最終更新日 :2025/01/27

sound

形容詞

(物が) 傷んでいない / (心身が) 健全な,健康な / (財政的に) 安定した,堅実な / (論理・判断などが)的確な,もっともな / (睡眠が)深い

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健全な精神は健全な肉体に宿る。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: sound

品詞: 形容詞 (ここでは “sound” を形容詞として扱います)

意味(英語): “healthy”, “in good condition”, “logical and reliable”, “thorough”

意味(日本語): 「健全な」「健康的な」「信頼できる」「確かな」「理にかなった」などの意味を持ちます。たとえば “a sound mind” は「健全な精神」を意味し、“a sound argument” は「根拠がしっかりした議論」というニュアンスになります。主に、人やモノや考え方がしっかりしていて、安定している、問題がない様子を表します。

この形容詞は、健康面・状態・論理性などが「しっかりしている」「欠点がない」という文脈でよく使われます。


  • 活用形 (形容詞の比較変化): sound – sounder – soundest

  • 他の品詞での例:


    • 名詞: sound (音)

    • 動詞: to sound (音がする/聞こえる)

    • 副詞: soundly (ぐっすり・しっかり)


CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級

  • B2: 中上級 ←「日常のちょっと専門的な話題でも使う」レベル

  • C1: 上級

  • C2: 最上級


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • sound(語幹)


    • この単語は名詞や動詞として使われる場合、ギリシャ語やラテン語からの借用ではなく、古英語やゲルマン諸語から発展してきたもので、接頭語や接尾語は明確にはついていません。


詳細な意味


  1. 健康的な・健全な


    • 例: a sound body → 健康な身体


  2. 安全でしっかりしている・問題がない


    • 例: sound construction → しっかりした建造物


  3. 道徳的・誠実である


    • 例: a sound character → 誠実な性格


  4. 理にかなった・信頼できる


    • 例: sound advice → 確かな助言


  5. 十分で完全な


    • 例: a sound understanding → 十分に理解していること


コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. sound mind(健全な精神)

  2. sound judgment(しっかりした判断/的確な判断)

  3. sound advice(的確な助言)

  4. sound investment(堅実な投資)

  5. sound asleep(ぐっすり眠って)

  6. sound argument(筋の通った議論)

  7. sound basis(しっかりした土台/根拠)

  8. sound condition(良好な状態)

  9. sound reasoning(論理的にしっかりした推論)

  10. sound foundation(確固たる基礎)


3. 語源とニュアンス

語源

英語の “sound” は、古英語の “sund” (健康な) に由来しており、ゲルマン語からの派生です。もともと「健康」といったニュアンスを中心に、徐々に「安全で損傷がない」さらには「欠点がなく理にかなった」などの意味展開をしてきました。

ニュアンス


  • 「sound」は、物理的にも精神的にも「しっかりしている」「揺らぎがない」というポジティブな印象を与えます。

  • フォーマル・カジュアル両方で比較的使いやすいですが、「sound investment」「sound argument」のように、論理・経済などフォーマルな場面での使用が目立ちます。

  • 口語でも “That’s sound.” と言うと、「それはいいね/信頼できるね」というカジュアルな同意表現として使われる場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞 “sound” は限定用法(名詞の前)でも叙述用法(be動詞やその他のリンク動詞とともに補語として)でも使われます。

    例:


    • 限定用法: He gave a sound explanation. (彼は筋の通った説明をした)

    • 叙述用法: His explanation was sound. (彼の説明は筋が通っていた)


  • 可算・不可算の名詞を修飾する場合、どちらにも使えます(形容詞なので名詞の種類に関係なく使えます)。


  • フォーマル/カジュアル


    • フォーマル: “Her reasoning is sound.” (“彼女の推論は理にかなっています。”)

    • カジュアル: “Your idea sounds good. That’s a sound plan.” (“君のアイデアいいね。堅実な計画だよ。”)



5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “I got some sound advice from my friend about saving money.”


    • (貯金について、友だちから的確なアドバイスをもらったよ。)


  2. “Make sure the ladder is on sound ground before you climb.”


    • (はしごを登る前に、しっかりした地面に置いているか確認してね。)


  3. “After a long day, I had a sound sleep.”


    • (長い一日の後、ぐっすり眠れたよ。)


ビジネス (3例)


  1. “We need a sound marketing strategy to expand our customer base.”


    • (顧客基盤を拡大するために、確かなマーケティング戦略が必要です。)


  2. “Her proposal is financially sound, so we should consider it.”


    • (彼女の提案は財務的にもしっかりしているので、検討したほうがいいでしょう。)


  3. “A sound investment now can lead to sustainable growth later.”


    • (今の堅実な投資は、後々の持続的な成長につながります。)


学術的な文脈 (3例)


  1. “The researcher provided a sound methodology for the experiment.”


    • (研究者は実験に対してしっかりした方法論を示した。)


  2. “Sound theoretical frameworks are crucial for valid conclusions.”


    • (確かな理論的フレームワークは、有効な結論を導くために不可欠だ。)


  3. “We need sound evidence to support our findings in this study.”


    • (この研究結果を裏付けるには確かな証拠が必要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. solid (しっかりした/堅実な)


    • “Her argument is solid.” → “Her argument is sound.” とほぼ同じニュアンスですが、 “solid” のほうが「物理的に堅い」というイメージも強い。


  2. robust (頑丈な/堅牢な)


    • “a robust argument” も「非常に強固で説得力がある」という意味で使われますが、“robust” はより「力強い・活力にあふれた」感じがします。


  3. reliable (信頼できる)


    • 形容詞 “sound” と同様に「頼りになる」という意味はありますが、“reliable” は人やモノに対して「信頼性が高い」というニュアンスを強調します。


反意語


  1. unsound (不健全な・根拠が弱い)


    • “His conclusion was unsound, lacking proper data.” → 彼の結論は不健全で、適切なデータが不足している。


  2. unreliable (信頼できない)


    • “That source is unreliable,” → 「その情報源は信頼できない。」



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /saʊnd/

  • アメリカ英語: [サウンド] と発音するのが一般的。音を延ばしすぎないように “sow-nd” というイメージ。

  • イギリス英語: 同様に /saʊnd/ だが、アメリカ英語と同程度にほぼ同じ発音。

  • よくある間違い: “saund” のように /ɑː/ (アー) と発音してしまう誤り。“ou” は /aʊ/ (アウ) と覚えるとよい。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “sound” を “soud” や “sond” と書き間違えないように。

  2. 同音異義語との混同: “sound” (音) としての名詞・動詞、「形容詞の “sound” (健全な)」を混同しないように使い分けが大切。

  3. TOEIC・英検など: ビジネス文書やアカデミック文書で “sound argument” “financially sound” といった表現がよく登場し、選択肢でもよく引っかけとなる可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「健全」=「傷ついていない・無傷」 のイメージ: もともと “sound” は「怪我や傷がない状態」を表す語源があるので、「揺らぎなくしっかりした状態」という感覚で覚えると良いです。

  • “sound mind in a sound body” (健全な身体に健全な精神) という表現を耳にしたことがあるかもしれません。まとまったフレーズで覚えると、イメージが定着しやすいです。

  • スペリングでは “sou” の部分に /saʊ/ がある、と音からアプローチして暗記すると混乱しにくくなります。


以上が形容詞としての “sound” の詳細な解説です。ご参考になれば幸いです。

意味のイメージ
sound
意味(1)

(物が)傷んでいない,腐っていない,完全な

意味(2)

(心身が)健全な,健康な

意味(3)

(財政的に)安定した,堅実な

意味(4)

(論理・判断などが)的確な,もっともな,分別ある

意味(5)

合法的な

意味(6)

(道徳的に)高潔な,誠実な

意味(7)

(睡眠が)深い

意味(8)

徹底した,思う存分の

復習用の問題

(物が) 傷んでいない / (心身が) 健全な,健康な / (財政的に) 安定した,堅実な / (論理・判断などが)的確な,もっともな / (睡眠が)深い

A sound mind dwells in a sound body.

健全な精神は健全な肉体に宿る。

英和辞書

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