in front of
「in front of」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語・日本語の意味
- 英語: “in front of”
- 日本語: 「~の前に」「~の前方で」という意味です。
「何かの手前に位置していること、または人や物の前方に立っていること」を表すフレーズです。 例えば「家の前に車がある」「上司の前で試験の結果を話す」のように、空間的・場所的にも、状況的にも「前に位置する/いる」ことを表現します。
品詞
- 品詞: 前置詞句(prepositional phrase)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
→ A2は初級レベルなので、日常生活でよく使う表現です。やや単語が増えてきた段階ですが、会話の中ではとても頻出のため、覚えておくと便利なフレーズです。
活用形・他の品詞形
- 基本的に「in front of」は連続した前置詞句で、活用形はありません。
- 品詞転換もほとんどありませんが、「front」が名詞として使われる例はあります。(例: “He stood at the front of the line.”)
- 「front」自体を動詞として使う場合も(「~に面する」「~を前にする」など)ありますが、本題の「in front of」は常に前置詞句です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- in + front + of で構成されるフレーズです。
- 「front」は名詞として「前面」「前方」を表します。
- 「in」と「of」はそれぞれ前置詞ですが、組み合わさることで「~の前に」という定型表現になっています。
他の単語との関連性・派生語
- front: 名詞「前」、動詞「面する」、形容詞「前の」
- in front: 「前方に」という表現でも使われることがありますが、多くの場合 “in front of” とセットで使います。
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- stand in front of …
(…の前に立つ) - park in front of …
(…の前に駐車する) - wait in front of …
(…の前で待つ) - sit in front of the TV
(テレビの前に座る) - line up in front of …
(…の前に並ぶ) - gather in front of …
(…の前に集まる) - kneel in front of …
(…の前にひざまずく) - speak in front of …
(…の前で話をする) - bow in front of …
(…の前で礼をする) - place something in front of …
(…の前に何かを置く)
3. 語源とニュアンス
- 「front」はラテン語の「frons」(額、前面)が由来とされています。古フランス語“fronte”を経て、英語で “front” となりました。
- 「in front of」は空間的な「前」だけでなく、場面によって心理的なニュアンス(「人に見られている前で」など)を伴います。例えば “speak in front of people” と言うと、人前で話す=緊張するといった感情的なニュアンスもあります。
使用時の注意
- 日常会話でもフォーマルでも広く使われます。カジュアルな会話からビジネスシーンまで、この表現自体は失礼や砕けすぎることなく、問題なく使えます。
- ただし “before …” と混乱しがちなので、「~の前に」として物理的な位置を表す場合は「in front of」を使いましょう。「時間的に先に」や「順序的に前に」という意味のときは “before” が適切です。
4. 文法的な特徴と構文
前置詞句: “in front of + [名詞/代名詞]” という形で、場所を表すフレーズとして機能します。
例: “in front of the building” 「建物の前で」可算・不可算: 「in front of」は前置詞句なので可算・不可算の区別はありません。
フォーマル / カジュアル: 両方で問題なく使えます。カジュアルでは「in front of you」「in front of the house」のように気軽に使い、ビジネス文書でも「Please park in front of the designated area.(指定の場所の前に駐車してください)」のように書けます。
代表的な構文
- “Subject + be + in front of + [名詞].”
例: “My car is in front of the gate.” (私の車は門の前にあります。) - “Subject + stand/sit/wait + in front of + [名詞].”
例: “She stood in front of me in the queue.” (彼女は列で私の前に立っていました。)
イディオム的な表現
- in front of an audience: 観衆の前で
5. 実例と例文
1) 日常会話(カジュアル)での例文
“I’ll wait for you in front of the movie theater.”
「映画館の前で待ってるね。」“There’s a strange car parked in front of my house.”
「家の前に見知らぬ車が止まってるんだけど。」“Please don’t leave your bike in front of the entrance.”
「入り口の前に自転車を置かないでください。」
2) ビジネスシーンでの例文
“We placed a sign in front of the showroom to attract customers.”
「ショールームの前に看板を設置して顧客を呼び込みました。」“Could you wait in front of the reception desk for a moment?”
「受付の前で少々お待ちいただけますか。」“We need to park the company car in front of the building for easy access.”
「業務車両はアクセスしやすいよう建物の前に駐車する必要があります。」
3) 学術・フォーマルな文脈での例文
“The monument stands in front of the historical museum.”
「その記念碑は歴史博物館の前に立っています。」“In front of the main gate, there is a plaque commemorating the establishment date.”
「正門の前には、創設日を記念する銘板があります。」“Many students gathered in front of the library to protest the new policy.”
「多くの学生が新しい方針に抗議するため、図書館の前に集まりました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
before(~の前に)
- 時間的・順序的な「前」を表す場合に使われます。
in front of
とは異なり物理的な位置の意味は持ちません。 - 例: “I arrived before you.”(私はあなたより先に着きました。)
- 時間的・順序的な「前」を表す場合に使われます。
ahead of(~の前方に)
- 前方に位置する、時間や順序で先行している場合にも使われます。物理的な位置も含められますが、やや抽象度が高く、「優位に/前に進んでいる」といったニュアンスもあります。
- 例: “He walked ahead of me.”(彼は私の前を歩いた。)
- 前方に位置する、時間や順序で先行している場合にも使われます。物理的な位置も含められますが、やや抽象度が高く、「優位に/前に進んでいる」といったニュアンスもあります。
in the presence of(~のいるところで)
- 物理的な「前」ではなく、「誰かの面前で」という意味合いを持ちます。
- 例: “He apologized in the presence of the board members.”(彼は役員たちの前で謝罪した。)
- 物理的な「前」ではなく、「誰かの面前で」という意味合いを持ちます。
反意語
- 直接的な「正反対」は「behind」(~の後ろに)です。
例: “The car is behind the house.”(車は家の後ろにある。)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɪn frʌnt əv/
- アメリカ英語では「フラント」の /ʌ/ の音が比較的はっきり響きます。
- イギリス英語では似た音ですが、人によっては /ə/ に近い発音になることもあります。
- アメリカ英語では「フラント」の /ʌ/ の音が比較的はっきり響きます。
- アクセント: 特に「front」の部分がやや強めに発音されます。
- よくある間違い: 「front」の /r/ を正しく発音せずに「フラント」か「フロント」か不明瞭になるパターンがあります。音の切れ目を意識して、「in-front-of」と一気に流すイメージで発音してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “before” との混同
- 空間の「前」は “in front of”、時間的・順序的な「前」は “before” を使います。
- 空間の「前」は “in front of”、時間的・順序的な「前」は “before” を使います。
- スペルミス
- “front” の綴りを “froant” や “frant” と間違えるケースがあります。
- “front” の綴りを “froant” や “frant” と間違えるケースがあります。
- 音のつながり
- “in front of” が「インフロントブ」のように続けて聞こえやすいです。リスニングで捉えにくい場合があります。
試験対策での出題傾向
- 前置詞問題で “in front of” と “before” の使い分けを問われることがよくあります。TOEICや英検でも、場所を表す前置詞の問題で頻出します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「in front of」は“in” + “front” + “of” で出来上がった「~の前」という表現。
- 「front」=「前面」と直訳しながら「in + front + of」で「~の前に」と覚えると分かりやすいです。
- 覚える際は、「目で見える“前”」というイメージを定着させると、時間的な意味の “before” とは混同しにくくなります。
以上が「in front of」の詳細な解説です。物理的な位置を表すときにはとても頻繁に使う表現なので、会話やリスニングでしっかりと身につけておくと便利です。
...のすぐ前に,のすぐ前で
...の前方に, の前方で
復習用の問題
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