trip
1. 基本情報と概要
単語: trip
品詞: 動詞 (※名詞でも使われますが、ここでは動詞を中心に解説します)
英語での意味
- to stumble or cause to stumble (つまずく、またはつまずかせる)
- to make a journey, to go on a short journey (小旅行をする、旅をする)
- (口語・俗語で)幻覚状態になる・させる
日本語での意味
- 「つまずく、足を引っかける」という意味です。例えば歩いているときに石につまずいて転びそうになるときに使います。
- 「旅行に出かける、旅をする」という意味としても使われます。この場合は短い旅や小旅行を指すことが多いです。
- 俗語として「(薬の影響などで)幻覚を感じる」意味がありますが、カジュアルかつ口語的です。
「つまずく」というときに日常的に使われたり、「旅をする」という場面でも使われる動詞です。カジュアルなニュアンスからビジネス上の比喩的表現まで幅広いシーンで見られます。
活用形
- 現在形: trip (三人称単数: trips)
- 過去形: tripped
- 過去分詞: tripped
- 現在分詞・動名詞: tripping
他の品詞になった場合の例
- 名詞 (a trip): 「旅行」という意味で最も一般的に使われる品詞です。
例: I went on a trip to London. (ロンドンに旅行した) - 稀に形容詞的に使われるスラング表現として “trippy” (幻覚的な、奇妙な) などもあります。
CEFRレベルの目安
- A2(初級): 「trip」という単語を「小旅行」や「つまずく」という基本的な意味で使い始めるレベル
- B1(中級): 過去形・現在分詞をスムーズに使い、比喩的な表現にも触れ始めるレベル
- B2(中上級): 「trip up on a question」のようなイディオムや、口語的用法を使いこなすレベル
2. 語構成と詳細な意味
「trip」は従来からある短い語で、はっきりとした接頭語・接尾語はありません。語幹としては“trip”自体がメインで、派生語として名詞形の“trip”や形容詞形の“trippy”があります。
派生語や類縁語など
- trippy (形容詞): 幻覚的で不思議な、奇抜な
- tripper (名詞): 旅行者(やや古風)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- trip over something
- (何かに)つまずく
- (何かに)つまずく
- trip up
- つまずく、失敗する、足をすくう
- つまずく、失敗する、足をすくう
- trip someone up
- 人をつまづかせる、やり込める
- 人をつまづかせる、やり込める
- go on a trip
- 旅に出る
- 旅に出る
- trip on the stairs
- 階段でつまずく
- 階段でつまずく
- trip wire
- (ブービートラップなどの)仕掛け線
- (ブービートラップなどの)仕掛け線
- trip out (slang)
- (幻覚剤などで)トリップする/幻覚体験をする
- (幻覚剤などで)トリップする/幻覚体験をする
- take a trip
- 旅をする
- 旅をする
- be tripping (slang)
- (口語・俗語で)頭がおかしくなっている、混乱している(幻覚状態含む)
- (口語・俗語で)頭がおかしくなっている、混乱している(幻覚状態含む)
- trip and fall
- つまずいて転ぶ
- つまずいて転ぶ
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古フランス語の “treper” (跳ね回る、ステップを踏む)に由来するとも言われています。もともとは「跳ねたり飛んだりして動き回る」イメージだったため、“歩行時のつまずき”や‘軽い旅をする’といった意味に派生していきました。
- ニュアンス: 「小さな動作ミス」である“つまずき”を表すことが多く、そこから転じてちょっとした「旅(小旅行)」、あるいは「正常な状態から外れた(幻覚状態)」のようにも使われます。いずれも「通常の状態からズレる」というニュアンスが共通しています。
- 口語/文章での使い分け:
- Stumbleのほうが書き言葉やややフォーマルな響きがあり、tripはもう少しカジュアルな印象。
- 旅行の意味では所有格や前置詞と一緒に「go on a trip」「take a trip」としてよく用いられ、文章でも口語でも広く使われます。
- Stumbleのほうが書き言葉やややフォーマルな響きがあり、tripはもう少しカジュアルな印象。
- カジュアル/フォーマル: つまずく意味なら日常会話でカジュアルに、比喩や口語表現ならさらに砕けた印象になります。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞/自動詞:
- 自動詞: “I tripped over a rock.”(石につまずいた)
- 他動詞: “He tripped me.”(彼は私をつまずかせた)
- 自動詞: “I tripped over a rock.”(石につまずいた)
- イディオム:
- “trip up” = つまずく、失敗する
- “trip over one’s words” = 言葉に詰まる
- “trip up” = つまずく、失敗する
- 使用シーン:
- カジュアルな日常会話: “I almost tripped.”
- ビジネス・フォーマル: あまり直接「つまずく」意味では使われませんが、比喩で “We shouldn’t trip over minor details.”(細かいことで失敗してはいけない)などと言うことがあります。
- カジュアルな日常会話: “I almost tripped.”
5. 実例と例文
A. 日常会話での例 (3つ)
“I tripped on the sidewalk and almost fell flat on my face!”
- (歩道でつまずいて、もう少しで顔から転ぶところだったよ!)
“Watch out! Don’t trip over that cable.”
- (気をつけて!そのケーブルにつまずかないように。)
“I’m planning to trip to the countryside this weekend.”
- (今週末にちょっと田舎へ出かけようと思っているよ。)
※動詞として「旅をする」の意ですが、口語ではあまり多用しません。「take a trip」とも。
- (今週末にちょっと田舎へ出かけようと思っているよ。)
B. ビジネスでの例 (3つ)
“We can’t afford to trip up on small errors in this project.”
- (このプロジェクトで小さなミスをしている余裕はありません。)
“Don’t let minor details trip you up during the presentation.”
- (プレゼンで細かいことに足をすくわれないようにしてください。)
“I’m going to trip down to our branch office next week to check on the progress.”
- (来週、うちの支社にちょっと行って進捗を確認するつもりです。)
※やや口語的。ビジネスでは「travel to the branch office」のほうが丁寧。
- (来週、うちの支社にちょっと行って進捗を確認するつもりです。)
C. 学術的な文脈での例 (3つ)
“Researchers must avoid any procedural mistakes that could trip the study’s outcomes.”
- (研究者は手続き上のミスが研究結果を台無しにしてしまわないように気をつけなければならない。)
“The complexity of the data set can trip even experienced analysts.”
- (このデータセットの複雑さは、経験豊富な分析者でさえも戸惑わせる可能性がある。)
“We need to ensure the experiment’s protocol is clear so no one gets tripped up.”
- (実験手順を明確にする必要があります、誰もミスでつまづかないように。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
stumble (つまずく)
- 意味が非常に近いが、書き言葉やフォーマルな文脈でも使われやすい。
- 例: “I stumbled over a rock.”
- 意味が非常に近いが、書き言葉やフォーマルな文脈でも使われやすい。
slip (滑る)
- 足元を滑らせるニュアンス。水や氷の上でよく使う。
- 例: “I slipped on the wet floor.”
- 足元を滑らせるニュアンス。水や氷の上でよく使う。
travel (旅行する)
- 「長めの旅をする」というニュアンスでも使える。
- 例: “I love to travel around the world.”
- 「長めの旅をする」というニュアンスでも使える。
反意語
- stand firmly, remain steady(足元がしっかりしている、安定している)
- tripの「つまずく」という意味に対する反意。
- tripの「つまずく」という意味に対する反意。
- 「旅行する」の意味に対する直接の反意語は特にありませんが、「stay put」(とどまる)は「旅に出ない」甘い対比表現として使う場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /trɪp/
- アメリカ英語 (AmE): /trɪp/
- イギリス英語 (BrE): /trɪp/
1音節で、アクセントは特になく、 “i” は短い「イ」に近い音です。
よくある誤りとして、 “trip” を “treep”(トゥリープ)のように伸ばしてしまうことがありますが、正しくは「トゥリップ」に近い音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “tirp”や“trippe”などと間違えないようにしましょう。
- 同音異義語との混同: 代表的な同音異義語は特になく、似た語に “strip” (剥ぐ) や “drip” (ポタポタ落ちる) がありますが、子音が異なるので注意。
- TOEICや英検などでの出題傾向:
- 句動詞 “trip up” が出題されることがあります(「失敗する」「混乱させる」の意味)。
- 「つまづく」という状態を描写する語彙問題で、 “stumble” や “slip” とセットで問われる場合もあります。
- 句動詞 “trip up” が出題されることがあります(「失敗する」「混乱させる」の意味)。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “trip”というと「旅行」をすでにご存じの方は多いと思います。そこから発展して「足をとられて“ちょっと旅に出る”」ように、“ズレ”が生じるイメージを持つと「つまずく」という意味も結びつけやすいです。
- 語頭の “t” の後に短い “ri” の音が続くので、「ト・リ(ッ)プ」と区切るように練習すると発音もしやすくなります。
- 日常生活でつまずくシーンを思い浮かべるとよく頭に残りますし、「旅だ!」と思えば “trip” の他の意味(旅行)も一緒に覚えられます。
以上が動詞 “trip” の詳細解説です。「つまずく」「旅行に出かける」など、意外に幅広いシーンで活用される便利な単語なので、ぜひ使いこなしてみてください!
…‘を'つまずかせる《+名+up,+up+名》
〈人〉‘を'失敗させる,しくじらせる;〈人〉‘の'揚げ足を取る,あら捜しをする《+名+up,+up+名》
〈止め金・クラッチなど〉‘を'急にはずす,はずして作動させる
復習用の問題
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