neither
以下では、英単語「neither」について、できるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
単語: neither
品詞:
- 代名詞 (pronoun)
- 限定詞 (determiner)
- 接続詞 (conjunction)
- 副詞 (adverb) (文脈によっては使われることがあります)
意味(英語): not either of two things or people
意味(日本語): 2つ(または二者)のうちどちらも~ない、という意味の語。
「2つあるうち、どちらも該当しない」と言いたいときに使われます。否定文に特化して「どちらも~ない」というニュアンスです。
活用形
- 「neither」は、 基本的に形が変わりません。
- 他の品詞としては、たとえば接続詞として「Neither A nor B」の形で使われる場合があります。
他の品詞の例
- 接続詞:
- 例文: “Neither John nor Mary wanted to leave.”
(ジョンもメアリーも、どちらも帰りたがらなかった)
- 例文: “Neither John nor Mary wanted to leave.”
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
・B1(中級)でも学習することがあるかもしれませんが、実際の会話や文章で正確に使いこなすのはやや難しいため、B2(中上級)レベルと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 「neither」は、実際には古い英語表現のなごりで、厳密な現代英語における接頭語・接尾語という形には分解しにくいです。
- 「not」 + 「either」が融合した形が起源ともいわれ、現代にもその意味合いが引き継がれています。
兄弟語・派生語など
- 「either」(どちらか一方) – 意味は逆方向ですが、もともとの語源が関連しています。
- 「nor」 – 接続詞として「neither … nor …」の形でよく使われます。
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- neither A nor B
- AでもBでもない
- AでもBでもない
- can neither confirm nor deny
- (~を)認めることも否定することもできない
- (~を)認めることも否定することもできない
- neither fish nor fowl
- 魚でも鳥でもない、どっちつかずの存在
- 魚でも鳥でもない、どっちつかずの存在
- neither this nor that
- これでもあれでもない
- これでもあれでもない
- neither here nor there
- (議論などで)まったく無関係である
- (議論などで)まったく無関係である
- neither good nor bad
- よくも悪くもない
- よくも悪くもない
- neither side is correct
- どちらの側も正しくない
- どちらの側も正しくない
- neither of them is available
- 彼らのどちらも利用できない(空いていない)
- 彼らのどちらも利用できない(空いていない)
- neither one works
- どれも動作しない/うまくいかない
- どれも動作しない/うまくいかない
- neither plan appeals to me
- どちらの計画も魅力がない
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の
nāwþer
(no whether) に由来し、「どちらかもしない」という意味を表していました。 - 現在の「neither」として、明確に2つの選択肢どちらにも当てはまらないことを示します。
ニュアンスや注意点:
- 「neither」は、否定の意味をさらに強調する語感があります。
- 口語でも文章でも使われますが、会話では短縮表現に「No, neither do I.」のような形で登場することもあります。
- やや書き言葉でフォーマルに感じられることもありますが、日常会話でも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
代名詞・限定詞として
- 例: “Neither of them is correct.” (彼らのうちどちらも正しくない)
- 「neither of + 複数名詞/代名詞」として使われた場合、動詞は単数形をとることが多い(ただし、口語では複数形も許容される場合もあります)。
- 例: “Neither of them is correct.” (彼らのうちどちらも正しくない)
接続詞として
- 例: “Neither John nor Mary wants to leave.”
- “Neither A nor B” は「AもBも~ない」という構文。「nor」の後に動詞が続く場合、単数・複数の扱いは「A」と「B」の内容によって変わります。
- 例: “Neither John nor Mary wants to leave.”
副詞的表現として
- “I don't eat meat, and neither do my siblings.”
- 「~も~しない」という意味で、主語と動詞の倒置形がよく使われます。
- “I don't eat meat, and neither do my siblings.”
フォーマル/カジュアル
- どの構文でも使われ、文章中でも口語でも通じますが、「neither … nor …」はフォーマル寄りとして認識されやすいです。
- 日常会話だと “I don’t like either option.” のように「either」を使った否定文でも代用されることがあります。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
“I asked Tom and Lisa, but neither wants to go with me.”
(トムもリサも、どちらも一緒に行きたがってないよ。)A: “Do you like coffee or tea?”
B: “Neither, actually. I prefer juice.”
(A: コーヒーとお茶、どっちが好き?
B: どちらもあまり…ジュースのほうがいいかな。)“I can’t drive, and neither can my sister.”
(私は運転ができないんだけど、妹もできないんだ。)
ビジネス (3例)
“Neither of the proposals seems feasible within our current budget.”
(どちらの提案も、今の予算では実現可能には思えません。)“Neither party has agreed to the new terms, so the negotiation is stalled.”
(どちらの当事者も新しい条件に同意していないので、交渉は停滞しています。)“We can neither confirm nor deny those rumors about the merger.”
(合併に関するそのような噂は、認めることも否定することもできません。)
学術的な文脈 (3例)
“Neither of the hypotheses adequately explains the phenomenon observed.”
(どちらの仮説も、観察された現象を十分に説明できていない。)“In this study, neither group showed a significant improvement after the intervention.”
(本研究では、介入後にどちらのグループも有意な改善を示さなかった。)“It was concluded that neither approach could be validated without additional data.”
(さらなるデータなしでは、どちらのアプローチも妥当性を裏づけることはできないと結論づけられた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“not either”
- そのまま「どちらも~でない」を直接表現した形。
- “Neither” とほぼ同じ意味だが、やや口語的。
- そのまま「どちらも~でない」を直接表現した形。
“none” (誰も/何も~ない)
- 「複数あるものの中で一つも~ない」という意味。
- 「neither」は2つのうちどちらも~ない、というニュアンスなので、範囲が少し違う。
- 「複数あるものの中で一つも~ない」という意味。
“no one”
- 人に対して誰も~ない、という意味。
- 「neither」は対象が2人いる場合に使う点で異なる。
- 人に対して誰も~ない、という意味。
反意語
- both (両方とも)
- 「both A and B」で「AもBも両方」となる。
- 「neither A nor B」は「AもBも両方…ない」となるので正反対。
- 「both A and B」で「AもBも両方」となる。
7. 発音とアクセントの特徴
- アメリカ英語: /ˈniːðər/ または /ˈnaɪðər/
- イギリス英語: /ˈniːðə/ または /ˈnaɪðə/
アクセント(強勢)は最初の音節 “nei” に置かれます。
- “-th-” の発音は「拇印」とも呼ばれる有声音 /ð/ ですが、 /θ/ (無声音) と混同しないよう注意が必要です。
- アメリカ英語では “ni-ther” と “nai-ther” の2つの語感があり、どちらも受け入れられています。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “either” との混同
- “either” は「どちらか一方」という意味なので、「neither」の真逆とは限らないが、混乱しやすい。
- “either” は「どちらか一方」という意味なので、「neither」の真逆とは限らないが、混乱しやすい。
- 動詞の単複
- “Neither of us wants to go.” が正しいが、口語で “Neither of us want to go.” と言うこともあります。試験などでは単数扱いを守る方が無難。
- “Neither of us wants to go.” が正しいが、口語で “Neither of us want to go.” と言うこともあります。試験などでは単数扱いを守る方が無難。
- スペルミス
- “niether” のように “i” と “e” を逆に書いてしまうミスがある。
- “niether” のように “i” と “e” を逆に書いてしまうミスがある。
- TOEIC・英検 などの試験では、文法問題や読解問題のなかで「neither … nor …」の用法が問われる場合があるので注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「neither」は「not + either」のイメージで、「どっちもイヤ(=not either)」と覚えるとわかりやすいです。
- スペリングで “i” の後に “e” が来る順番を「n-e-i-t-h-e-r」と音声的に区切って覚えるのもおすすめ。
- 「2つあるものを両方否定する」イメージをしっかり持つと文脈でも扱いやすくなります。
上記を踏まえて「neither」は、2つの選択肢があったとして「どちらも~ではない」と否定する便利な単語です。書き言葉だけでなく、会話でもよく使いますので、ぜひ積極的に使ってみてください。
復習用の問題
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