take account of
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): take account of
品詞: 動詞(句動詞)
意味(英語): to consider something or pay attention to it in one’s plans or decisions
意味(日本語): 何かを考慮に入れる、考慮する
「take account of」は「何かを計画や判断をするときに、その要素をちゃんと考えに入れる」というニュアンスの句動詞です。たとえば、計画を立てる際に、コストやリスクなどを「考慮に入れる」イメージです。
- 「考慮する」「顧慮する」といった少し硬めの表現ですが、幅広い場面で使われます。
活用形:
- 原形: take account of
- 三人称単数現在形: takes account of
- 過去形: took account of
- 過去分詞: taken account of
- 現在分詞: taking account of
「take account of」は、本来 “take + noun + of” の形で一塊の句動詞ですので、文法的には動詞 “take” が「account of ...」を目的語のように扱っていると考えられます。
他の品詞になる例:
- “account” 自体は名詞・動詞として使えます。例えば、動詞 “account for” は「~を説明する」「~の割合を占める」という意味です。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級): 日常会話でもビジネスでも、ある程度流暢に使えるレベル。こうした句動詞やコロケーションを使いこなすと、表現の幅が広がります。
2. 語構成と詳細な意味
- take (動詞): 「取る」や「連れていく」などの意味を持つ基本的な動詞です。
- account (名詞): 「勘定」「説明」「理由」「重要性」などを指し、このフレーズでは「重要性」「要素」の意味合いが強いです。
- of (前置詞): 「~の」「~について」などの意味を持ちます。
フレーズ全体で「何かを計画や判断の中に取り入れる」という意味になります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- take account of circumstances(事情を考慮に入れる)
- take account of differences(相違点を考慮する)
- take account of costs(費用を考慮に入れる)
- take account of risk(リスクを考慮に入れる)
- take account of opinions(意見を取り入れる)
- take account of feedback(フィードバックを考慮する)
- take account of individual needs(個々のニーズを考慮に入れる)
- take account of time constraints(時間的制約を考慮する)
- take account of environmental factors(環境的要因を考慮する)
- take account of cultural differences(文化的相違を考慮する)
3. 語源とニュアンス
- account の語源: ラテン語の “computare”(計算する)や古フランス語の “acont” などに由来し、そこから「勘定」「説明」「責任」などの意味を持つようになりました。
- 「take account of」は比較的フォーマルな表現です。カジュアルに言うなら “consider” などを使うことが多いですが、文脈に応じて “take…into account” と言い換えることもよくあります。
- 微妙なニュアンスとして、単に「考える」というよりも「抜かりなく取り入れる」「割り引いて考える」といった丁寧な印象を与えます。
使用時の注意点
- 文章で使うことが多いですが、ビジネス会話や公式な場面でも使われます。日常会話では、“consider” / “keep in mind” / “take into account” などがやや口語的です。
4. 文法的な特徴と構文
- 句動詞 (phrasal verb): 「take account of + 名詞」で一つの意味をなすフレーズです。
- 他動詞としての使い方: 必ず「何を考慮するか」を目的語として伴います。
- “take into account” という形も同じ意味ですが、構造が少し異なり間に “into” が入ります。
一般的な構文
- S + take(s) account of + N
- 例: We must take account of the weather conditions.
- 例: We must take account of the weather conditions.
- S + take(s) + N + into account
- 例: We must take the weather conditions into account.
- 例: We must take the weather conditions into account.
どちらも意味はほぼ同じですが、好みや文脈によって使い分けられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“We should take account of our budget before going on a trip.”
- (旅行に行く前に予算を考慮しなきゃいけないね。)
“You have to take account of your schedule when you plan a party.”
- (パーティーを計画するときは、自分のスケジュールを考慮しなきゃ。)
“I always take account of my family’s preferences when deciding what to cook.”
- (何を料理するか決めるときは、家族の好みをいつも考慮するようにしてるよ。)
ビジネスでの例文(3つ)
“The manager took account of the feedback from clients before finalizing the proposal.”
- (マネージャーは提案書を仕上げる前に、クライアントからのフィードバックを考慮しました。)
“We need to take account of current market trends in our sales strategy.”
- (販売戦略を立てる際には、現在の市場動向を考慮する必要があります。)
“When drafting the budget, please take account of the potential increase in material costs.”
- (予算を作成する際は、材料費の増加の可能性を考慮してください。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“Researchers must take account of various environmental factors when conducting the experiment.”
- (研究者は実験を行う際に、さまざまな環境要因を考慮する必要がある。)
“When analyzing social behavior, sociologists often take account of cultural norms.”
- (社会学者は社会行動を分析する際、しばしば文化的規範を考慮に入れます。)
“This model takes account of both quantitative and qualitative data for accuracy.”
- (このモデルは正確性のために定量データと定性データの両方を考慮に入れています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
consider(考慮する)
- 日常的かつ幅広く使われる一般的な単語。カジュアルにもフォーマルにも使える。
- 例: We must consider the traffic conditions.
- 日常的かつ幅広く使われる一般的な単語。カジュアルにもフォーマルにも使える。
take into account(考慮に入れる)
- 構造は少し違うが、意味はほぼ同じ。
- 例: We must take the traffic conditions into account.
- 構造は少し違うが、意味はほぼ同じ。
factor in(~を要素として含める)
- 物事を計算や決断に組み込むニュアンス。日常的にもビジネスシーンでもよく使う。
- 例: We must factor in potential price increases.
- 物事を計算や決断に組み込むニュアンス。日常的にもビジネスシーンでもよく使う。
keep in mind(心に留めておく)
- 少し口語的で、頭に置いておくという意味。
- 例: Keep in mind that there might be a delay.
- 少し口語的で、頭に置いておくという意味。
反意語 (Antonyms)
disregard(無視する)
- 意図的に考慮しないことを表す。
- 例: If you disregard the risk, it can be dangerous.
- 意図的に考慮しないことを表す。
ignore(無視する)
- あえて見落とす、または重要ではないとして扱わない場合。
- 例: We can’t ignore these factors in our plan.
- あえて見落とす、または重要ではないとして扱わない場合。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- take /teɪk/
- account /əˈkaʊnt/
- of /ʌv/ または /əv/(連結の際によく曖昧母音発音になる)
- take /teɪk/
フレーズ全体: /teɪk əˈkaʊnt ʌv/ (アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな差はありません)
アクセント: “account” の第2音節 “-count” に強勢が来ます (/əˈkaʊnt/)。
よくある発音の間違い:
- “account” の /ə/ が強くならないようにする。 /æ/ ではなく /ə/。
- “of” を /ɔf/ のようにしっかり発音しすぎない。通常は弱く /əv/ に近い音。
- “account” の /ə/ が強くならないようにする。 /æ/ ではなく /ə/。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “account” は “acount” と間違いやすいので注意。
- 混同しやすい表現:
- “take account of” と “take into account” は同じ意味だが形が異なる。
- “account for” は「~の割合を占める」「~を説明する」という意味なので注意。
- “on account of” は「~の理由で」という前置詞句。意味が異なる。
- “take account of” と “take into account” は同じ意味だが形が異なる。
- 試験対策: TOEICや英検などでは類似の表現 “take into account” とともに出題されることが多いです。意味の違いを正確に区別できるかどうかが問われる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “アカウント” = 何かを数える・計算するイメージ
「口座」や「勘定」のイメージで、「金額を合計して判断する → すべてを加算・考慮する」と覚えるとわかりやすいでしょう。 - スペリングのポイント:
“account” の途中に “-cc-” があるので、ダブル “c” に注意。 - 勉強テクニック:
- “take account of” の代わりに “take … into account” のパターンとまとめて覚えると、どちらに遭遇してもスムーズに理解できるようになります。
- 類似表現 “consider” “factor in” も関連づけてイメージすると記憶を強化できます。
- “take account of” の代わりに “take … into account” のパターンとまとめて覚えると、どちらに遭遇してもスムーズに理解できるようになります。
以上が、動詞(句動詞)「take account of」の詳細解説です。ビジネス文書やフォーマルな状況で「考慮する」と言いたいときに便利な表現なので、類似表現と合わせて身につけてみてください。
...を考慮に入れる, ...に配慮する
...に気付く, ...に注意する
復習用の問題
英語 - 日本語
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- 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
- 項目名の変更を審査する
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- 決定に必要な投票数 - 1
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