sound
1. 基本情報と概要
単語: sound
品詞: 形容詞 (ここでは “sound” を形容詞として扱います)
意味(英語): “healthy”, “in good condition”, “logical and reliable”, “thorough”
意味(日本語): 「健全な」「健康的な」「信頼できる」「確かな」「理にかなった」などの意味を持ちます。たとえば “a sound mind” は「健全な精神」を意味し、“a sound argument” は「根拠がしっかりした議論」というニュアンスになります。主に、人やモノや考え方がしっかりしていて、安定している、問題がない様子を表します。
この形容詞は、健康面・状態・論理性などが「しっかりしている」「欠点がない」という文脈でよく使われます。
- 活用形 (形容詞の比較変化): sound – sounder – soundest
- 他の品詞での例:
- 名詞: sound (音)
- 動詞: to sound (音がする/聞こえる)
- 副詞: soundly (ぐっすり・しっかり)
- 名詞: sound (音)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- A1: 超初心者
- A2: 初級
- B1: 中級
- B2: 中上級 ←「日常のちょっと専門的な話題でも使う」レベル
- C1: 上級
- C2: 最上級
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- sound(語幹)
- この単語は名詞や動詞として使われる場合、ギリシャ語やラテン語からの借用ではなく、古英語やゲルマン諸語から発展してきたもので、接頭語や接尾語は明確にはついていません。
詳細な意味
- 健康的な・健全な
- 例: a sound body → 健康な身体
- 例: a sound body → 健康な身体
- 安全でしっかりしている・問題がない
- 例: sound construction → しっかりした建造物
- 例: sound construction → しっかりした建造物
- 道徳的・誠実である
- 例: a sound character → 誠実な性格
- 例: a sound character → 誠実な性格
- 理にかなった・信頼できる
- 例: sound advice → 確かな助言
- 例: sound advice → 確かな助言
- 十分で完全な
- 例: a sound understanding → 十分に理解していること
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- sound mind(健全な精神)
- sound judgment(しっかりした判断/的確な判断)
- sound advice(的確な助言)
- sound investment(堅実な投資)
- sound asleep(ぐっすり眠って)
- sound argument(筋の通った議論)
- sound basis(しっかりした土台/根拠)
- sound condition(良好な状態)
- sound reasoning(論理的にしっかりした推論)
- sound foundation(確固たる基礎)
3. 語源とニュアンス
語源
英語の “sound” は、古英語の “sund” (健康な) に由来しており、ゲルマン語からの派生です。もともと「健康」といったニュアンスを中心に、徐々に「安全で損傷がない」さらには「欠点がなく理にかなった」などの意味展開をしてきました。
ニュアンス
- 「sound」は、物理的にも精神的にも「しっかりしている」「揺らぎがない」というポジティブな印象を与えます。
- フォーマル・カジュアル両方で比較的使いやすいですが、「sound investment」「sound argument」のように、論理・経済などフォーマルな場面での使用が目立ちます。
- 口語でも “That’s sound.” と言うと、「それはいいね/信頼できるね」というカジュアルな同意表現として使われる場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞 “sound” は限定用法(名詞の前)でも叙述用法(be動詞やその他のリンク動詞とともに補語として)でも使われます。
例:- 限定用法: He gave a sound explanation. (彼は筋の通った説明をした)
- 叙述用法: His explanation was sound. (彼の説明は筋が通っていた)
- 限定用法: He gave a sound explanation. (彼は筋の通った説明をした)
可算・不可算の名詞を修飾する場合、どちらにも使えます(形容詞なので名詞の種類に関係なく使えます)。
フォーマル/カジュアル
- フォーマル: “Her reasoning is sound.” (“彼女の推論は理にかなっています。”)
- カジュアル: “Your idea sounds good. That’s a sound plan.” (“君のアイデアいいね。堅実な計画だよ。”)
- フォーマル: “Her reasoning is sound.” (“彼女の推論は理にかなっています。”)
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
“I got some sound advice from my friend about saving money.”
- (貯金について、友だちから的確なアドバイスをもらったよ。)
“Make sure the ladder is on sound ground before you climb.”
- (はしごを登る前に、しっかりした地面に置いているか確認してね。)
“After a long day, I had a sound sleep.”
- (長い一日の後、ぐっすり眠れたよ。)
ビジネス (3例)
“We need a sound marketing strategy to expand our customer base.”
- (顧客基盤を拡大するために、確かなマーケティング戦略が必要です。)
“Her proposal is financially sound, so we should consider it.”
- (彼女の提案は財務的にもしっかりしているので、検討したほうがいいでしょう。)
“A sound investment now can lead to sustainable growth later.”
- (今の堅実な投資は、後々の持続的な成長につながります。)
学術的な文脈 (3例)
“The researcher provided a sound methodology for the experiment.”
- (研究者は実験に対してしっかりした方法論を示した。)
“Sound theoretical frameworks are crucial for valid conclusions.”
- (確かな理論的フレームワークは、有効な結論を導くために不可欠だ。)
“We need sound evidence to support our findings in this study.”
- (この研究結果を裏付けるには確かな証拠が必要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- solid (しっかりした/堅実な)
- “Her argument is solid.” → “Her argument is sound.” とほぼ同じニュアンスですが、 “solid” のほうが「物理的に堅い」というイメージも強い。
- “Her argument is solid.” → “Her argument is sound.” とほぼ同じニュアンスですが、 “solid” のほうが「物理的に堅い」というイメージも強い。
- robust (頑丈な/堅牢な)
- “a robust argument” も「非常に強固で説得力がある」という意味で使われますが、“robust” はより「力強い・活力にあふれた」感じがします。
- “a robust argument” も「非常に強固で説得力がある」という意味で使われますが、“robust” はより「力強い・活力にあふれた」感じがします。
- reliable (信頼できる)
- 形容詞 “sound” と同様に「頼りになる」という意味はありますが、“reliable” は人やモノに対して「信頼性が高い」というニュアンスを強調します。
- 形容詞 “sound” と同様に「頼りになる」という意味はありますが、“reliable” は人やモノに対して「信頼性が高い」というニュアンスを強調します。
反意語
- unsound (不健全な・根拠が弱い)
- “His conclusion was unsound, lacking proper data.” → 彼の結論は不健全で、適切なデータが不足している。
- “His conclusion was unsound, lacking proper data.” → 彼の結論は不健全で、適切なデータが不足している。
- unreliable (信頼できない)
- “That source is unreliable,” → 「その情報源は信頼できない。」
- “That source is unreliable,” → 「その情報源は信頼できない。」
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号): /saʊnd/
- アメリカ英語: [サウンド] と発音するのが一般的。音を延ばしすぎないように “sow-nd” というイメージ。
- イギリス英語: 同様に /saʊnd/ だが、アメリカ英語と同程度にほぼ同じ発音。
- よくある間違い: “saund” のように /ɑː/ (アー) と発音してしまう誤り。“ou” は /aʊ/ (アウ) と覚えるとよい。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sound” を “soud” や “sond” と書き間違えないように。
- 同音異義語との混同: “sound” (音) としての名詞・動詞、「形容詞の “sound” (健全な)」を混同しないように使い分けが大切。
- TOEIC・英検など: ビジネス文書やアカデミック文書で “sound argument” “financially sound” といった表現がよく登場し、選択肢でもよく引っかけとなる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「健全」=「傷ついていない・無傷」 のイメージ: もともと “sound” は「怪我や傷がない状態」を表す語源があるので、「揺らぎなくしっかりした状態」という感覚で覚えると良いです。
- “sound mind in a sound body” (健全な身体に健全な精神) という表現を耳にしたことがあるかもしれません。まとまったフレーズで覚えると、イメージが定着しやすいです。
- スペリングでは “sou” の部分に /saʊ/ がある、と音からアプローチして暗記すると混乱しにくくなります。
以上が形容詞としての “sound” の詳細な解説です。ご参考になれば幸いです。

(物が)傷んでいない,腐っていない,完全な
(心身が)健全な,健康な
(財政的に)安定した,堅実な
(論理・判断などが)的確な,もっともな,分別ある
合法的な
(道徳的に)高潔な,誠実な
(睡眠が)深い
徹底した,思う存分の
復習用の問題
英和辞書

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