benefit
1. 基本情報と概要
単語: benefit
品詞: 動詞(他動詞・自動詞両方で使われる)
活用形:
- 現在形:benefit (I/you/we/they benefit, he/she/it benefits)
- 過去形:benefited
- 過去分詞:benefited
- 現在分詞:benefiting
※アメリカ英語では “benefiting” の綴りが主流ですが、イギリス英語ではまれに “benefitting” と綴られることもあります。
意味(英語): to receive an advantage; to gain help or an improvement
意味(日本語): 「利益を得る」「恩恵を受ける」「〜の役に立つ」という意味。
「何らかの好ましい結果を得る」「プラスになる」といったニュアンスで、誰かが利益を得る状況を説明するときによく使われます。
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2(中上級):既に日常会話は不自由なく行えるが、より幅広い表現力を身につけたい学習者向けの単語
また、「benefit」は名詞として「利益・恩恵・給付金」などの意味でも用いられます。
2. 語構成と詳細な意味
語源構成
- bene-(ラテン語由来で「良い」という意味)
- -fit(ラテン語の “facere”(=to do)に関連する形が変化したものとされます)
「benefit」は本来「良いことをする・もたらす」というニュアンスがあり、そこから「利益を与える」「恩恵をもたらす」の意味が派生しました。
関連形/派生語
- beneficiary (名詞):「受取人;恩恵を受ける人」
- beneficial (形容詞):「有益な;ためになる」
- beneficent (形容詞):「親切な、慈善的な(行為をする)」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例)
- benefit from 〜(〜から利益を得る)
- benefit greatly(大いに恩恵を受ける)
- benefit financially(経済的に利益を得る)
- benefit the community(地域社会のためになる)
- benefit others(他人にとってプラスになる)
- be of benefit to 〜(〜の役に立つ)
- direct benefit(直接的な恩恵)
- long-term benefit(長期的な利益)
- provide a benefit(利益をもたらす)
- mutual benefit(相互利益)
3. 語源とニュアンス
語源
ラテン語の bene(良い)と facere(する)が合わさったとされる言葉に由来します。歴史的にも「何らかの善影響を与える、または与えられる」というポジティブな文脈で使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 相手にとって良い効果やメリットがあることを強調したいときに使用されます。
- 動詞として使うときは「benefit from + 何か/誰か」または「benefit + 人/組織」などの形をとります。
- 日常会話からビジネス・フォーマルな文脈まで幅広く使用されます。カジュアルにもフォーマルにも使える柔軟な単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞の用法: “Something benefits someone.”
- 例: “These reforms will benefit all citizens.”
- (この改革はすべての市民のためになるだろう)
- 例: “These reforms will benefit all citizens.”
- 自動詞の用法: “Someone benefits from something.”
- 例: “We all benefit from regular exercise.”
- (私たちはみな、定期的な運動の恩恵を受ける)
- 例: “We all benefit from regular exercise.”
比較的フォーマルな文書でも頻繁に用いられますが、日常会話でも違和感なく使えます。名詞型「benefit」は可算名詞として使われることが多いですが、文脈によっては不可算的にも扱われる場合があります(特に「利益・恩恵」という抽象的な意味合いの場合)。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
- “I really benefited from talking to a mentor.”
(メンターに相談したおかげで、本当に助かったよ。) - “Everyone can benefit from a good night’s sleep.”
(十分な睡眠は誰にとってもプラスになるよ。) - “My kids benefit a lot from playing sports.”
(うちの子たちはスポーツをして大いに恩恵を受けているよ。)
(B) ビジネスシーンでの例文
- “The new marketing strategy will benefit our sales department.”
(新しいマーケティング戦略は営業部門にとってプラスになるだろう。) - “How can we ensure both parties benefit from this contract?”
(この契約で双方にメリットがあるようにするにはどうすればいいでしょうか。) - “Employees benefit from flexible working hours.”
(従業員は柔軟な勤務時間の導入で恩恵を受ける。)
(C) 学術的/フォーマルな文脈での例文
- “Researchers found that patients benefited significantly from the new treatment.”
(研究者たちは、新しい治療法で患者が大きな恩恵を受けたことを発見した。) - “Many developing countries could benefit from advanced technology transfer.”
(多くの発展途上国は先進技術の移転から大きな利益を得るだろう。) - “Educators are investigating how students benefit from interactive learning methods.”
(教育者たちは、学生がどのようにインタラクティブな学習方法から恩恵を受けるのかを調査している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- gain(得る)
- “gain” は努力や働きかけの結果として「(利益・経験などを)得る」の意。
- “benefit” は「恩恵」を強調するイメージ。
- “gain” は努力や働きかけの結果として「(利益・経験などを)得る」の意。
- profit(利益を得る)
- 主にビジネスや経済の文脈で「金銭的利益」を得るときに使われやすい。
- “benefit” はもう少し広義で物質的以外の利益にも使われる。
- 主にビジネスや経済の文脈で「金銭的利益」を得るときに使われやすい。
- help(助ける)
- “help” は「助ける」ことで相手に利益を与えるが、必ずしも結果としての「恩恵取得」を強調しない。
- “help” は「助ける」ことで相手に利益を与えるが、必ずしも結果としての「恩恵取得」を強調しない。
- advantage(〜に有利になる)
- 名詞の “advantage” は「有利性」を示す言葉で、動詞ではない。
- “benefit” は動詞として「恩恵を受ける/与える」両面の意味を持つ。
- 名詞の “advantage” は「有利性」を示す言葉で、動詞ではない。
反意語
- harm(害を与える)
- hinder(妨げる)
- injure(傷つける)
反意語はいずれも「マイナスの影響」を与える動詞です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈbɛnɪfɪt/
- アクセントは最初の “be” の部分に置かれます(BEN-uh-fit)。
- アメリカ英語もイギリス英語も発音はほぼ同じですが、イギリス英語では母音がややあいまいに聞こえる場合があります。
- よくある誤りとして 「ベネフィット」を 「ベネフィットゥ」と最後に /t/ をはっきり発音しすぎるケースがありますが、英語らしく軽く弾くように発音すると自然です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 綴りの混乱
- “benefit” は二重子音にならないことに注意。
- 現在分詞や過去形で “benefitted” “benefitting” と綴られることがあるが、アメリカ英語では “benefited” “benefiting” が一般的。
- “benefit” は二重子音にならないことに注意。
- 名詞との混同
- “benefit” は名詞(利益・給付金など)としても頻出なので、文中で役割を混同しないよう気を付ける。
- “benefit” は名詞(利益・給付金など)としても頻出なので、文中で役割を混同しないよう気を付ける。
- TOEIC・英検などの試験対策
- ビジネスや経済関連の長文読解で頻出。
- “benefit from 〜” という熟語表現の正確な把握が重要になる。
- ビジネスや経済関連の長文読解で頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源の “bene” は “benediction(祝福)” や “beneficial(有益な)” と似た仲間の単語。
- 「be + nefit → be + “良いこと”」くらいのイメージで「良いことにしてあげる / された」という印象を持つと覚えやすいかもしれません。
- 短く区切って考えるとつづりを間違えにくくなります(“bene” + “fit”)。文字を2つずつ区切りにするなどして覚えるとミススペルが減ることもあります。
以上が動詞 “benefit” の詳細解説です。日常会話からビジネス・学術まで幅広く使える便利な単語なので、さまざまな文脈で試してみてください。

…‘の'ためになる,‘に'利益を与える
(…で)利益を得る《from(by)+名》
復習用の問題
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