free from
以下では「free from」という表現について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “free from (something)”
- 日本語: 「~を免れている」「~がない」「~から自由である」
「free from」は、何かしらの制約や嫌なもの、望ましくない要素などが「存在しない」ことや「取り除かれている」状態を指します。「~から解放されている」というニュアンスです。
品詞
- 「free」は形容詞、または動詞の形でも使われますが、ここでは主に形容詞 (adjective) として使われ、「free from + 名詞」の形で用いられます。
- 「from」は前置詞 (preposition) です。
活用形
「free」自体は形容詞なので、名詞や動詞のように時制や複数形による活用はありません。一方、動詞としての “free” は “free - freed - freed” のように規則変化します。(例: “He freed the animals.”)
他の品詞形
- “freedom” (名詞): 「自由」
- “freely” (副詞): 「自由に、自由奔放に」
- “freed” (動詞の過去形・過去分詞): 「解放された」
CEFRレベルの目安
- B1 (中級) 〜 B2 (中上級)
“free from” は日常会話や書き言葉でも比較的よく用いられる表現で、中級以上のレベルで自然と習得しておきたいフレーズといえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “free”: 自由な、束縛されていない
- “from”: ~から(離れた状態を示す前置詞)
両者を組み合わせて、“何か悪いものや支配・制約などがない状態” を表します。
他の単語との関連性
- “free of” とほぼ同義ですが、微妙にニュアンスが異なる場合もあります。
例: “free from guilt” は罪悪感からの解放という感情的・抽象的な響きが強く、
“free of charge” は費用がかからないという事実的・具体的なニュアンスが強いです。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- free from harm → 害を受けない
- free from doubt → 疑いがない
- free from fear → 恐怖がない
- free from worry → 心配から解放されている
- free from errors → 間違いがない
- free from constraints → 制約がない
- free from blame → 非難されない、責められない
- free from stress → ストレスがない
- free from impurities → 不純物がない
- free from prejudice → 偏見がない
3. 語源とニュアンス
語源
- “free” は古英語の “frēo” に由来し、ドイツ語の “frei” と同根です。もともと “beloved” や “exempt from something” の意味が含まれていました。
- “from” は古英語の “fram” に由来し、「離れて、別方向へ」といった意味から、現代の「~から」を示す前置詞へと発展しました。
ニュアンス
- 「~から解放されている」という安心感やポジティブな状態を表すことが多いです。
- 会話でもビジネスメールや公的な文章でも広く使われる、比較的フォーマル・カジュアルどちらでも通用する表現です。
- しかし、「free of」と比べると、抽象的・感情的にどこかから自由になるニュアンスがやや強い傾向があります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
“be + free from + 名詞”:
例: “He is free from guilt.” (彼は罪悪感から解放されている)“remain + free from + 名詞”:
例: “This water remains free from pollution.” (この水は汚染されていない状態だ)
イディオム的用法・注意
- “free from” を使ったイディオムそのものは少ないですが、“free from charge” のように “free of charge” と言い換えられる表現にも注意が必要です。状況や慣例によって “of” と “from” が使い分けられます。
名詞・形容詞・動詞での違い
- 名詞の “freedom”: 「自由」という概念そのもの
- 形容詞の “free”: 「自由である」状態
- 動詞の “free”: 「解放する」「免除する」
5. 実例と例文
それぞれの日常会話・ビジネス・学術的な文脈で3例ずつ紹介します。
日常会話
- “I hope you’re free from any stress during your vacation.”
(休暇中はストレスから解放されているといいね。) - “Are these snacks free from nuts? I’m allergic.”
(このスナックにはナッツが入っていない? アレルギーがあって。) - “I finally feel free from all my worries after talking to you.”
(あなたと話して、やっとすべての心配から解放された気がするよ。)
ビジネス
- “We strive to keep our workplace free from harassment.”
(私たちは職場をハラスメントのない環境に保つよう努めています。) - “Please ensure that all reports are free from errors.”
(すべての報告書に間違いがないようにしてください。) - “Our goal is to create a product free from any defects.”
(私たちの目標は、いかなる欠陥も含まない製品を作り出すことです。)
学術的な文脈
- “The hypothesis assumes a system free from external interference.”
(その仮説は、外部からの干渉がないシステムを想定しています。) - “A vacuum is ideally free from matter.”
(真空は理想的には物質がない状態です。) - “The study aims to determine if the sample is free from contaminants.”
(その研究は、そのサンプルに汚染物質が含まれていないかどうかを突き止めることを目的としています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“free of” → 「~がない」
- 例: “The facility is free of charge.” / 「その施設は料金がかからない。」
- “free from” よりも「物や具体的要素が存在しない」ニュアンスがやや強い。
- 例: “The facility is free of charge.” / 「その施設は料金がかからない。」
“without” → 「~なしで」
- 例: “I can’t live without my phone.” / 「スマホなしでは生きられない。」
- 「free from」は制約・束縛・望ましくない要素からの解放が強調される一方、「without」は単に「~を持っていない」という事実を示すときに使われる。
- 例: “I can’t live without my phone.” / 「スマホなしでは生きられない。」
“rid of” → 「取り除く、免れる」
- 例: “We got rid of old files.” / 「古いファイルを処分した。」
- 「free from」と比較すると、「明確に捨てる・排除する」という動作や行為を表現する場合に使われる。
- 例: “We got rid of old files.” / 「古いファイルを処分した。」
反意語
- “subject to” → 「~の支配下にある、~に左右される」
- 例: “They are subject to strict rules.” / 「彼らは厳しい規則に縛られている。」
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- “free”: /friː/
- “from”: /frʌm/ (アメリカ英語), /frɒm/ (イギリス英語)
強勢(アクセント)の位置
- 「free」の発音は単音節なので、アクセントは “free” そのものに置かれます。
- 「from」も単音節ですが、前置詞なのでしばしば弱く発音され、強調する際の“from”と、流すように言う“frəm”のような発音が使われることがあります。
よくある発音ミス
- “free” の「フリィ」という伸ばした母音 /iː/ を曖昧にしがち。
- “from” の /r/ や母音が /fɚm/ などにならないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
“free of” との混同:
- “free from” は「抽象的要素から免れている」印象が強い場合が多い。
- “free of” は具体的要素(費用・誤り・欠陥など)がなくクリーンな状態を表すことが多い。
- “free from” は「抽象的要素から免れている」印象が強い場合が多い。
スペルミス:
- “free” は “fre” で終わらないように注意。
同音異義語:
- “three” (/θriː/) と混同しないように。子音の発音に差があるので区別が必要です。
試験対策:
- TOEIC や英検などでも、読解問題で “free from” が出てきた際に「~から解放されている」という正確な解釈ができるか問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「自由」を連想させる“free”と、「~から離れる」という前置詞“from”を掛け合わせると、「~から解き放たれた状態」をイメージしやすいです。
- “free from” は “no longer under the control or effect of something” のイメージ。「手枷・足枷がパッと外れている」ような映像を思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- “なにか悪いものが取り除かれた空っぽの場所” を想像しながら覚えると理解が深まります。
以上が「free from」の詳細解説です。何かから解放されている状態を表す便利なフレーズで、日常会話からビジネス、学術文献まで幅広く使えますので、ぜひ活用してみてください。

《be ~》(束縛など)から免れている, ...から解放されている
復習用の問題
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