最終更新日
:2025/01/27
in principle
解説
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): in principle
品詞: 副詞句(慣用表現)
英語での意味
- “in principle” = “generally or theoretically, without considering details or practical limitations.”
日本語での意味
- 「原則として」「理論的には」「概ね」「基本的には」という意味です。
例えば、「大筋では賛同できるけれど、細部はまだ議論の余地がある」というようなニュアンスを表すときに使われる表現です。
活用形
- 句(フレーズ)なので動詞のような活用形はありません。
他の品詞形
- 「in」という前置詞 (prep.) と 「principle」という名詞 (n.) を組み合わせたフレーズになります。
- 「principle」は単体で名詞として「原理」「原則」という意味です。
CEFRレベル
- 目安: B2 (中上級)
理由: 「in principle」という表現は、会話や文章で少し抽象的なニュアンスを伝える際に用いられ、中級〜上級レベルの英語学習者が理解・使用するのに適しています。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- in + principle
- in: 前置詞。「〜の中に」「〜の状態で」などを表す。
- principle: 名詞。「原理」「原則」「主義」。
- in: 前置詞。「〜の中に」「〜の状態で」などを表す。
「in principle」は、直訳すると「原理の中に」「原則の中に」ですが、そこから派生して「原則的には」「理論的には」という意味を持つ表現になっています。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例と日本語訳)
- in principle, I agree → 原則的には賛成だ
- in principle, this plan works → 理論上、この計画はうまくいく
- in practice vs in principle → 現実面 vs 理論面
- to accept something in principle → 原則的に何かを受け入れる
- to reject something in principle → 原則として何かを拒否する
- in principle at least → 少なくとも理論的には
- in principle only → あくまでも理論上の話
- broadly in principle → 大まかには原則として
- might be feasible in principle → 理論上は可能かもしれない
- entirely in principle → 完全に理論上の話として
3. 語源とニュアンス
語源
- 「principle」はラテン語の “principium”(はじまり、始点)に由来し、そこから「最初の要素」や「根本的な原理・基本理念」を意味するようになりました。
- 「in principle」も「主要な原理の範囲で」「理論上の根本」で、というニュアンスを表しています。
微妙なニュアンスや使用時の注意点
- 「実際には細かい問題があるかもしれないが、根本的には賛成または成立する」というニュアンスを含むことが多いです。
- ややフォーマルな響きがあり、日常会話でも使われますが、ビジネスや学術的な文脈で特に多く見られます。
4. 文法的な特徴と構文
- 文中での位置: 主に文頭や文末、または文中の区切りとして使われる副詞句です。
例:
- In principle, this is acceptable.
- This is acceptable, in principle.
- In principle, this is acceptable.
- フォーマル/カジュアル: 比較的フォーマルな表現ですが、カジュアルな文章や会話でも問題なく使用されます。
- 可算・不可算の区別: 名詞の「principle」は可算名詞ですが、このフレーズ全体はあくまで副詞機能なので可算・不可算の問題はありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- In principle, I’m okay with going out tonight, but I’m really tired.
(理論的には今夜出かけてもいいんだけど、すごく疲れてるんだよね。) - In principle, I understand what you’re saying, but I still have some doubts.
(基本的にはあなたの言っていることは分かるんだけど、それでも少し疑問があるよ。) - I can lend you my bike in principle, but let me check if the tires are okay first.
(理論上は自転車を貸せるんだけど、まずタイヤの状態を確認させて。)
ビジネスでの例文
- In principle, we agree to your proposal, but we need more data before finalizing.
(原則的にはあなたの提案に賛成ですが、最終決定の前により多くのデータが必要です。) - In principle, the client has approved the budget, so we can proceed with the project.
(理論的にはクライアントは予算を承認していますので、プロジェクトを進められます。) - The board, in principle, supports the expansion, pending a detailed financial review.
(取締役会は、詳細な財務審査を条件として、原則的には事業拡大を支持しています。)
学術的な文脈での例文
- In principle, the experiment should yield these results, but real conditions may alter the outcome.
(理論的には、この実験はこうした結果をもたらすはずだが、実際の条件によって結果は変わるかもしれない。) - In principle, quantum mechanics allows for such a phenomenon, although it's rarely observed.
(量子力学的にはこうした現象は起こり得るが、実際に観測されることはほとんどない。) - These calculations, in principle, confirm the hypothesis, but we need further practical tests.
(これらの計算は、理論的には仮説を裏づけるが、追加の実験的検証が必要だ。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- theoretically(理論的には)
- “in principle”とほぼ同義。やや学術寄りで抽象的な響きが強い。
- “in principle”とほぼ同義。やや学術寄りで抽象的な響きが強い。
- basically(基本的には)
- 「根本的には」「基本的には」の意味合い。日常会話でよりカジュアル。
- 「根本的には」「基本的には」の意味合い。日常会話でよりカジュアル。
- essentially(本質的には)
- 物事の核心や要点を強調するニュアンス。
- 物事の核心や要点を強調するニュアンス。
- by and large(概して)
- 大まかに言えば、というニュアンス。やや口語的。
- 大まかに言えば、というニュアンス。やや口語的。
反意語
- in practice(実際には)
- 「実際には」「現実的には」という意味で、“in principle”の「理論的に」「原則として」に対しての対比としてよく使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: [ɪn ˈprɪn.sə.pəl]
- アクセント: 「principle」の第1音節 “prin” にアクセントがあります。
- アメリカ英語とイギリス英語
- 大きな変化はありませんが、アメリカ英語では /ˈprɪn.sə.pəl/、イギリス英語でも同様です。
- 大きな変化はありませんが、アメリカ英語では /ˈprɪn.sə.pəl/、イギリス英語でも同様です。
- よくある間違い: “prin-ci-ple” の“ple”を濁らずに /pəl/ と発音すること。また「principal(校長/主要な)」と混同しやすいので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルの混同
- “principle” (原則) と “principal” (主要な、校長) はスペルが似ており、混同しやすい。
- “principle” (原則) と “principal” (主要な、校長) はスペルが似ており、混同しやすい。
- 意味の混乱
- 「in principle」は「理論的には」という意訳がしやすいが、「基本的には」「原則として」と日本語に落とし込む方がしっくりくる場合も多い。
- 「in principle」は「理論的には」という意訳がしやすいが、「基本的には」「原則として」と日本語に落とし込む方がしっくりくる場合も多い。
- 資格試験などでの出題
- TOEICや英検などで、「in principle」の対比表現として「in practice」が同時に選択肢に出てくることがある。文脈の違いを理解しておくと得点に繋がる。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「in principle」を日本語で言えば「原則の中に」という直訳イメージから「大枠の考え方の中ではOK」と覚えるとわかりやすいです。
- 「principle=プリンシプル」は「はじめ(principalの元)」「重要事」「基本原理」を連想しましょう。
- 「in principle」と「in practice」をセットで覚えると、理論と実践の対比として使いやすく、学習効果も高まります。
以上が「in principle」の詳細な解説です。ビジネスシーンから学術的な文脈まで幅広く活用できますが、「実際にはどうなのか?」というニュアンスとの対比を意識しながら使うことがポイントです。
意味のイメージ

意味(1)
原則として, 原理上は, (実際はともかく)理論的には
復習用の問題
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