最終更新日
:2025/01/28
sound
解説
動詞「sound」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: sound
品詞: 動詞 (他にも名詞や形容詞としての用法がありますが、ここでは動詞をメインに解説します)
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
- 理由: 「sound」は「~のように聞こえる・思われる」という感覚的な使い方が多く、日常会話でも頻繁に登場しますが、抽象的な表現を伴うため、慣れるまでは少し難しいと感じる学習者が多いかもしれません。
主な意味(動詞)
- (音が)する、鳴る
- 例: The bell sounded.(ベルが鳴った)
- 例: The bell sounded.(ベルが鳴った)
- (~のように)聞こえる、(~と)思われる
- 例: That plan sounds good.(その計画は良さそうに聞こえる)
- 例: That plan sounds good.(その計画は良さそうに聞こえる)
- (水深などを)測る
- 例: The sailor sounded the depths.(船員は水深を計測した)
- 例: The sailor sounded the depths.(船員は水深を計測した)
- (状態などを)探る、調べる
- 例: We need to sound out their opinions.(私たちは彼らの意見を探る必要がある)
日本語では「音を出す」「~のように聞こえる、思われる」「水底・相手の気持ちを探る」など、一見するとバラバラな意味を持っています。文脈によって大きく意味が変わるため、慣れないうちは「どんな文脈か」を意識してみましょう。「sound good?(良さそうに聞こえる?)」のように、日常会話で頻繁に使われる表現もあります。
活用形
- 原形: sound
- 三単現: sounds
- 過去形: sounded
- 過去分詞形: sounded
- 現在分詞形: sounding
他の品詞になった時の例
- 名詞: “sound”
- 例: I heard a strange sound.(変な音が聞こえた)
- 例: I heard a strange sound.(変な音が聞こえた)
- 形容詞: “sound”
- 例: He gave me sound advice.(彼はしっかりした忠告をしてくれた)
- 例: He gave me sound advice.(彼はしっかりした忠告をしてくれた)
- 副詞: “soundly”
- 例: She slept soundly.(彼女はぐっすり眠った)
2. 語構成と詳細な意味
- 英語の “sound” は、はっきりした接頭語や接尾語が加わってできた語ではありません。
- 語幹としての “sound” は「音」や「音が出る、鳴る」というコアイメージがあります。転じて「(聞いたところ)~のように思われる」という抽象的な意味につながっています。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- sound good → 良さそうに聞こえる
- sound right → 正しく聞こえる
- sound advice → しっかりした(信頼できる)アドバイス
- sound the alarm → 警報を鳴らす
- sound asleep → ぐっすり眠っている
- sound out someone’s opinion → (誰かの意見を)探りを入れる
- sound off → 自分の意見をはっきり言う・大声で言う
- thick accent sounds → (訛りが)強く聞こえる
- sound the depths → 水深を測る(比喩的に「深く探ってみる」でも使われる)
- it sounds like… → ~っぽいね、~のように聞こえる
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語「sund」や古フランス語「soner」など、ラテン語の「sonare(鳴る)」に由来するとされています。
- 名詞としての「sound(音)」とは同一の語源を共有し、そこから動詞として派生していきました。
- 古英語「sund」や古フランス語「soner」など、ラテン語の「sonare(鳴る)」に由来するとされています。
ニュアンス/使用時の注意点:
- 音を出す物理的な意味から、「~のように思われる」という抽象的な意味まで幅広く使われます。
- カジュアル・フォーマル両方でよく使われますが、「sound out」のように相手の意見を聞くニュアンスを含むイディオムは、ビジネスでも日常会話でも登場します。
- 「~に聞こえる」「~の印象を与える」に関連して、ポジティブ/ネガティブな印象を表現する際にもよく用いられます。(e.g. That doesn’t sound very good.)
- 音を出す物理的な意味から、「~のように思われる」という抽象的な意味まで幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞・自動詞の使い分け:
- 自動詞として「音がする・鳴る・~に聞こえる」の意味。
- 例: The bell sounded at noon. (自動詞)
- 例: The bell sounded at noon. (自動詞)
- 他動詞として「(鐘などを)鳴らす」「(水深などを)測る」「(人の気持ち・意見を)探る」という意味。
- 例: They sounded the bell to start the ceremony. (他動詞)
- 自動詞として「音がする・鳴る・~に聞こえる」の意味。
よく使われる構文:
- sound + 形容詞: “That sounds perfect.”(それは完璧に聞こえるね)
- sound like + 名詞/文: “It sounds like a great idea.”(素晴らしいアイデアに聞こえる)
- sound + 名詞(他動詞用法): “They sounded the alarm.”(彼らは警報を鳴らした)
- sound + 形容詞: “That sounds perfect.”(それは完璧に聞こえるね)
フォーマル/カジュアル:
- 「sound like…」はカジュアルな会話でもビジネス会話でも非常によく使われます。
- 「sound out…」はややフォーマルよりですが、日常でも「探りを入れる」の意味で使われます。
- 「sound like…」はカジュアルな会話でもビジネス会話でも非常によく使われます。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文(3つ)
- “That sounds good. Let’s do it!”
- (それ良さそうに聞こえるね。やろうよ!)
- (それ良さそうに聞こえるね。やろうよ!)
- “You sound tired. Did you sleep well?”
- (疲れてるみたいだけど、大丈夫?ぐっすり眠れた?)
- (疲れてるみたいだけど、大丈夫?ぐっすり眠れた?)
- “Does it sound strange if I say I don’t like ice cream?”
- (アイスクリームが嫌いと言ったら、変に聞こえるかな?)
5.2 ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “Your proposal sounds promising. Let’s discuss details.”
- (あなたの提案は有望そうですね。詳細を話しましょう。)
- (あなたの提案は有望そうですね。詳細を話しましょう。)
- “I’ll sound out the client’s opinion before we proceed.”
- (進める前に、顧客の意見を探ってみます。)
- (進める前に、顧客の意見を探ってみます。)
- “It sounds like the market is changing rapidly.”
- (市場が急速に変化しているように思われます。)
5.3 学術・専門分野での例文(3つ)
- “Based on the data, it sounds like the hypothesis might not hold true.”
- (そのデータからすると、その仮説は成り立たないように思われます。)
- (そのデータからすると、その仮説は成り立たないように思われます。)
- “We need to sound the depths of this phenomenon to fully understand it.”
- (この現象を完全に理解するには、深く探る必要があります。)
- (この現象を完全に理解するには、深く探る必要があります。)
- “Her conclusion sounds plausible given the evidence.”
- (証拠を踏まえると、彼女の結論は妥当そうに聞こえます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“seem” (~のように思える)
- 「sound」は“耳で聞こえた印象”を強調するが、「seem」は“見た目・全体から受ける印象”を指す。
- 例: “You seem busy.”(見ていて忙しそうだ) / “You sound busy.”(話し声などから忙しそうに聞こえる)
- 「sound」は“耳で聞こえた印象”を強調するが、「seem」は“見た目・全体から受ける印象”を指す。
“appear” (~のように見える)
- 視覚的印象が強い。一方、「sound」は聴覚的・感覚的印象を表現することが多い。
“resonate” (響く、共鳴する)
- 物理的な振動感や心に訴えかけるような共鳴を表す。少しフォーマルか文学的な響き。
反意語
- “remain silent” (沈黙を保つ)
- 音がしない、というところで「sound(音を出す)」の対極のイメージ。
- 音がしない、というところで「sound(音を出す)」の対極のイメージ。
- “mute” (音を消す、黙らせる)
- 「音を出す」の反対にあたる行為。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /saʊnd/
- アクセント: 単音節なので、全体を一息で発音します。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが /aʊ/ がややはっきり聞こえる傾向があります。
- よくある発音の間違い: [sond]のように /aʊ/ を省略してしまうミス。「サウンド」と少し口を大きく開きながら/aʊ/を意識して発音すると良いでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 三単現の -s のつけ忘れ
- “He sounds great.” であって “He sound great.” は誤り。
- “He sounds great.” であって “He sound great.” は誤り。
- “sound like” と “look like” の混同
- 聞こえ方と見え方で違う動詞を使う。
- 聞こえ方と見え方で違う動詞を使う。
- “sound” と “sounds” の混乱
- 三人称単数かどうか、あるいは名詞の複数形と混乱しがち。
- 三人称単数かどうか、あるいは名詞の複数形と混乱しがち。
- 同音異義語との混同
- “sound” (動詞:鳴る、名詞:音) と “sound” (形容詞:健全な) はスペル・発音が同じでも意味が異なるため、文脈で判断が必要。
- “sound” (動詞:鳴る、名詞:音) と “sound” (形容詞:健全な) はスペル・発音が同じでも意味が異なるため、文脈で判断が必要。
TOEICや英検などでも「sound like」という表現や「sound out someone’s opinion」などは、会話の流れを理解するリスニング問題でよく見かけます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「saʊnd」の /aʊ/ は「アウ!」と驚いた時の声
発音しながら身振りをすると記憶に残りやすいです。 - 「聞こえる印象」を表す動詞としてイメージする
“This sounds good.” と言われたら、「聞こえ」がいい、つまり「それはいい感じ!」くらいのニュアンスです。 - “sound” は「音」から発展した意味が多い
「音がする」→「~のように聞こえる(印象)」→「探りを入れる(深さを“測る”)」とイメージを関連づけると、複数の意味が覚えやすくなります。
以上が、動詞「sound」の詳細な解説です。音にまつわる意味だけでなく、抽象的に「~に聞こえる」「印象を与える」という使い方が日常会話でもビジネスでも多用されるため、ぜひ意識して使ってみてください。
意味のイメージ

意味(1)
音を出す,鳴る,響く
意味(2)
聞こえる,思える(進行形にできない)
意味(3)
〈楽器・ベルなど〉‘を'鳴らす
意味(4)
(音で)…‘を'知らせる・…‘を'発音する
意味(5)
〈考えなど〉‘を'打診する
復習用の問題
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