最終更新日 :2025/01/27

go over

【句動】飛び越す,行く / を越える / を詳しく調べる,をよく見る

警察は犯罪現場を詳しく調査して、手がかりを探しています。

解説

1. 基本情報と概要

単語(句動詞): go over

意味(英語):

1) To review or examine something carefully.

2) To move or travel across something.

3) To be received or perceived in a certain way (e.g., “The proposal went over well”).

意味(日本語):

1) 何かを注意深く確認したり、見直したりすること。

2) 何かを越えて行く、横断すること。

3) 何か(提案やアイデアなど)がどのように受け取られるか、評価されるかを表す。

「go over」はだいたい、「再確認する」「越えていく」「評価される」というニュアンスで使われるフレーズです。“Let’s go over the details.”(詳細を確認しましょう)のように、会議や学習の場面でよく使われます。

活用形:


  • 原形: go over

  • 三人称単数: goes over

  • 過去形: went over

  • 過去分詞: gone over

  • 現在分詞: going over

“go”自体の活用形と同じで、語形変化においては“go”の変形が反映されます。

他の品詞への変化例


  • “go”を名詞として使う場合:「give it a go」で「試しにやってみる」といった表現があります(ここでは句動詞ではありません)。

  • 「ongoing」は形容詞(進行中の)ですが、こちらは“go”が変化したわけではなく、名詞形の“ongoing”とは構造が異なります。

CEFR レベル目安:


  • B1(中級)〜B2(中上級)

    日常的なフレーズとして使われるが、いくつか意味があり、正確に理解するためには少し習熟した英語力が必要になるイメージです。


2. 語構成と詳細な意味


  • “go”: 「行く」を意味する動詞、古英語 “gan” が語源。

  • “over”: 「上を(越えて)」「向こうへ」というニュアンスをもつ副詞・前置詞、古英語 “ofer” が語源。

組み合わさって「go + over=越えて行く」「上から見直す」など複数の意味に発展しています。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例と日本語訳)【10選】


  1. go over the details(詳細を確認する)

  2. go over the plan(計画を見直す)

  3. go over the budget(予算を超過する/予算を見直す)

  4. go over the limit(限度を超える)

  5. go over carefully(注意深く見直す)

  6. go over well(うまく受け入れられる)

  7. go over one’s head(理解を超える/話が難しすぎる)

  8. go over a document(書類を確認する)

  9. go over the top(やりすぎる/度を越す)

  10. go over an issue(問題点を精査する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • “go” は古英語の “gan” に由来し、“動く・行く”を表します。

    • “over” は古英語の “ofer” に由来し、“〜を越えて、上空に、上方に”といった位置関係を示します。

    • この2つが結びつき、単に「越えていく」だけでなく、「超えて確認する」「検討する」「結果的にどう受け止められるか」というニュアンスを持つようになりました。


  • 使用時の注意点・ニュアンス:


    • 「go over」はカジュアルな日常会話から、比較的フォーマルなビジネスシーンまで広く使用されます。

    • 「review」とほぼ同じ意味で使える反面、「うまくいく」「思いが伝わる」といった受動的なニュアンスを表すこともあるため、文脈に応じて意味が変わることに注意しましょう。



4. 文法的な特徴と構文


  • 基本的には他動詞的な使い方:

    “go over + 目的語(書類・計画・内容 など)”

    例: “Let’s go over the report.”


  • 自動詞的な用法:

    受動的な「どのように受け止められるか」を表すときに目的語を直接とらない場合があります。

    例: “The joke didn’t go over very well.”(そのジョークはあまりウケが良くなかった)


  • 口語/フォーマル:


    • 日常会話・ビジネスどちらでも使われますが、ビジネス文書や会議で「レビュー」よりもややカジュアルに聞こえることがあります。

    • 硬めの文書では “review” を使う場合が多いです。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Let’s go over the plans for the weekend once more.”

    (週末の計画をもう一度確認しよう。)

  2. “I want to go over my notes before the test tomorrow.”

    (明日のテストの前にノートを見直したい。)

  3. “This recipe seems complicated; let’s go over it step by step.”

    (このレシピは複雑そうだから、手順を一歩ずつ見直そう。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to go over the sales figures before the meeting.”

    (会議の前に売上数値を確認する必要があります。)

  2. “Could you go over this contract with me?”

    (この契約書を一緒に確認してもらえますか?)

  3. “Let’s go over the project timeline once again to avoid any mistakes.”

    (ミスを避けるために、プロジェクトのスケジュールをもう一回確認しましょう。)

(3) 学術的・アカデミックな文脈での例文


  1. “The professor will go over the key concepts in the next lecture.”

    (教授は次の講義で重要な概念を復習してくれるでしょう。)

  2. “We should go over the research methodology again.”

    (研究手法についてもう一度検討すべきです。)

  3. “Before submitting your paper, go over the references to ensure proper citation.”

    (論文を提出する前に、参考文献が正しく引用されているか改めて確認しましょう。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. review(見直す/復習する)


    • “go over” とほぼ同じ意味で使えるが、「(公式に)レビューする」というややフォーマルなニュアンス。

    • 例: “We should review these documents.”(私たちはこれらの書類を見直すべきだ。)


  2. examine(精査する)


    • より慎重・詳しく調べるニュアンスが強い。学術・医療分野などで使われる。

    • 例: “We need to examine all the pieces of evidence.”(証拠をすべて精査する必要がある。)


  3. check(確認する)


    • 「チェックする・確認する」というカジュアルな表現。部分的に “go over” と同じ意味で使われる。

    • 例: “Check the report before sending it.”(提出する前にレポートを確認して。)


反意語


  1. skip(飛ばす/省略する)


    • 「見直し・確認を飛ばす」局面。

    • 例: “I decided to skip the final review due to time constraints.”(時間の都合で最終確認を省略した。)


  2. ignore(無視する)


    • 「まったく確認しない/意識しない」という意味ケース。

    • 例: “He ignored all the suggestions.”(彼はすべての提案を無視した。)



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(アメリカ英語): /ɡoʊ ˈoʊvər/

  • IPA(イギリス英語): /ɡəʊ ˈəʊvə/

強勢(アクセント)


  • “go óver” のように、“o”の部分にやや強いアクセントが来ることが多いです。

  • 「go」と「over」の間に小さく区切りを感じる出し方になるイメージです。

よくある間違い


  • “go”と“over”をひとまとめにして「ゴウヴァー」というように早口で発音しすぎると聞き取りにくくなります。

  • アメリカ英語とイギリス英語で、/oʊ/ と /əʊ/ の微妙な違いがありますが、通じれば問題ありません。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “over” を “ove”などと省略してしまうことがあるので注意。

  • 同音異義句動詞との混同: “go through” や “go off” など、似た構造の句動詞がたくさんあるため、意味を混同しやすい。

  • 試験対策: TOEICや英検の読解問題などで「go over = review」の意味を問われる場合が多いです。文脈でどの意味(越えるか、再確認か、受け止められるか)を問われるかをしっかり見分けましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “go over” を覚えるときは、


    • “over” の基本イメージである「覆いかぶさる」「上をまたぐ」を思い浮かべてください。

    • そこから「書類を一枚ずつ上から見直していく」「人を越えて広がる評価・反応」というイメージを持つと、意味が理解しやすくなります。


  • 覚え方のコツとして、


    • 「“go” して “over” する → 上からサッと目を通す」

    • 「超えた先でどんな反応があるか」

      という2つのイメージをセットで紐づけると混乱が減ります。


以上が “go over” の詳細解説です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く登場するので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。

意味のイメージ
go over
意味(1)

【句動】飛び越す,行く

意味(2)

を越える

意味(3)

を詳しく調べる,をよく見る

復習用の問題

【句動】飛び越す,行く / を越える / を詳しく調べる,をよく見る

The police are going over the crime scene for any clues.

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警察は犯罪現場を詳しく調査して、手がかりを探しています。

警察は犯罪現場を詳しく調査して、手がかりを探しています。

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The police are going over the crime scene for any clues.

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