最終更新日 :2025/01/27

proceed

動詞

取りかかる / (一度やめてまた) 《...を》続ける《with》 / (一度止まってまた)《…へ》進む《to ...》 / (事が)進行する

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解説

以下では、英単語「proceed」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

▪︎ 語義 (英語 / 日本語)


  • 英語: “to move forward or carry on with an action or process”

  • 日本語: 「前進する」「続行する」「(ある行動を)進める」

「proceed」は、「ある行動を続けて行う」「物事を先に進める」というニュアンスの動詞です。特に「proceed with ~(~を続行する)」「proceed to do ~(続けて~をする)」などの形でよく使われます。フォーマルな文脈でも使われるため、ビジネスシーンなどでも見かける単語です。

▪︎ 品詞と活用形


  • 品詞: 動詞 (自動詞が基本)

  • 活用形:


    • 原形: proceed

    • 三人称単数現在: proceeds

    • 現在進行形: proceeding

    • 過去形 / 過去分詞形: proceeded


▪︎ 他の品詞への変化例


  • 名詞形: proceedings(議事録、手続きの進行など)

  • 形容詞形: なし(ただし procedure → procedural は別単語)

  • 「proceed」の直接的な形容詞化はありませんが、同語源の “procedure” は名詞、その形容詞形が “procedural” となります。

▪︎ CEFRレベルの目安: B2(中上級)

フォーマルな場面でも使えるやや難しめの単語です。日常生活でも見る機会があるため、B2程度の学習者にはぜひ覚えておいてほしい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

▪︎ 接頭語・接尾語・語幹


  • 接頭語: “pro-” (前方へ、前進して)

  • 語幹: “-ceed” (行く、進む)

“proceed” は、ラテン語の “procedere” (pro- = 前に + cedere = 行く)に由来しており、「前へ進む」という意味から成り立っています。

▪︎ 関連する派生語や類縁語


  • procedure(手続き)

  • procedural(手続き上の)

  • process(処理する / 過程)

  • succeed, exceed, recede(同じ “-cede”/“-ceed” 系統の動詞)

▪︎ よく使われるコロケーション(10個)


  1. proceed with caution

    (慎重に進む)

  2. proceed to do something

    (続けて~する)

  3. proceed from …

    (…に由来する / …から出発する)

  4. proceed against someone

    ((法的に)~に対して訴訟を起こす)

  5. proceed as planned

    (予定通りに進める)

  6. proceed along the path

    (その道に沿って進む)

  7. proceed in an orderly manner

    (秩序立てて進む)

  8. proceed to the next step

    (次の段階に移る)

  9. proceed on schedule

    (スケジュール通りに進行する)

  10. proceed without delay

    (遅れなく進行する)


3. 語源とニュアンス

▪︎ 語源


  • ラテン語 “procedere” がもとで、“pro-” (前に)+ “cedere” (進む)から「前進する」という意味が生まれました。

  • フランス語などを経て中英語に取り入れられ、現在の「proceed」という形になっています。

▪︎ ニュアンス・使用時の注意点


  • フォーマル寄り: “proceed” は「go on」や「continue」に比べると少しフォーマルです。書き言葉やビジネス・公的な場面で用いられやすいです。

  • “proceed to do something” は「立て続けに~する」や「間を置かずに~に移る」というニュアンスを持ちます。

  • 口語でも使えますが、「go on」「move on」ほどカジュアルではありません。公式なアナウンスや文章で見ることが多い言葉です。


4. 文法的な特徴と構文

▪︎ 一般的によく見る構文


  1. proceed + 前置詞 ~

    例: proceed with [名詞], proceed to [動詞/名詞], proceed from [名詞]

  2. proceed + 副詞

    例: proceed carefully, proceed slowly

  3. proceed to do something

    例: They proceeded to discuss the next topic.

▪︎ フォーマル / カジュアルなシーン


  • フォーマル: 会議、ビジネスメール、法的文書(“proceed against …”など)

  • カジュアル: 会話での「進めよう」の意味でも使えるが、やや改まった響きを伴う

▪︎ 他動詞・自動詞の使い分け


  • 基本的には自動詞として用いられます。直接目的語をとることはほとんどなく、「with」「to」「from」などの前置詞が続きます。


5. 実例と例文

日常会話・ビジネス・学術的な文脈など、多彩な場面での例文を示します。

▪︎ 日常会話


  1. “Shall we proceed with our plan for dinner tonight?”

    (今夜の夕食のプランを進めましょうか?)

  2. “I’m not sure how to proceed; maybe I should ask for advice.”

    (どう進めたらいいかわからないな。誰かに相談したほうがいいかも。)

  3. “After finishing my homework, I proceeded to clean my room.”

    (宿題を終えた後、そのまま部屋の掃除を始めた。)

▪︎ ビジネス


  1. “Let’s proceed with the negotiation once we have all the data.”

    (データが揃い次第、交渉を進めましょう。)

  2. “We need approval from the board before proceeding further.”

    (さらに進める前に、取締役会の承認が必要です。)

  3. “How do you propose we proceed with the project timeline?”

    (プロジェクトのスケジュールはどのように進める案でしょうか?)

▪︎ 学術的 / 公的文脈


  1. “The researchers proceeded to analyze the data collected over several months.”

    (研究者たちは、数か月にわたって集められたデータを分析し始めた。)

  2. “After receiving ethical clearance, the experiment proceeded as planned.”

    (倫理審査の許可を得た後、実験は予定通りに進められた。)

  3. “If no objections are raised, the committee will proceed with final discussions.”

    (異議がなければ、委員会は最終的な議論を進めます。)


6. 類義語・反意語と比較

▪︎ 類義語


  1. continue(続ける)


    • より一般的な「継続」のニュアンス


  2. go on(先へ進む / 続ける)


    • 口語での「する続ける」の表現


  3. advance(前進する)


    • 「前に進む」という物理的・抽象的な前進


  4. move on(次に進む)


    • 別の段階や話題に進む意味合い


  5. carry on((中断後も)続ける)


    • 口語でよく使われ、「続行する」ニュアンスが強い


▪︎ 反意語


  • halt(停止する)

  • stop(止まる / 止める)

「proceed」は「先へ進める・継続する」意味なので、真逆は「停止・中止」です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /prəˈsiːd/ (アメリカ英語、イギリス英語ともに類似)


    • アメリカ英語: [prə-séed] に近い音

    • イギリス英語: [prə-séed](ほぼ同じだが、地域によって母音にやや差)


  • アクセント: 第二音節の “-ceed” にアクセントがあります。

  • よくある間違い: “pro” の部分を強く読みすぎたり、“-ceed” を “seed” と短く発音しすぎたりすると不自然になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: precede(先行する)や process(処理・過程)との混同


    • “proceed” → 前に進む

    • “precede” → 前に来る(pre- = 前に)

    • “process” → 処理や過程


  • 同音異義語: proceed と略語 “pros.” などを混同しないように注意

  • 資格試験での出題: TOEIC・英検などのリーディングパートで出やすく、同意表現を問われたり、空所補充問題で “proceed” が正解になるケースが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「pro(前に) + ceed(進む)」という合成で「前に進む」と覚えるとわかりやすい。

  • 同じ “-ceed” 系列に「succeed(成功する → 続いて上手くいく)」「exceed(越える)」「proceed(前進する)」などがあるので、セットで押さえると記憶に残りやすいです。

  • 続きがあるイメージで「続けて行く」「次の段階に進む」と理解すれば、さまざまな文脈で使いやすくなります。


以上が「proceed」の詳細解説です。ビジネスシーンから日常会話、学術的な文脈まで幅広く使えるため、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
proceed
意味(1)

取りかかる,始める

意味(2)

(一度やめてまた)(…を)続ける,続行する《+with+

意味(3)

(一度止まってまた)(…へ)進む,前進する《+to+

意味(4)

〈事が〉進行する

復習用の問題

取りかかる / (一度やめてまた) 《...を》続ける《with》 / (一度止まってまた)《…へ》進む《to ...》 / (事が)進行する

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