英和辞書

fat

IPA（発音記号）

/fæt/

名詞

脂肪,脂肪分 / (動物の)あぶら身 / (料理用の)油,ヘット / 肥満,太り過ぎ /

Where is the fat located?

どの辺に脂肪がついているの？

解説

1. 基本情報と概要

単語: fat

品詞: 名詞 (可算/不可算)

英語の意味:

1. (生物・食品中の) 脂肪
   


2. 太った状態・余分な脂肪
   

日本語の意味:

1. 人や動物、食べ物に含まれる脂肪・油分のこと
   


2. 「太った状態」や「脂っこい部分」を指すこともあります
   

「fat」は、健康に関する話題や料理の栄養素の話などで使われる単語です。「脂肪」というニュアンスで、科学的にも日常的にもよく使われます。

活用形と他の品詞

• 名詞 (fat): 脂肪
  


• 形容詞 (fat): 太った／脂肪分の多い (例: a fat cat = 太った猫)
  


• 動詞 (fatten): (動物や人を) 太らせる、肥えさせる
  


• 名詞形 (fatness): 太っていること、脂肪が多い状態
  


• 形容詞 (fatty): 脂肪分の多い、脂肪質の
  

CEFRレベルの目安

• A2 (初級): 日常会話で、「fat」という単語を見たり聞いたりして「脂肪」の意味を理解できるレベル。

---

2. 語構成と詳細な意味

「fat」は非常に短い単語で、特定の接頭語や接尾語が独立しているわけではありません。

ただし、派生形として「fatten (太らせる)」「fatty (脂肪分の多い)」「fatness (肥満／脂肪が多い状態)」などがあります。

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ10選

1. burn fat – 脂肪を燃やす
   


2. body fat – 体脂肪
   


3. low-fat diet – 低脂肪の食事
   


4. saturated fat – 飽和脂肪
   


5. cut down on fat – 脂肪を控える
   


6. fat content – 脂肪分
   


7. store fat – 脂肪を蓄える
   


8. excess fat – 過剰な脂肪
   


9. healthy fats – 健康的な脂肪（不飽和脂肪など）
   


10. reduce fat intake – 脂肪摂取を減らす
    

---

3. 語源とニュアンス

• 語源: 古英語の「fǣtt（脂肪分を含む）」や「fǣtan（太らせる）」などからきているといわれています。
  


• 歴史的用法: 「肉に付いている脂肪分」「牛の油脂」など、生物や食品の脂肪を指す意味合いが中心でした。
  


• ニュアンス:
  
  
  
  • 「fat」を人に対して使う場合、「太った人」というストレートな表現になるため、無神経になりがちなので注意が必要です。
    
  
  
  • 栄養素としての「脂肪」について話すときは、日常的な会話や健康面で頻繁に使われます。
    
  
  


• 使用シーン: 口語・文章どちらでも使われますが、体重や健康についてシビアに捉えられるため、使用時のトーンや文脈に注意が必要です。

---

4. 文法的な特徴と構文

• 可算/不可算名詞:
  
  
  
  • 「脂肪」という意味で扱うときは不可算名詞として使うことが多いです(例: I need to reduce fat in my diet.)。
    
  
  
  • 特定の種類の脂肪を指すときは可算名詞になることもあります(例: Different fats have different melting points.)。
    
  
  


• イディオムなど:
  
  
  
  • 「the fat is in the fire」(問題が深刻化している、取り返しのつかない状態) というやや古いイディオムもありますが、現在の日常会話ではほとんど使われません。
    
  
  

---

5. 実例と例文

日常会話での例文

1. “I’m trying to burn fat by running every morning.”
   
   （毎朝走って脂肪を燃やそうとしているんだ。）




2. “This dish seems low in fat, so it might be a healthier choice.”
   
   （この料理は脂肪分が少ないようだから、より健康的な選択かも。）




3. “Could you trim the fat off the meat before cooking it?”
   
   （料理する前に肉の脂身を落としてくれる？）

ビジネスシーンでの例文

1. “Our company aims to reduce unnecessary costs, or ‘trim the fat,’ from the budget.”
   
   （当社は不要なコスト、いわゆる“無駄”を予算から削減しようとしています。）




2. “We’re marketing our new product as low-fat and eco-friendly.”
   
   （新しい製品を、低脂肪で環境に優しいものとしてマーケティングしています。）




3. “In the financial report, ‘fat profits’ refers to significantly high earnings.”
   
   （財務報告書では、“fat profits” はかなり高い収益を指します。）

学術的／専門的な例文

1. “Excess intake of dietary fat is associated with cardiovascular diseases.”
   
   （過剰な食事性脂肪の摂取は、心血管疾患と関連がある。）




2. “Saturated fat and trans fat can increase blood cholesterol levels.”
   
   （飽和脂肪とトランス脂肪は血中コレステロール値を上昇させる可能性がある。）




3. “Adipose tissue stores fat and releases it when the body needs energy.”
   
   （脂肪組織は脂肪を蓄え、体がエネルギーを必要とするときにそれを放出する。）

---

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語:

  
  
  1. lipid (リピッド) - 生化学的な文脈で使う「脂質」。より専門的。
     
  
  
  2. grease (グリース) - 食品や機械油など粘性の高い油脂。日常では「料理で出る油」にも使われる。
     
  
  
  3. oil (オイル) - 液体状の油脂。食用・工業用ともに広く使われる。
     
  
  



• 反意語 (文脈による):

  
  
  1. protein (たんぱく質) - 栄養素の面では反対のカテゴリとは言えないが、脂肪と対比される場合がある。
     
  
  
  2. carbohydrate (炭水化物) - 同上。主要栄養素を区別する際に比較対象として挙げられる。
     
  
  



• ニュアンスの違い:

  
  
  • 「lipid」は化学の文脈、「grease」はより粘度のある油、工業用イメージ、または料理中に出る油を指すときに使うことが多いです。
    
  
  
  • 「oil」は常温で液体、コスメやエンジンオイルなども含む広い意味です。
    
  
  

---

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA): /fæt/
  


• アメリカ英語・イギリス英語: おおむね同じ /fæt/ で発音されます。
  
  
  
  • アメリカ英語では「ファット」に近い音、イギリス英語でも同じく「ファット」。
    
  
  


• よくある間違い: 短い母音 /æ/ (「ア」と「エ」の中間) を /ɑ/ (長い「アー」) として「ファート」のように伸ばさないように注意。
  

---

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “fat” は短い単語なのであまりありませんが、“feat (偉業)”や “fate (運命)”と混同しないように注意。
  


• 体重や見た目の話題: 「fat」は人に対して形容詞的に使うとストレートかつ失礼に聞こえる場合が多いので注意が必要です。
  


• 試験対策: TOEICや英検などで「栄養素」「健康管理」「肥満問題」などのトピックにおいて出る可能性があります。

---

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “Fat cat” で覚える: 会社の重役やお金持ちを揶揄するときに「fat cat」という表現があり、「お金をたくさん持っていて肥えた猫のイメージ」をすると記憶に残りやすいです。
  


• スペリングのポイント: 単純にF-A-Tの3文字。紛らわしい類似スペル「feat」(偉業)や「fate」(運命)と比べて母音が a だけという点を意識すると覚えやすいです。
  


• 視覚イメージ: 料理中に出る “油のかたまり” を思い浮かべると「fat」のイメージがわきやすいでしょう。

---

以上が名詞「fat」の詳細解説です。健康や栄養の話題で頻出する単語であるため、使い方やニュアンスに気をつけながら上手に活用してください。

意味のイメージ

意味（1）

脂肪,脂肪分

意味（2）

(動物の)あぶら身

意味（3）

(料理用の)油,ヘット

意味（4）

肥満,太り過ぎ