step
1. 基本情報と概要
英単語: step
品詞: 動詞(stepは名詞としての用法もありますが、ここでは主に動詞を扱います)
英語での意味:
- “to move by lifting your foot and putting it down in a different place”
- 足で踏み出す、歩みを進める、(ある場所を)踏む
日本語での大意:
- 足を一歩踏み出す、足を踏み入れる
- 「歩く」という意味に近いですが、「一歩を踏む」ニュアンスに近い動詞です。「どこかに足を踏み入れる」「一歩進む」などの場面で使われます。
活用形:
- 原形: step
- 現在形: step / steps (三人称単数)
- 過去形: stepped
- 過去分詞形: stepped
- 現在分詞形: stepping
他の品詞になったときの例:
- 名詞: a step (一歩、階段の段など)
- 例: “Take a step forward.” (一歩前に進みなさい)
CEFRレベル目安: B1(中級)
- B1: 日常会話で動き・動作を説明するときに使いこなせるレベル。初級を卒業して、幅広く表現できるようになる段階。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- step は短い語で、はっきりした接頭語・接尾語には分解しにくいですが、派生形として stepping(現在分詞・動名詞)や stepped(過去形・過去分詞形)などがあります。
他の単語との関連性(派生語や類縁語)
- step (動詞) – 一歩を踏み出す
- step (名詞) – 足を踏み出す行為、階段の段など
- footstep – 足音、足跡
- step in/out – 中に入る/外に出る
- overstep – (境界などを)越える、踏み越える
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- step forward(前に進む)
- step back(後ろに下がる)
- step into (something)(~に足を踏み入れる)
- step on (someone’s toes)(~の足を踏む、比喩的に人の気分を害する)
- step aside(脇に避ける)
- step over(またいで越える)
- step up(近づく、前に出て取り組む)
- step down(辞任する、退任する)
- step away(離れる、距離を置く)
- step in to help(助けるために割って入る)
3. 語源とニュアンス
語源
- step は古英語の “steppan” に由来し、「踏み出す」「足を進める」の意を持っていました。ゲルマン諸語に共通する語源になります。
ニュアンス・使用時の注意点
- 物理的に「足を踏み出す」「どこかを踏む」という実際の動きを表すことに加え、比喩的に「行動を起こす」「やる気を出す」といったニュアンスでも使われます。
- 口語でも文章でもよく使われる一般的な単語ですが、階段や物理的な「段」を示す名詞としてもよく目にします。
4. 文法的な特徴と構文
自動詞としての使い方
- “I stepped on the wet floor.”
- 主語が自分で足を動かす動詞なので、基本的に自動詞扱いが多いです。
- “I stepped on the wet floor.”
他動詞としての使い方
- “Please don’t step on my shoes!”
- 「~を踏む」という目的語を取る場合は他動詞として扱えます。
- “Please don’t step on my shoes!”
よく使われる句動詞
- “step in” (介入する、立ち入る)
- “step out” (外へ出る、抜け出す)
- “step up” (行動を起こす、立ち向かう)
- “step down” (身を引く、退く)
これらはカジュアルからビジネス場面まで幅広く用いられ、文脈によってフォーマル/カジュアル両方で使うことができます。
- “step in” (介入する、立ち入る)
5. 実例と例文
日常会話での例
“Could you step aside so I can pass?”
- (通れるようにちょっとどいてもらえますか?)
“I stepped on a piece of gum yesterday.”
- (昨日ガムを踏んじゃったよ。)
“Watch your step; the floor is slippery.”
- (足元に気をつけて。床が滑りやすいよ。)
ビジネスシーンでの例
“He decided to step down as CEO for personal reasons.”
- (彼は個人的な理由でCEOを退任することを決めました。)
“We need someone to step up and lead the team.”
- (チームを率いてくれる人が必要なんです。)
“Please step in if you see any problems arising.”
- (もし何か問題が起きそうなら、すぐに介入してください。)
学術的・フォーマルな文脈での例
“When participants step onto the platform, we begin monitoring their balance.”
- (参加者がそのプラットフォームに足を乗せたら、バランスの測定を始めます。)
“The investigation required the researcher to step into conflicting viewpoints.”
- (その調査では、研究者が相反する見解に踏み込む必要がありました。)
“Please step away from personal biases and consider the data objectively.”
- (個人的な偏見を捨てて、客観的にデータを検討してください。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- walk(歩く)
- 「歩く」と言う意味ではほぼ同じですが、walk は「移動」の総称。step は「一歩踏む」動作により焦点を当てる。
- 「歩く」と言う意味ではほぼ同じですが、walk は「移動」の総称。step は「一歩踏む」動作により焦点を当てる。
- tread(踏む)
- 「~を踏む」という点では似ているが、tread はやや文語的で、step on の意味にも近い。
- 「~を踏む」という点では似ているが、tread はやや文語的で、step on の意味にも近い。
- stride(大股で歩く)
- 「大股で歩く」というニュアンス。step よりも力強い動作を表す。
反意語
- 動詞において特定の反対語はありませんが、強いて言えば「止まる」「立ち止まる」というニュアンスでは
- stop(止まる)
- stand still(動かないで立つ)
などが「踏み出す」動作とは反対といえるでしょう。
- stop(止まる)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /stɛp/
- 米音・英音ともに比較的似た発音です。
- 米音・英音ともに比較的似た発音です。
- 強勢(アクセント): 前音節 “step” に強勢がきます(1音節語なので特に強勢の移動はありません)。
- よくある発音ミス:
- 語尾の /p/ をしっかり破裂させる。日本人学習者は /ステッ/ のように曖昧に終わらせやすいため注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “step” はシンプルですが、”steap” と間違える例があります。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特になし。発音は似ていてもつづりや意味が全く異なる単語として “steep”(険しい)に注意。
- TOEICや英検での出題傾向: “step down”、”step in” などビジネス・議論の文脈での句動詞が狙われる場合があります。文脈を含めて覚えましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「一歩踏み出す」というイメージを常に持つと覚えやすい。
- step は短くて覚えやすい単語ですが、そこから派生する句動詞 (step in, step up, step down など) をまとめて覚えると、表現力がぐっと広がります。
- 視覚的に「ステップを踏む」イメージ――ダンスのステップなどを思い浮かべると定着が早いでしょう。
以上が動詞 step の詳細な解説です。「一歩を踏み出す」動作だけでなく、比喩的にもさまざまな表現で使われる便利な単語です。ぜひ、例文やコロケーションと合わせて覚えてみてください。
《方向を表す副詞[句]を伴って》(…の方へ)歩む,一歩踏み出す,行く
(…を)踏みつける《+on+名》
〈足〉‘を'踏み出す;〈ダンス〉‘の'ステップを踏む
…‘を'歩測する《+off(out)+名,+名+off(out)》
〈段〉‘を'切り込む
復習用の問題
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