最終更新日
:2025/01/28
base
解説
1. 基本情報と概要
単語: base
品詞: 動詞 (他にも名詞・形容詞として使われる)
活用形:
- 原形: base
- 三人称単数現在形: bases
- 過去形: based
- 過去分詞形: based
- 現在分詞形: basing
意味(英語):
- to use something as the foundation or starting point
- to station or situate something/someone in a certain place
意味(日本語):
- 「何かを土台・基礎として置く」という意味
- 「場所に配置する・駐留させる」という意味
「状況や考え方をどこに置くか、何を根拠にするかを表す動詞です。たとえば、“Your argument is based on facts.”(あなたの主張は事実に基づいている) のように、『基準となるもの』を示すときに使われます。また、“He is based in London now.”(彼は今ロンドンに拠点を置いている)のように、配置されている場所を表す用法もあります。」
CEFRレベル目安: B1(中級)
- A1:超初心者
- A2:初級
- B1:中級 ←ここ
- B2:中上級
- C1:上級
- C2:最上級
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- base は単体の動詞としても機能しますが、ラテン語の “basis” (土台や基礎) に由来しており、英語では名詞として「基礎・土台」という意味がまず存在します。そこから派生して動詞、「~の基礎を置く」「~に拠点を置く」という使い方が生まれました。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- be based on ~
- (~に基づいている)
- (~に基づいている)
- base something on fact(s)
- (~を事実に基づかせる)
- (~を事実に基づかせる)
- base something on evidence
- (~を証拠に基づかせる)
- (~を証拠に基づかせる)
- base one’s decision on ~
- (決定を~に基づかせる)
- (決定を~に基づかせる)
- be based in (location)
- (~に拠点を置いている)
- (~に拠点を置いている)
- base operations
- (事業や作戦を展開する/拠点を置く)
- (事業や作戦を展開する/拠点を置く)
- base a conclusion on ~
- (結論を~に基づかせる)
- (結論を~に基づかせる)
- base a theory on ~
- (理論を~に基づかせる)
- (理論を~に基づかせる)
- base camp
- (ベースキャンプ:山登りなどで拠点となるキャンプ地)
- (ベースキャンプ:山登りなどで拠点となるキャンプ地)
- base a character on ~
- (キャラクターを~に基づいて作る)
上記のように base on には「~に基づかせる」というメインの意味があり、base in は「どこに拠点を置くか」を表す表現です。
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古代ギリシャ語の βάσις (basis) → ラテン語の basis → フランス語の base → 中英語でも base として取り入れられ、「土台」「基礎」を意味しました。そこから動詞として「基礎づける」「根拠を置く」へと発展しました。
ニュアンス:
- 「確固たる基盤」や「依拠するもの」を示すため、事実や価値観などのしっかりした根拠を意味することが多いです。
- ビジネスでも「プロジェクトの基本方針」や「駐在地」、日常会話でも「どこを拠点に働いているか」を尋ねるときによく使われます。
- 口語・フォーマルともに幅広く使われ、カジュアル/ビジネス/学術まで対応できる表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- base A on B
- 「AをBに基づかせる」
- 例: “We base our strategy on market research.”
- 「AをBに基づかせる」
- be based on ~
- 「~に基づいている」(受動態の形でよく使われます)
- 例: “The movie is based on a true story.”
- 「~に基づいている」(受動態の形でよく使われます)
- be based in + 場所
- 「~に拠点を置いている、~に基盤を置く」
- 例: “Our main office is based in New York.”
- 「~に拠点を置いている、~に基盤を置く」
また、base は他動詞として物事の「基礎を置く・根拠とする」場合と、受動態(be based on/in)で物事が「~に基づいている・配置されている」ことを表す場合に使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I based my pasta recipe on my grandmother’s original version.”
- 祖母のオリジナルレシピを基にして、私はパスタのレシピを作ったんだ。
- 祖母のオリジナルレシピを基にして、私はパスタのレシピを作ったんだ。
- “My friend is based in Tokyo now, so I’m going to visit her.”
- 友達は今東京を拠点にしているから、会いに行く予定なんだ。
- 友達は今東京を拠点にしているから、会いに行く予定なんだ。
- “Is this movie based on a comic book?”
- この映画ってコミックが元になっているの?
ビジネスでの例文 (3つ)
- “We base our major decisions on thorough market research.”
- 当社では主要な決定を綿密な市場調査に基づいて行っています。
- 当社では主要な決定を綿密な市場調査に基づいて行っています。
- “Our sales team is based in London, but we plan to expand.”
- 営業チームはロンドン拠点ですが、今後拡大を計画しています。
- 営業チームはロンドン拠点ですが、今後拡大を計画しています。
- “I’d like to base our new strategy on recent consumer data.”
- 最新の消費者データをもとに新たな戦略を立てたいと思います。
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “The hypothesis is based on extensive empirical evidence.”
- その仮説は多くの実証的証拠に基づいている。
- その仮説は多くの実証的証拠に基づいている。
- “We base our analysis on longitudinal data gathered over a decade.”
- 私たちは10年にわたる長期的なデータに基づき分析を行っています。
- 私たちは10年にわたる長期的なデータに基づき分析を行っています。
- “This theory was originally based on ancient philosophical concepts.”
- この理論はもともと古代の哲学的概念に基づいていました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- found (~を基礎に築く)
- 例: “His argument is founded on strong evidence.”
- 「found」はもう少し「根底から築き上げる」というニュアンスが強い。
- 例: “His argument is founded on strong evidence.”
- ground (根拠づける)
- 例: “Her criticism is well grounded in research.”
- 「ground」は多少フォーマルで、しっかりと根拠を持つニュアンス。
- 例: “Her criticism is well grounded in research.”
- root (根付かせる)
- 例: “His beliefs are rooted in an old tradition.”
- 「root」は「根を下ろす」というニュアンス。
- 例: “His beliefs are rooted in an old tradition.”
反意語
- 明確な一語反意語はありませんが、「~を基礎にしない」場合は“not based on~”など否定形を使います。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /beɪs/
- アクセント: 一音節語なので、基本的には「ベイス」と発音し、強勢は “base” そのものに置きます。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに発音はほぼ同じ /beɪs/ ですが、アメリカ英語ではやや「ベイス」、イギリス英語ではやや口を小さめに「ベイス」と発音する場合があります。
- よくある間違いとして、 /beɪz/ (ズ音) や /bæs/ (短いa音) と誤って発音することがあるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: base (動詞・名詞・形容詞のいずれも base ですが、よく bass (ベース・低音) と混同されることがあります。スペリングを間違えないよう注意してください。
- be based on と be based in の使い分け
- be based on → 「~に基づいている(根拠)」
- be based in → 「~に拠点を置いている(所在地)」
- be based on → 「~に基づいている(根拠)」
- TOEICや英検でも「be based on/in」構文の穴埋め問題や、意味の選択問題としてよく登場します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「base」は「基礎」や「土台」を表す名詞としてもポピュラーです。そこから派生して「何かの土台を作る・配置する」というイメージで覚えましょう。
- 「土台(base)」の上に「要素を載せる」イメージを持つと、base on が「上に載せる→~に基づける」という連想につながるため、記憶が定着しやすくなります。
- “base” のスペルは、「基本(basic)」という単語と似ていますので、関連付けて「土台」=「基本」と覚えると混同が減ります。
以上が、動詞 base の詳細解説です。「~に基づく」「~に配置する」といった活用法をしっかり押さえ、例文やコロケーションで使い方を身につけてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…に)…‘の'基礎をおく《+名+on(upon)+名》
復習用の問題
英語 - 日本語
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