英和辞書

another

IPA（発音記号）

/əˈnʌðər/

代名詞

もう一つ,もう一人 / 別のもの(人),違ったもの(人) / 似たもの,同類

I don't like this shirt, can I try another?

このシャツは好きではありません、別のものを試してもいいですか？

解説

以下では、代名詞「another」を、さまざまな観点から詳しく解説していきます。日本語でやさしくまとめていますので、学習の参考にしてください。

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1. 基本情報と概要

英語表記: another

品詞: 代名詞（または限定詞・形容詞的にも使われる）

CEFRレベルの目安: A2（初級）

• A1：超初心者
  


• A2：初級
  


• B1：中級
  


• B2：中上級
  


• C1：上級
  


• C2：最上級
  

意味（英語・日本語）

• 英語: “Another” typically means “one more,” “an additional one,” or “a different one.”
  


• 日本語: 「もう一つ」「もう一人」「別のもの」「追加のもの」という意味です。

「追加でもう一つほしいとき」や「今とは違う、別のものを欲しいとき」に使われます。

たとえば、「もう一杯どう？」と勧めたりするときや、「別のアイデアを考えよう」と言うときなどに幅広く使われる表現です。

活用形

• 「another」は名詞の数に関わらず形が変わらず、三人称単数などの文法的変化も起こりません。
  


• ただし、類似表現として「other」「others」「the other」「the others」などがあります。

他の品詞形

• 「another」は本来、1語で「an other」がくっついた形です。
  


• 同じ語幹に関係する形容詞（限定詞）としては「other」（他の）があり、「another」はそれに冠詞（an）がくっついたイメージです。

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2. 語構成と詳細な意味

語構成

• an + other → another
  


• 「さらにもう1つの/他のもの」を表す際のひとまとまりの語として扱われます。

関連性や派生語

• other: 「他の/別の」
  


• one another: 「お互いに」として、相互代名詞のときもあります(“They love one another.”)。
  


• the other: 「もう一方の」「そのもう一方」という特定を伴う表現。

よく使われるコロケーション（10個）

1. another day（もう1日／別の日）
   


2. another chance（もう一度のチャンス）
   


3. another cup（もう1杯）
   


4. another idea（別のアイデア）
   


5. another problem（別の問題）
   


6. another option（もう一つの選択肢）
   


7. another way（別の方法）
   


8. another person（別の人）
   


9. another question（もう一つの質問）
   


10. another example（もう一つの例）

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3. 語源とニュアンス

語源

• 中英語で “an other” として使われていたものが一語にまとまり、「another」となりました。
  


• 歴史的には「1つの別のもの」という概念が強調されており、相手が何か追加を望むときや、別の選択肢を示したいときに多用されてきました。

微妙なニュアンスや使用時の注意

• 「another」はカジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。
  


• 口語でも書き言葉でも非常によく登場する単語です。
  


• 一度に数を増やすときは「other」の複数形「others」を使う場面もありますので、数に気を付けましょう。

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4. 文法的な特徴と構文

1. 代名詞として

   
   
   • “Would you like another?”（もう一ついかがですか？）
     
     → “another one” の one が省略された形。ただし後ろに名詞がなくても意味が通じる。
   
   



2. 限定詞（形容詞的に）として

   
   
   • “I need another pen.”（別のペンが必要です）
     
     → 後ろに可算単数名詞を伴うのが通例。
   
   



3. 可算名詞とセット

   
   
   • 「another」は 単数可算名詞 のみと結びつきます。
     
   
   
   • 例: × “another apples” は誤り → ○ “another apple”
     
   
   
   • 複数形を言いたいときには “other” や “some other” を使います。
   
   

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5. 実例と例文

① 日常会話での例文（3つ）

1. “Could I have another slice of pizza?”
   
   （ピザをもう一切れいただけますか？）
   


2. “Let’s watch another movie after this one.”
   
   （この映画の後、もう1本観ようよ。）
   


3. “I need another minute to get ready.”
   
   （もう少しだけ時間が必要です。）

② ビジネスシーンでの例文（3つ）

1. “We might need another approach to solve this issue.”
   
   （この問題を解決するには、別のアプローチが必要かもしれません。）
   


2. “Let’s schedule another meeting next week to finalize the details.”
   
   （来週もう1度ミーティングを入れて、詳細を詰めましょう。）
   


3. “Could you provide another estimate for the project cost?”
   
   （プロジェクト費用の別の見積もりを出していただけますか？）

③ 学術的な文脈での例文（3つ）

1. “We require another data set to confirm our hypothesis.”
   
   （仮説を確証するには、もう1つ別のデータセットが必要です。）
   


2. “The researchers examined another variable to ensure accuracy.”
   
   （研究者たちは正確性を確保するために、別の変数を調べました。）
   


3. “We need another method of analysis to validate the results.”
   
   （結果を検証するには、もう一つ別の分析手法が必要です。）

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6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. one more（もう1つ）
   
   
   
   • 口語的に “another” とほぼ同義ですが、2語なのでラフな印象。
     
   
   


2. an additional（追加の）
   
   
   
   • 文章やビジネスで少しフォーマルな場面。
     
   
   


3. a different（違う〜）
   
   
   
   • 「追加」というより「違う」というニュアンス重視。
     
   
   

反意語

• the same（同じ）
  
  
  
  • “We want another solution, not the same one.”（同じものじゃなく、別の解決策が欲しい。）
  
  

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7. 発音とアクセントの特徴

• IPA（アメリカ英語）: /əˈnʌð.ɚ/
  


• IPA（イギリス英語）: /əˈnʌð.ə/
  

アクセント

• 強勢は2音節目の “noth” の部分に置かれます: a-NOTH-er。
  


• アメリカ英語では語尾の “r” をはっきり発音し、イギリス英語ではほぼ発音しません。

よくある発音ミス

• 最初の “a” を強く発音しすぎないように注意。 /ə/ (弱音) で「ア」ではなく「ア（曖昧母音）」に近い音で発音します。

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8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. 単複数の混乱
   
   
   
   • “another” は単数形と使う。複数名詞には “other” や “others” を使う。
     
   
   


2. スペリングミス
   
   
   
   • “anoter” “anothor” などと間違えやすい。
     
   
   


3. 「the other」との混同
   
   
   
   • “another” は「ほかにも存在しうるいずれかの一つ」。
     
   
   
   • “the other” は「2つあるうち残りのもう片方」または「特定される別のもの」。
     
   
   


4. TOEIC/英検などでの出題例
   
   
   
   • 空所補充問題で “another” と “other(s)” の使い分けが問われることが多い。
     
   
   
   • “Would you like another cup of coffee?” など、会話表現予約で頻出。
   
   

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9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “another” = “an + other” と考えると覚えやすい。
  


• 「もう1つ ‘他’ を足す」というイメージが湧くと、単数名詞を付けるのが自然とわかるようになります。
  


• 覚えるコツとしては、日常生活で「もう一つ○○が欲しい」と思ったら、とにかく “another” を使って口に出してみると習慣になります。

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以上が「another」の詳しい解説です。単数の可算名詞と組み合わせて使う点に注意しながら、日常会話からビジネスまで幅広く使える便利な単語として覚えてみてください。

意味のイメージ