最終更新日 :2025/01/26

anybody

代名詞

【代】⦅くだけて⦆(疑問文で)誰か,(否定文で)誰も,(肯定文で)誰でも

このボタンはなに?

それは誰にでもできる。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: anybody

品詞: 代名詞 (不定代名詞)

意味(英語・日本語)


  • 英語: “anybody” means “any person” in general.

  • 日本語: 「誰でも」「誰か」「誰も(〜ない)」という意味です。「誰でもいい」という広い意味合いから、「もし誰かが〜したら」というような場合まで、色々なシチュエーションで使われる語です。

「誰でも」「誰か」「誰も(〜ない)」と、文脈によっては肯定・否定・疑問文などでニュアンスが変わるので、幅広く使える便利な代名詞です。

活用形・ほかの品詞


  • 代名詞なので、活用は基本的にありません。常に “anybody” の形をとります。

  • 別の品詞例としては “anyone” がほぼ同じ意味(代名詞)を持ちます。

CEFRレベルの目安


  • A2(初級): 「誰か」という概念を表す基本的な表現で、初級学習者でも早い段階で接する単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • any + body


    • any: 「どの〜でも」「いかなる〜も」という意味合い

    • body: 本来は「体」ですが、不定代名詞(anybody, somebody, nobody, everybody)の一部として「人」を示す機能を持ちます。


関連する派生語・類縁語


  • someone/somebody: 「誰か」

  • no one/nobody: 「誰も〜ない」

  • everyone/everybody: 「みんな」

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選


  1. Does anybody have a question?

    (どなたか質問はありますか?)

  2. Is there anybody home?

    (家に誰かいますか?)

  3. Anybody else

    (他に誰か、他の誰か)

  4. If anybody asks

    (もし誰かが尋ねたら)

  5. Anybody can do it

    (誰でもそれができる)

  6. Hardly anybody

    (ほとんど誰も〜ない)

  7. Without telling anybody

    (誰にも言わずに)

  8. Anybody interested

    (興味のある人は誰でも)

  9. Anybody out there?

    (そこに誰かいませんか?)

  10. I didn’t tell anybody

    (誰にも話さなかった)


3. 語源とニュアンス

語源


  • any は古英語の “ænig”(「どれでも」「いずれでも」)に由来し、

  • body は古英語の “bodig”(「体)”」に由来します。

    これが組み合わさって “anybody” は「どんな人でも」という意味になりました。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 肯定文では「誰でも」という広い意味合い(”Anybody can join us.” など)。

  • 疑問文では「誰か」 (“Is anybody there?” など)。

  • 否定文では「誰も〜ない」 (“I didn’t see anybody.”) という意味になります。

  • 口語・文章どちらでも頻繁に使われ、カジュアルな場面からフォーマルな場面まで幅広く通用します。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 単数扱い: anybody は意味上は「複数の人のうちの誰か」を指すこともありますが、文法上は単数扱いです。


    • 例: “If anybody calls, tell them I’ll call back.”

      (文法的には “tell him or her” が形式上正しい一方、実際は単複同形の “them” もよく使われます)


  2. 否定文での nobody との違い


    • “I didn’t see anybody.” (誰も見なかった)

    • “I saw nobody.” (誰も見なかった)

      どちらも同じ意味ですが、「二重否定」を避けるために “didn’t see nobody” は不可となります。


  3. フォーマル・カジュアルを問わず使用可能ですが、書き言葉で厳密に言う場合には “anyone” がややフォーマル寄りに感じられる傾向もあります。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “Has anybody seen my phone?”

    (私の携帯見た人いる?)

  2. “I can't find anybody to help me move.”

    (引っ越しを手伝ってくれる人が誰も見つからないんだ。)

  3. “Anybody want to grab lunch?”

    (お昼ご飯、誰か行きたい人いる?)

ビジネスシーン


  1. “If anybody needs more information, please contact me.”

    (もし詳しい情報が必要な方がいれば、ご連絡ください。)

  2. “Has anybody followed up on that client’s request yet?”

    (あのお客様のリクエストに、誰か対応しましたか?)

  3. “I haven’t heard from anybody regarding the new project timeline.”

    (新プロジェクトのスケジュールについて、誰からも連絡がありません。)

学術的・フォーマル


  1. “We haven’t received a response from anybody on the committee.”

    (委員会のどなたからも回答をいただいておりません。)

  2. “If anybody wishes to propose amendments, they should do so in writing.”

    (もしどなたか修正案を提案したい場合は、書面で行うべきです。)

  3. “Hardly anybody attended the seminar on advanced linguistics.”

    (高度言語学のセミナーにはほとんど参加者がいませんでした。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. anyone(誰でも/誰か)


    • 意味はほぼ同じですが、ややフォーマルな響きがあります。

    • 例: “Does anyone have any questions?” (フォーマル寄り)


  2. someone / somebody(誰か)


    • 肯定文で「誰か」を指すときに使われることが多い。

    • 例: “I need somebody to help me.”


  3. everyone / everybody(みんな)


    • 誰でも該当する、というよりは「みんな全員」という強い意味。

    • 例: “Everybody is welcome to join.”


反意語


  • nobody(誰も〜ない)


    • 「誰も〜ない」という意味では “anybody” の否定文と同様の働きをしますが、否定文全体での使い方が異なります。

    • 例: “I know nobody here.”(ここには誰も知らない)

      (“I don’t know anybody here.” と同義)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈen.iˌbɒd.i/ (イギリス英語), /ˈen.iˌbɑː.di/ (アメリカ英語)

  • アクセント: en の部分に強勢が置かれやすい (ˈen-i-bod-y)。

  • アメリカ英語では [bɑː] のように「バー」に近い発音、イギリス英語では [bɒ] のような発音になります。

  • よくある間違いとして “any body” とスペースを入れて書いてしまう場合がありますが、正しくは一語 “anybody” です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “anybody” を “anybady” や “any body” と書いてしまう。

  • 二重否定: “I don’t see nobody.” は誤り (“I don’t see anybody.” が正しい)。

  • TOEIC・英検などでは、一般的な代名詞問題や否定文の構造などの文法問題に関連して出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方: “any + body”=「どの体でも」→「誰でも」。

  • イメージ: “anybody” は「考えうるどんな人でも」「(否定文では)誰も」という広い範囲をカバーしている。

  • “anyone” との違いはニュアンス程度で、実際の使用頻度は “anybody = anyone” と考えてもほぼ差し支えありません。

“anybody” は英語の日常会話で非常によく登場する簡単かつ重要な単語です。肯定・否定・疑問文で意味が変化する点をしっかり意識して使いこなせると、表現力がぐっと広がります。

意味のイメージ
anybody
意味(1)

《疑問文・条件節で》だれか;《否定文で》だれも

意味(2)

《肯定文で》だれでも

意味(3)

《否定文・疑問文・条件節で》偉い人,ひとかどの人間

意味(4)

《肯定文で複数に用いて》つまらない人,普通の人

復習用の問題

【代】⦅くだけて⦆(疑問文で)誰か,(否定文で)誰も,(肯定文で)誰でも

それは誰にでもできる。

英和辞書

項目の編集設定
  • 項目の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 項目の新規作成を審査する
  • 項目の編集を審査する
  • 項目の削除を審査する
  • 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
  • 項目名の変更を審査する
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
  • 決定に必要な投票数 - 1
例文の編集設定
  • 例文の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 例文の編集を審査する
  • 例文の削除を審査する
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
  • 決定に必要な投票数 - 1
問題の編集設定
  • 問題の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 決定に必要な投票数 - 1
編集ガイドライン

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★