最終更新日 :2025/01/27

by means of

《かたく》 (物・方法)によって, ...を用いて

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彼は新しいアプローチによって問題を解決した。

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解説

以下では「by means of」という表現について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語での意味

“by means of” = “through the use or method of”

(何かを用いて/何かの方法によって)

日本語での意味

「(何か)を使って」「(何か)という手段で」

「by means of」は「〜によって」「〜を用いて」という意味で使われる表現です。方法や手段を説明するときに用いられ、ややフォーマルなニュアンスがあります。カジュアルな会話よりも書き言葉やビジネスシーンでよく見かけます。

品詞

「by means of」は前置詞句(prepositional phrase)として扱われます。

活用形

・単語ではなく句(フレーズ)にあたるため、文法上の活用形はありません。

他の品詞になった例

・「means」が名詞として単独で使われる場合があります。

例) “means” = 「手段」「方法」 (可算名詞/不可算名詞どちらもあり)


  • “We need to find other means.”(ほかの手段を見つける必要がある)

    ・「by means of」という固まり自体は前置詞句ですが、似たような言い回しとして “by no means”「決して〜でない」などもあります(意味は全く異なります)。

難易度(CEFR)

B2(中上級)

・ビジネス文書やアカデミックな文章にも登場するフォーマル表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • by : 前置詞「〜によって」

  • means : 名詞「手段・方法」

  • of : 前置詞「〜の」

“by means of” は、直訳すると「〜の手段によって」というイメージになります。

関連表現・派生語


  • “means” … 「手段」「方法」として単独で使われる名詞。

  • “by no means” … 「決して〜でない」という全く別の意味の強い否定表現。

  • “by all means” … 「ぜひ」「どうぞ」など、積極的な同意を示す際の表現。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例と和訳)


  1. by means of technology(テクノロジーを用いて)

  2. by means of this method(この方法によって)

  3. by means of an experiment(実験を通して)

  4. by means of analysis(分析によって)

  5. by means of a loan(ローンを利用して)

  6. by means of communication(コミュニケーションによって)

  7. by means of his influence(彼の影響力を通じて)

  8. by means of careful planning(綿密な計画によって)

  9. by means of a translator(翻訳ソフト/翻訳者を使って)

  10. by means of a vehicle(乗り物を利用して)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “means”は古フランス語「moyen (方法)」に遡り、ラテン語では「medianus(中間の)」などと関連し、「方法・手段」を意味するようになりました。

  • “by means of”は「〜の力を借りて」「〜の手段を経て」というニュアンスがあり、歴史的にも「何かをするための道具や方法」として使われてきました。

ニュアンス・使用時の注意


  • やや硬い響きがあり、フォーマルまたは文書表現で多用される。

  • 口語で使う場合は、もう少しカジュアルに “using” や “through” などを使うことが多いです。

  • 礼儀正しく、落ち着いた文脈で重宝します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 前置詞句として、手段や方法を説明する役割を果たします。

  • フレーズの直後に名詞(または代名詞)を置き、「何を使って」「どのようにして」を示すのが基本です。

使用シーン


  • フォーマルな書き言葉、ビジネス文書、学術的論文など。

構文例


  1. S + V + O + by means of + 名詞

    例) “He achieved success by means of hard work.”

  2. By means of + 名詞 + S + V

    例) “By means of their support, we were able to finish the project.”


5. 実例と例文

日常会話での例文(ややフォーマル寄り)


  1. “I fixed my bike by means of a few simple tools.”

    (ちょっとした道具を使って、自転車を直したよ。)

  2. “She managed to learn Spanish by means of online lessons.”

    (彼女はオンラインレッスンを使ってスペイン語を習得した。)

  3. “By means of this recipe, you can make the dish easily.”

    (このレシピを使えば、その料理を簡単に作れるよ。)

ビジネスでの例文


  1. “We will expand our market reach by means of strategic partnerships.”

    (戦略的パートナーシップを通じて、市場規模を拡大します。)

  2. “By means of this new software, our team can automate routine tasks.”

    (この新ソフトウェアのおかげで、チームは定型作業を自動化できます。)

  3. “The company reduced costs significantly by means of improved logistics.”

    (企業は物流を改善することによって、コストを大幅に削減しました。)

学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The experiment was conducted by means of a double-blind test.”

    (実験は二重盲検テストによって行われた。)

  2. “By means of this advanced algorithm, the system can predict outcomes more accurately.”

    (この高度なアルゴリズムを使うことで、システムは結果をより正確に予測できる。)

  3. “By means of quantitative analysis, we identified key factors influencing the data.”

    (定量分析を用いて、データに影響を与える主要要因を特定しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “through”(〜を通じて)


    • 「方法・手段」というよりは「過程や経路」を強調するが意味は近い。

    • 例) “He solved the problem through careful thinking.”


  2. “using”(〜を使って)


    • もっとカジュアルで直接的。「by means of」よりも日常会話的。

    • 例) “She found a solution using a simple trick.”


  3. “via”(〜を経由して)


    • 書き言葉寄りで、物理的・抽象的に「〜を経由する」ニュアンス。

    • 例) “We sent the parcel via courier.”


反意語


  • 手段を否定する(「全く使わない」という反意表現)は直接的にはありませんが、強い否定として “by no means”(決して〜でない)という全く別のイディオムがあります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • [baɪ miːnz əv](アメリカ英語 / イギリス英語ほぼ同じ)

  • “of” の部分は弱く発音され、 [əv] や [ə] のように聞こえることも多いです。

アクセント


  • 各語のなかでは “means” に強めのストレスが置かれる傾向があります (BY MEANS of)。

  • 一続きで速く発音されると “by meanza” のように聞こえることもあります。

よくある間違い


  • 「means」を “mean” の複数形と混同しないように注意。

  • “by no means”と勘違いしない。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “means” の最後の “s” を落として “mean” と書かないようにする。

  2. “by no means” や “by all means” とは意味が全く異なります。混同に注意。

  3. フォーマルな文脈で使われる表現なので、カジュアルな口語では “using” や “through” を使う方が自然な場合が多いです。

  4. TOEICや英検などでは、ビジネス文書やフォーマル文で出題される可能性が高いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「by means of」は「手段を表す」イディオムと覚えましょう。

  • “means” = 「手段」を示す単語。それに “by … of” がついて、「何かを使う手段によって」というイメージです。

  • 「by means of → by (方法) of → 手段を使って」という流れでイメージすると覚えやすいです。

  • 「Mean(s)」は「平均」や「意味する」など他の意味も多い単語なので、あくまで “means” が「手段」になっていることを強く意識すると記憶に残りやすいでしょう。


以上が「by means of」の詳細な解説です。「手段」「方法」を示すフォーマルな前置詞句として、特に書き言葉やビジネスシーン、論文などの文脈で使われる表現だと覚えておくと便利です。覚える際は “means” = 「手段」という関係をしっかりイメージすると混同が少なくなるでしょう。ぜひ多用してみてください。

意味のイメージ
by means of
意味(1)

《かたく》 (物・方法)によって, ...を用いて

復習用の問題

《かたく》 (物・方法)によって, ...を用いて

He solved the problem by means of a new approach.

正解を見る

彼は新しいアプローチによって問題を解決した。

彼は新しいアプローチによって問題を解決した。

正解を見る

He solved the problem by means of a new approach.

英語 - 日本語

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