最終更新日
:2025/01/27
could hardly
解説
1. 基本情報と概要
「could hardly」 は、「ほとんど~できなかった」「~するのがやっとだった」という意味を表す表現です。
英語では “could hardly + 動詞” の形をとり、「(~することが)ほとんど不可能であった、非常に困難であった」というニュアンスを伝えます。
「困難さ」や「わずかな可能性・余裕」しかないことを表し、日常会話でもよく使われる表現です。
品詞分類:
- could: 助動詞 (modal verb)
- hardly: 副詞 (adverb)
- could: 助動詞 (modal verb)
活用形:
- could は過去形や仮定法としても使われる助動詞 “can” の過去形・仮定形です。
- hardly は「hard + ly」でできた副詞で、一貫して「ほとんど~ない」という意味を持ちます。この副詞自体は時制による活用はありません。
- could は過去形や仮定法としても使われる助動詞 “can” の過去形・仮定形です。
他の品詞変化:
- 「hardly」は副詞なので、直接的に他の品詞に変化する形はありませんが、同根語としては「hard (形容詞/副詞)」があります。
- 「could」は助動詞 “can” の過去形/仮定形なので、現在形を表す “can hardly” という言い方も使われます。
- 「hardly」は副詞なので、直接的に他の品詞に変化する形はありませんが、同根語としては「hard (形容詞/副詞)」があります。
CEFRレベルの目安:
- “could hardly” は文全体のレベルとしては B1 (中級) 〜 B2 (中上級) 程度。
- B1 (中級): ある程度英文を読み書きできるレベル。
- B2 (中上級): 日常会話や文章表現でスムーズに使いこなせるレベル。
- “could hardly” は文全体のレベルとしては B1 (中級) 〜 B2 (中上級) 程度。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “could”: can の過去形・仮定法 (特定の接頭語や接尾語はなし)。
- “hardly”: hard(形容詞/副詞) + -ly(副詞化の接尾語)。
他の単語との関連性・派生語
- hard (形容詞): 「固い」「難しい」
- hardly (副詞): 「ほとんど~ない」
- rarely (副詞): 「めったに~ない」 (hardly の類義語の一つ)
よく使われるコロケーション(10個)
- could hardly see …(ほとんど見えなかった)
- could hardly speak …(ほとんど話せなかった)
- could hardly hear …(ほとんど聞こえなかった)
- could hardly wait …(待ちきれなかった)
- could hardly believe …(ほとんど信じられなかった)
- could hardly stand …(ほとんど立っていられなかった)
- could hardly breathe …(息もできないほどだった)
- could hardly move …(ほとんど動けなかった)
- could hardly contain (one’s excitement) …(興奮を抑えきれなかった)
- could hardly hold back (tears) …(涙をこらえきれなかった)
3. 語源とニュアンス
- “hardly” の語源は「hard (困難な/大変な) + ly (副詞化)」で、「大変なほど(ほとんど)~できない」という意味を持ちます。
- 歴史的には “hard” が「厳しい条件や困難」を表し、それに副詞化の -ly がつくことで「ぎりぎり」「やっとのことで」という状態を強調する用法となりました。
- “could hardly” は話し言葉でも文章でも幅広く使われます。カジュアルな場面からフォーマルな文章まで対応可能ですが、感情的に「~がほとんどできない」「まったく~できない」という強調表現として使われるケースが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “S + could hardly + V …”
例: “I could hardly believe my eyes.”(自分の目が信じられなかった)
- “S + could hardly + V …”
使用シーン
- フォーマル / カジュアルともに使用可能。
- 強調したい時は、「I could hardly ***」 と言うことで「まったく~できなかった」「ほとんど~できなかった」を強く示す。
- フォーマル / カジュアルともに使用可能。
助動詞と副詞の位置
- “could” の直後に “hardly” が来るのが自然。
- “She could hardly run after the accident.” のように、助動詞 → 副詞 → 動詞 の順番。
- “could” の直後に “hardly” が来るのが自然。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “I was so tired I could hardly keep my eyes open.”
(とても疲れていて、目を開けていられなかった。) - “He was laughing so hard that he could hardly talk.”
(彼は大笑いしすぎて、ほとんど話ができなかった。) - “It was so dark, I could hardly see anything.”
(とても暗くて、何もほとんど見えなかった。)
ビジネスシーン (3例)
- “The budget cuts were so severe, we could hardly complete the project.”
(予算削減が厳しく、私たちはプロジェクトをやっとの思いで完了できた。) - “With the new software, we could hardly keep up with the sudden changes.”
(新しいソフトウェアでは、急な変更にほとんど対応が追いつかなかった。) - “The deadlines were so tight that we could hardly take a break.”
(締め切りがとても厳しく、ほとんど休憩が取れなかった。)
学術的な文脈 (3例)
- “In the early stages of the experiment, the participants could hardly maintain their focus.”
(実験の初期段階では、被験者たちは集中を維持するのが難しかった。) - “Because the theory was so complex, I could hardly grasp the core concepts at first.”
(理論がとても複雑で、最初は核心的な概念をほとんどつかめなかった。) - “The data set was so large that we could hardly process it in time.”
(データが非常に膨大だったため、時間内に処理するのはほとんど不可能だった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “could barely”
- 日本語: (ほとんど~できなかった)
- ニュアンスは “could hardly” と非常に近く、入れ替えが可能な場合が多いです。
- 日本語: (ほとんど~できなかった)
- “could scarcely”
- 日本語: (ほとんど~できなかった)
- やや文語的・フォーマルな響きがあります。
- 日本語: (ほとんど~できなかった)
反意語
- “could easily”
- 日本語: (簡単に~できた)
- “hardly” と “easily” は「ほとんどできない」VS「簡単にできる」という対比関係にある。
- 日本語: (簡単に~できた)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- could: /kʊd/ (アメリカ英語), /kəd/ (イギリス英語 口語でシュワー音になる傾向)
- hardly: /ˈhɑːrd.li/ (アメリカ英語), /ˈhɑːd.li/ (イギリス英語)
- could: /kʊd/ (アメリカ英語), /kəd/ (イギリス英語 口語でシュワー音になる傾向)
アクセント位置:
- “could” は短い助動詞なので強調されにくい。
- “hardly” の第一音節 “hard” に強勢がある。
- “could” は短い助動詞なので強調されにくい。
よくある発音の間違い:
- “could” を “cold” と発音しないように注意。
- “hardly” は /l/ の発音がしっかり入る。
- “could” を “cold” と発音しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “could” の “l” を抜かして “coud” としてしまう間違いが多い。
- “hardly” の “d” を忘れて “haraly” としてしまうなどのミスに注意。
- “could” の “l” を抜かして “coud” としてしまう間違いが多い。
- 同音異義/類似
- “could” と “would”/“should” の混同。
- “hardly” と “hard” や “rarely” の混同。
- “could” と “would”/“should” の混同。
- 試験対策
- TOEIC や英検などでは「程度の強調」や「可能性の低さ」を表現する際に出題される場合があります。
- “could hardly” と “couldn’t hardly” の二重否定に注意 (標準英語では “could hardly” や “could not” を単独で使うのが正しい)。
- TOEIC や英検などでは「程度の強調」や「可能性の低さ」を表現する際に出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「hard」 という単語が含まれているので、「きつい」「苦労する」をイメージしつつ、「できないに近い」という感覚を思い出すと覚えやすいです。
- “hardly” を “ハードでぎりぎり” と捉えれば、「ほとんどダメ」というニュアンスが自然と結びつくでしょう。
- スペリングは「hard + ly」を意識して、“hardly” と書く、と自分の中で分解して覚えておくとミスが減ります。
以上が「could hardly」の詳細な解説です。「できなかった」「やっとの思いでできた」という強いニュアンスを伝えたいときに、ぜひ積極的に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
ほとんど...できなかった
復習用の問題
英語 - 日本語
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