. 助動詞「need」
■ 形・使い方
- 助動詞は主語が何であっても形は変わりません。三人称単数 (he, she, it) でも -s を付けない ので注意してください。
例:
- He need not leave. (彼は出発する必要がない。)
- She need not worry. (彼女は心配する必要がない。)
- He need not leave. (彼は出発する必要がない。)
- 助動詞のため、後ろには 動詞の原形 が続きます。
例:
- He need not leave home now.
- We need not hurry.
- He need not leave home now.
■ 主な使われ方: 否定文・疑問文
助動詞の「need」は、否定文や疑問文でよく使われます。肯定文での使用は現代英語では非常にまれです。
否定文:
- 形としては「need not + 動詞の原形」で表現します。
例: He need not leave home now. (彼は今家を出る必要がない。) - 「needn’t」と省略形を使うこともある。
例: He needn’t leave home now.
- 形としては「need not + 動詞の原形」で表現します。
疑問文:
- 「Need + 主語 + 動詞の原形...?」の形で疑問を作ります。
例: Need he leave so soon? (彼はそんなに早く出発する必要があるの?)
- 「Need + 主語 + 動詞の原形...?」の形で疑問を作ります。
■ 注意点
- 助動詞としての「need」は主語に応じて変化しない。
(三単現の -s を付けない) - 否定文にするときは、ほかの助動詞同様 not を入れればよい。
(need not / needn’t の形)
3. まとめ
肯定文で「~する必要がある」と言う場合:
→ 一般動詞の「need」を使って、
I (主語) + need(s) + to + 動詞の原形
の形にする。
例: I need to leave home now.否定文・疑問文などで「~する必要がない/ありますか?」と言う場合:
→ 助動詞の「need」を使って、
He need not + 動詞の原形.
/Need he + 動詞の原形...?
の形にする。
例: He need not leave home now.助動詞の「need」は肯定文ではほとんど使われないため、ふつうは一般動詞の形で表現します。ただし、否定文や疑問文では助動詞「need」も使えると覚えておきましょう。
以上を踏まえて、助動詞「need」と動詞「need」の使い分けにぜひ注意してみてください。英語学習で目にする機会は少ないかもしれませんが、理解しておくと英語の表現がより豊かになります。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
MODAL/AUX: need (to)