最終更新日
:2025/01/28
hand
解説
1. 基本情報と概要
単語: hand
品詞: 動詞 (※「手」という意味の名詞もありますが、ここでは動詞として解説します)
意味(英語):
- to give or pass something to someone using your hand
意味(日本語):
- (人に物を)手渡す、渡す
「手に持っている物を相手に直接“どうぞ”と渡す」というイメージの、基本的でよく使われる動詞です。例えば、「塩を取ってもらえますか?」とお願いするときに Could you hand me the salt?
のように使います。
活用形
- 原形: hand
- 三人称単数現在形: hands
- 過去形: handed
- 過去分詞形: handed
- 現在分詞(動名詞): handing
他の品詞例
- 名詞: 「the hand(手)」
- 「手」から派生して「(紙や物を)手渡す」という動詞として使われるようになりました。
CEFRレベルの目安
- A2(初級)〜B1(中級): 日常的に使う場面が多く、比較的早い段階で学ぶ単語です。
2. 語構成と詳細な意味
「hand(動詞)」は元々「手」を意味する名詞 “hand” が動詞化したものです。接頭語・接尾語を取った複雑な形ではなく、名詞からダイレクトに動詞として使われるようになっています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- hand in (documents) → 書類を提出する
- hand over (authority) → 権限を引き渡す
- hand out (flyers) → チラシを配る
- hand back (papers) → 書類を返す
- hand on (information) → 情報を渡す / 伝える
- hand something around → みんなに回す
- hand someone something → 人に何かを手渡す
- hand over control to someone → 誰かにコントロールを委ねる
- kindly hand me ~ → ~をやさしく手渡してください
- refuse to hand (something) → 何かを渡すのを拒む
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “hand” (名詞) から派生。身体の「手」を指す名詞が、そのまま「手渡す」という動作を表す動詞として使われるようになりました。
- ニュアンス:
- 人に直接物を「渡す」というイメージが強い。
- カジュアルにもフォーマルにも使えますが、“hand in” や “hand over” などの表現は、ビジネスや公的文書のやり取りでもよく使われます。
- 人に直接物を「渡す」というイメージが強い。
- 使用時の注意:
- 「渡す」という意味ではほとんど誤解なく通じる使い勝手のよい動詞です。ただし、命令形を直接使うとやや強い響きになる可能性があるので、依頼形にすることが多いです(
Could you hand me ~?
など)。
- 「渡す」という意味ではほとんど誤解なく通じる使い勝手のよい動詞です。ただし、命令形を直接使うとやや強い響きになる可能性があるので、依頼形にすることが多いです(
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞: ほとんどの場合、目的語を伴います(“hand me the book” のように相手に何を渡すか指定する)。
一般的な構文例:
- 「hand + 目的語 + to + 人」
- “Could you hand that pen to me?”
- “Could you hand that pen to me?”
- 「hand + 人 + 目的語」
- “Could you hand me that pen?”
- “Could you hand me that pen?”
- 「hand in / out / over + 目的語」
- “I need to hand in my report by Friday.”
- 「hand + 目的語 + to + 人」
フォーマル/カジュアルの使い分け:
- 「手渡す」という動作のため、カジュアルな会話でもビジネスの場でも幅広く使われます。
- 「提出する」「引き渡す」などの比喩的・慣用的な意味をもつ句動詞(hand in, hand over など)は、特にビジネスや公的場面で頻出です。
- 「手渡す」という動作のため、カジュアルな会話でもビジネスの場でも幅広く使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Could you hand me the remote?”
(リモコンを取ってもらえますか?) - “I handed him my phone so he could see the photo.”
(彼に写真を見せるために、携帯を手渡した。) - “Please hand me a towel, I just spilled some water.”
(水をこぼしちゃったから、タオルを取ってもらえる?)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “I need to hand in the financial report to my manager by tomorrow.”
(明日までに経理報告書を上司に提出しないといけない。) - “Could you hand out these brochures to our clients?”
(お客様にこれらのパンフレットを配っていただけますか?) - “Please hand over all the project files to the new team leader.”
(すべてのプロジェクトファイルを新しいチームリーダーに渡してください。)
学術的・フォーマルな文脈(3つ)
- “Participants were handed a questionnaire upon arrival.”
(参加者は到着時にアンケートを手渡されました。) - “The professor handed out syllabi on the first day of class.”
(教授は授業初日にシラバスを配布しました。) - “All applicants must hand in their application forms by the due date.”
(応募者はすべて、締切日までに申込書を提出しなければなりません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- give(与える)
- hand より幅広い使い方ができるが、「手渡す」という直接的なニュアンスは薄れる場合が多い。
- hand より幅広い使い方ができるが、「手渡す」という直接的なニュアンスは薄れる場合が多い。
- pass(手渡す・回す)
- hand とほぼ同じ使い方だが、特に物を隣の人に「回す・渡す」ときによく使う。
- hand とほぼ同じ使い方だが、特に物を隣の人に「回す・渡す」ときによく使う。
- deliver(配達する・届ける)
- 店や宅配業者が「届ける」ニュアンス。hand はもっと直接的で日常的。
- 店や宅配業者が「届ける」ニュアンス。hand はもっと直接的で日常的。
反意語
- receive(受け取る): hand (渡す) と反対に受け取る動作。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /hænd/
- アメリカ英語: [hænd] (鼻母音気味に少し広がる音)
- イギリス英語: [hænd] (アメリカ英語とほぼ同じだが、地域によって微妙に母音の質が異なる)
- アメリカ英語: [hænd] (鼻母音気味に少し広がる音)
- 強勢(アクセント): 「hand」の一音節のみの単語なので、そこにアクセントがきます。
- よくある発音の間違い: /hʌnd/ とあいまい母音で発音しないように注意。a の部分をしっかり /æ/ で発音するとクリアになります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “hand” はシンプルですが、“hanged” (絞首刑になった) と混同しないよう注意。過去形・過去分詞は “handed” になります。
- 同音異義語との混同: 特に “hand” は他に明確な同音異義語はありませんが、“hang” とは字面が似ていて混同する学習者もいるので注意。
- 試験対策: 英検やTOEICなどでも、“hand in” (提出する) や“hand out” (配布する) などの句動詞としてよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「自分の手 (hand) で相手に渡す」のイメージから、「手渡す = hand」の動詞として定着させると覚えやすいです。
- 句動詞 “hand in/out/over” はそれぞれ “提出する/配る/引き渡す” と覚えると、テストや日常会話で非常に役に立ちます。
- スペルが短く発音もシンプルなので、実際に何かを誰かに渡す動作をしながら “I hand this to you.” と唱えて覚えると記憶に定着しやすいでしょう。
以上が、動詞 “hand” の詳細解説です。日常会話からビジネス、さらにフォーマルな文脈まで幅広く使える便利な単語なので、ぜひ多くの場面で活用してみてください。
意味のイメージ
復習用の問題
英語 - 日本語
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