最終更新日 :2025/01/27

leave

動詞

...を去る,を離れる / (学校など) をやめる / 《~ A B》 AをBのままにしておく / 《...に》 ...をゆだねる, を任せる 《to ...》 / 《...に向けて》 去る, 出発する 《for ...》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: leave

品詞: 動詞 (一部、名詞としても使われる用法あり)

意味(英語):

1) to go away from a place or situation (e.g., “I will leave the office.”)

2) to let something remain in a certain state (e.g., “Leave the door open.”)

意味(日本語):

1) “どこかを去る・去っていく” という意味です。たとえば「部屋を出る」「職場から帰る」のように、場所や状況から離れるニュアンスです。

2) “ある状態にしておく” の意味もあり、「ドアを開けたままにしておく」「犬を家に置いておく」など、「放置する」「置き去りにする」ニュアンスを含みます。

「leave」は日常会話でも非常によく使われる基本的な単語で、「去る」「残しておく」という場面で幅広く活躍します。

活用形:


  • 原形: leave

  • 三人称単数現在形: leaves

  • 現在分詞 / 動名詞: leaving

  • 過去形 / 過去分詞: left

他の品詞としての使用例:


  • 名詞: 「休暇・許可(leave)」の意味で使われることがあります。例: “I’m on sick leave.” (私は病気休暇中です)

CEFRレベル目安: B1(中級)

・日常生活やビジネスの場面でも幅広く使われ、非常に基本的な動詞ですが、「残す」という用法や名詞用法など、さまざまな意味を理解するためにはある程度の英語力が必要になります。


2. 語構成と詳細な意味

英単語「leave」は、はっきりした接頭語・接尾語を含まない単純語です。

語幹としては 「leav-」 とすることがありますが、日常的には一語として認識しておきましょう。

詳細な意味・用法

1) 去る / 離れる (to go away fromの意味)


  • 物理的に今いる場所を離れる

  • 仕事を辞めるときや学校から卒業するときにも使う

    2) 残す / 放置する (to let something be in a certain condition)

  • 物や状態をそのままにしておく

  • 財産などを「遺す」や「託す」の意味も含む

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. leave home → 家を出る

  2. leave work → 仕事を終えて職場を去る

  3. leave the door open → ドアを開けっぱなしにする

  4. leave someone behind → 誰かを置いていく/置き去りにする

  5. leave a message → 伝言を残す

  6. leave it up to someone → (何かを)誰かに任せる

  7. leave something out → 何かを省く/抜かす

  8. leave someone alone → 誰かを放っておく/構わないでおく

  9. leave a tip → チップを置いていく

  10. leave no stone unturned → 手を尽くす/あらゆる手段を試す(イディオム的表現)


3. 語源とニュアンス

語源:

「leave」は古英語の “læfan” や “læfan(許可する)” に由来し、中世を通じて「残す」「置き去りにする」というニュアンスを持っていました。現代英語では「去る」という意味が強調されますが、依然として「何かを残していく」という意味も大切に残っています。

使用時のニュアンス・注意点


  • 「去る」の意味では「立ち去る」「出発する」というニュアンスが強いので、主に口語・文章問わず使われる最も一般的な表現です。

  • 「放置する」「残す」の意味で使うときは、ややカジュアルからフォーマルまで幅広く使用可能な単語ですが、丁寧に言いたいときは「let something remain」という言い回しを使う場合もあります。

  • 名詞用法で「休暇」を意味する場合は、ビジネスやフォーマルな場面でもよく使われます。例: “to take a leave of absence” (休暇を取る)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 動詞「leave」は他動詞 / 自動詞の両方として使えます。


    • 他動詞: “leave the room” → 「部屋を去る」(目的語: the room)

    • 自動詞: “I’ll leave now.” → 「今出発します」(目的語なし)


  • 名詞として使う場合は、「不可算名詞」の用法が多いです(“on leave,” “take leave”)。ただし、法律文書や特定の表現では「可算名詞」としても扱われることがあります。


一般的な構文の例


  1. leave + 場所 (I left the house early this morning.)

  2. leave + 物・人 + 場所 (I left my keys in the car.)

  3. leave + 物・人 + 形容詞/状態 (Don’t leave the window open.)

  4. leave for + 場所 (I’m leaving for New York tomorrow.)

イディオム


  • leave someone in the lurch: (人を)窮地に置き去りにする

  • take it or leave it: (提案・条件などを)受けるか辞退するかどちらかにする


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I usually leave home at 8 a.m. to get to work on time.”

    (いつも午前8時に家を出て、仕事に間に合うようにしています。)


  2. “Could you leave the door unlocked? I’ll be back soon.”

    (ドアに鍵をかけないでおいてくれる? すぐ戻るから。)


  3. “Don’t leave your phone on the table; someone might take it.”

    (テーブルにスマホを置きっぱなしにしないで。誰かに取られるかもしれないよ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “I need to leave the meeting early to catch my flight.”

    (飛行機に乗るため、ミーティングを早めに退出しなくてはなりません。)


  2. “Please leave all confidential documents in the locked cabinet.”

    (機密書類はすべて鍵付きキャビネットに保管しておいてください。)


  3. “He decided to leave the company after five years to start his own business.”

    (彼は5年勤めた会社を辞めて、起業することにしました。)


(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The researcher chose to leave certain variables untested to maintain a simpler model.”

    (研究者はモデルを簡潔に保つため、一部の変数をテストしないままにしました。)


  2. “Students must not leave any items unattended in the laboratory.”

    (学生は実験室に物を放置してはいけません。)


  3. “He requested a leave of absence to pursue advanced studies abroad.”

    (彼は海外での高度な研究のため、休職を申請しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. depart (出発する)


    • よりフォーマルな響きがあり、主に「公共交通機関の出発」や「公式な場からの離脱」に使う。

    • 例: “The plane departs at 10 a.m.”


  2. go away (離れる/去る)


    • カジュアルな表現で「どこかに行ってしまう」ニュアンス。

    • 例: “He went away for the weekend.”


  3. exit (退出する/出る)


    • もともとラテン語由来の単語で、ややフォーマルまたは指示的な文脈(標識など)で使われる。

    • 例: “Please exit through the back door.”


  4. abandon (捨てる/見捨てる)


    • 「見捨てる」「捨てて去る」というニュアンスが強く、「leave」よりも否定的な響き。

    • 例: “He abandoned his old car in the field.”


反意語


  1. arrive (到着する)

  2. stay / remain (とどまる、居残る)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /liːv/

  • アクセント: 一般的に “LEAVE” の一音節で、強勢は単語全体にかかります。

  • アメリカ英語 (AE) とイギリス英語 (BE)


    • 大きな差異はありません。両者とも /liːv/ で、ほぼ同じ発音。


  • よくある間違い:


    • スペリングで “live” (/lɪv/) と混同しやすいので注意しましょう(「住む」「生きる」の意味になります)。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルの混同: “leave” と “live” は綴りも音も似ているため要注意。

  2. 他動詞/自動詞の区別: 目的語がある場合とない場合で文構造が変わります。

  3. 「残す」「放置する」の意味があることを忘れがち: 単に「去る」だけでなく、状態を残す用法を意識する。

  4. 試験対策: TOEICや英検などでも「leave for Tokyo」「leave something on the table」のような表現が頻出。前置詞の使い分けや目的語の位置に注意しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “出発する” イメージ: “Depart = leave,” “出ていく”イメージがすぐ湧くようにしておく。

  • “残す” イメージ: “Leave something behind” とセットで覚えることで、「置き去り」のニュアンスを思い出しやすくなる。

  • スペリング: “Leave” は “Leaf(葉)” に似ているが、最後が e なのか f なのかを確認する習慣をつける。発音は異なるが、混乱しないよう注意。

  • 音のイメージ: “Liːv” の長い [iː] をしっかり意識して、「短い [i] の “live” との違い」に気をつけよう。


「leave」は「去る」「残す」「休暇を取る」など、一見シンプルなようで多彩な意味を持つ重要な動詞です。ぜひ会話や文章の中で積極的に使って、ニュアンスの違いを身につけてください。

意味のイメージ
leave
意味(1)

(…に向かって)〈場所〉‘を'去る,離れる;〈人〉‘の'所を去る《++for+

意味(2)

〈会・学校など〉‘を'やめる,〈仕事など〉‘を'やめる

意味(3)

《副詞[句]を伴って》〈人・物〉‘を'置いていく,置き去りにする,残しておく

意味(4)

〈人・物〉‘を'(…の)ままにしておく,(…に)する

意味(5)

(物事に)〈人〉‘を'ゆだねる,任せる《+〈人〉+to+

意味(6)

(人に)〈物事〉‘を'任せる,ゆだねる,預ける《++with(to))+〈人〉》

意味(7)

〈家族・遺産・名声など〉‘を'死後に残す

意味(8)

(差引き)…‘を'余りとして残す

意味(9)

(…に向けて)去る,出かける,出発する《+for+

復習用の問題

...を去る,を離れる / (学校など) をやめる / 《~ A B》 AをBのままにしておく / 《...に》 ...をゆだねる, を任せる 《to ...》 / 《...に向けて》 去る, 出発する 《for ...》

He left the office at 5 o'clock.

彼は5時にオフィスを出た。

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