correct
〈誤りなど〉'を'訂正する,…‘の'誤りを正す / …‘の'誤りに印をつける / (…で)〈人〉'を'罰する,しかる《+名+for+名》 / …'を'基準に合わせる,調整する,修正する
1. 基本情報と概要
単語: correct
品詞: 動詞 (※形容詞としても使われるが、ここでは動詞を中心に扱う)
英語での意味: to make something right by removing errors or mistakes
日本語での意味: 誤りを正す、訂正する
「correct」は「間違ったところを正す」「誤りを訂正して正しい状態にする」というニュアンスの動詞です。たとえば、誰かの発言の誤りを指摘して訂正したり、書類・原稿の誤字脱字を修正したりする場面で使います。
活用形:
- 原形: correct
- 三人称単数現在形: corrects
- 現在分詞/動名詞: correcting
- 過去形/過去分詞: corrected
他の品詞例:
- 形容詞: correct(正しい)
例: Your answer is correct.(あなたの答えは正しいです。)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
B2レベル: 日常会話だけでなく、学業やビジネスの場面でも一定の複雑なやり取りができるレベル。やや抽象的な内容まで扱える。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭辞: (特に明確な接頭辞は無いが、ラテン語由来の “com-(共に/完全に)” が形を変えたものと捉えられる場合もある)
- 語幹: rect (ラテン語で「まっすぐにする、正す」などを意味する“regere”や“rectus”に由来)
- 接尾辞: - (なし)
関連する派生語や類縁語
- rectify(訂正する、修正する): 「正しい状態にする」という意味で、よりフォーマル。
- direction(方向): 同じ “rect”/“reg” 系列で「まっすぐ導く」イメージから。
よく使われるコロケーション(10個)
- correct an error(誤りを正す)
- correct a mistake(ミスを訂正する)
- correct a typo(誤字を修正する)
- correct a misunderstanding(誤解を解く/訂正する)
- correct a statement(発言を訂正する)
- correct grammar(文法を訂正する)
- correct course(進路を修正する)
- correct behavior(行動を正す)
- correct data(データを修正する)
- correct someone’s pronunciation(誰かの発音を直す)
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の “corrigere” (com- + regere)。
- “com-” は「共に/完全に」という意味
- “regere” は「導く、まっすぐにする」の意味
→ 「完全に正しい方向へ導く」が原義。
「correct」は、人の誤りを直接指摘する響きがあるため、場合によっては上から目線に聞こえることがあります。公的な文書や学術的文章などフォーマルな場面でも頻繁に使われますが、カジュアル会話でも「間違いを直す」意味で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞: 必ず訂正の対象となる「何を」が後に続く
例: I corrected her report.(私は彼女のレポートを訂正しました。) - 形容詞としての “correct”: 「正しい」という意味。
例: Your sentence is correct.(君の文は正しい。)
使用される一般的な構文/イディオム
correct (someone) on something
例: He corrected me on my pronunciation.(彼は私の発音を正してくれた。)correct for 〜(調整する:主に科学や統計の分野)
例: We need to correct for environmental factors.(環境要因を補正する必要があります。)to stand corrected(人に誤りを正される、認める)
例: I stand corrected.(私は間違っていたと認めます。)
フォーマル度は文脈次第で変わり、ビジネスやアカデミックでもよく使われる単語です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Could you correct my spelling here?”
「ここで私のスペルを直してくれる?」 - “If I’m wrong, please correct me.”
「もし私が間違っていたら、教えて(訂正して)ください。」 - “I need to correct the way I cook pasta; it always comes out too soft.”
「パスタの調理法を改めないとなあ。いつも柔らかくなりすぎるんだ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Please correct any errors in the draft before sending it to the client.”
「クライアントに送る前に、ドラフトの誤りを訂正してください。」 - “We must correct the figures in our financial report.”
「財務報告書の数値を修正しなければなりません。」 - “I’d like to correct a misunderstanding regarding our new policy.”
「新しい方針に関する誤解を解きたいと思います。」
(3) 学術的な文脈での例文
- “We need to correct for bias in our sample data.”
「サンプルデータのバイアスを補正する必要がある。」 - “After reviewing the journal, the editor asked to correct the references.”
「ジャーナルをチェックした後、編集者は参考文献の訂正を求めた。」 - “The statistical model corrects for deviations in the measurement process.”
「この統計モデルは測定過程の偏りを補正している。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- fix(修理する、直す)
- よりカジュアルで、機械などの修理に使うケースが多い。抽象的な「誤りを直す」にも使うが、やや口語的。
- よりカジュアルで、機械などの修理に使うケースが多い。抽象的な「誤りを直す」にも使うが、やや口語的。
- rectify(訂正する)
- フォーマル度が高め。特に数値や書類を公式に訂正する場合によく使われる。
- フォーマル度が高め。特に数値や書類を公式に訂正する場合によく使われる。
- amend(修正する)
- 文書や法律など公式文書の文言を変更・修正する際に用いることが多い。
- 文書や法律など公式文書の文言を変更・修正する際に用いることが多い。
- adjust(調整する)
- 状況や値を微調整するニュアンス。必ずしも「誤り」を正すわけではなく、部分的な調整を指す。
- 状況や値を微調整するニュアンス。必ずしも「誤り」を正すわけではなく、部分的な調整を指す。
反意語 (Antonyms)
- mislead(誤解を招くように導く)
→ 直接的な動詞としての反意語はあまり一般的ではないが、「誤った方向に人を導く」ニュアンス。 - ignore errors(誤りを無視する)
→ 完全な単語的反意語ではないが、文脈的には「correct」と対極の行動。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(米音): /kəˈrɛkt/
- IPA(英音): /kəˈrekt/
アクセントは “re” の部分にあります(co-RRECT)。
アメリカ英語とイギリス英語で大きく変わるわけではありませんが、米音は /-rɛ-/ の母音がやや “レ” に近く、イギリス英語では /-re-/ より明瞭なエ音になります。
よくある発音ミスとして、最初の “co-” を強く読みすぎる(「コレクト」)ことがありますが、実際は [kə-] と弱めの発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “collect” と混同して書いてしまう例がある。
- 同音異義語との混同: 特にはないが、一部の学習者は “connect” と聞き間違えやすい。
- 用法ミス: 「誤りを訂正する」という具体的な目的語が必要。他動詞なので “correct” 単体で終わると不自然な場合が多い。
- TOEIC・英検などの試験対策: 「誤りを正す」「レポートを修正する」などの文脈で頻出。また、形容詞 “correct” との区別も意識する必要がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ連想: “cor-” は「共に、すっかり」、 “rect” は「真っすぐ」 → 「間違いを真っすぐにする!」というイメージ。
- スペルのポイント: 「co + r + rect」で「間違いをまっすぐ直す」。“rect” は “rectify” や “direction” とつながりがあることを思い出すと覚えやすい。
- 勉強テクニック: ネイティブの会話では “If I’m wrong, correct me!” など、さっと使って覚えてしまおう。
以上が、動詞「correct」についての詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術の領域まで幅広く使われる重要な単語なので、使い方をしっかり覚えましょう!

復習用の問題
〈誤りなど〉'を'訂正する,…‘の'誤りを正す / …‘の'誤りに印をつける / (…で)〈人〉'を'罰する,しかる《+名+for+名》 / …'を'基準に合わせる,調整する,修正する
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