最終更新日 :2025/01/26

forget

動詞

…‘を'忘れる / …‘を'怠る,‘に'注意を払わない / …‘を'置き忘れる / …‘を'気に留めない,無視する / (…のことを)忘れる《+about+名(doing)》

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私は鍵を忘れてしまった。

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解説

動詞「forget」の詳細解説


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “to fail to remember something”

  • 日本語: 「何かを思い出せないこと・忘れること」

たとえば「予定を忘れる」「誰かの名前を忘れる」ような場面で使われます。英語話者にとっては、ごく日常的に使われる動詞で、「思い出せない」「記憶から抜け落ちる」というニュアンスを持っています。

品詞


  • 動詞 (Verb)

活用形


  • 原形: forget

  • 過去形: forgot

  • 過去分詞形: forgotten

  • 現在分詞形(動名詞形): forgetting

  • 三人称単数現在形: forgets

派生語・他の品詞形


  • forgetful (形容詞): 忘れっぽい

  • forgetfulness (名詞): 忘れっぽさ、健忘

  • forgettable (形容詞): 忘れられやすい

  • unforgettable (形容詞): 忘れられない(強い印象がある)

CEFRレベルの目安


  • A2(初級)〜B1(中級)

    日常の会話でしばしば登場するため、初級から中級レベルで習得されます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • for-: 古英語で「完全に・すっかり」というニュアンスを加える接頭辞

  • get: 古英語 “gietan”(つかむ・手に入れる)に由来しており、「記憶としてつかむ」という感覚

「forget」は、語源的には「完全に手放す・失う」というイメージをもっており、「記憶を失う・思い出せなくなる」という意味として使われるようになりました。

関連語や派生語


  • forgetful: 忘れっぽい

  • forgetfulness: 忘れっぽさ

  • unforgettable: 忘れられない

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. forget a name (名前を忘れる)

  2. forget a face (顔を忘れる)

  3. forget the password (パスワードを忘れる)

  4. forget about an appointment (予定を忘れる)

  5. forget to do something (何かをするのを忘れる)

  6. never forget (決して忘れない)

  7. completely forget (完全に忘れる)

  8. forget one’s lines (セリフを忘れる)

  9. forget one’s wallet (財布を忘れる)

  10. don’t forget that… (~ということを忘れないで)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “forgietan” が語源。接頭語 “for-” は「遠くへ」「完全に」のニュアンスを示し、 “gietan” は「得る」「つかむ」という意味です。そこから「記憶から離れる・完全に手放す」といった意味が生まれました。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 口語/カジュアル: ふだんの会話で非常によく使われます。

  • フォーマル: ビジネスシーンでも「忘れた」ことを表現する際には使えますが、あまり礼儀正しい表現ではありません。もう少し丁寧に言うなら “I’m afraid I failed to remember…” のような回りくどい言い方もあります。

    -ネガティブな印象: 「大事なことを忘れる」といった文脈では、相手に対して信頼性を欠く印象を与える場合があります。


4. 文法的な特徴と構文

“forget to do” vs. “forget doing”


  • forget to do ~: 「これからやるべきことを忘れる」

    例: I forgot to lock the door.(ドアに鍵をかけるのを忘れた)

  • forget doing ~: 「すでにやったことを忘れる」

    例: He forgot meeting her before.(以前彼女に会ったのを忘れていた)

他動詞・自動詞


  • 他動詞(主にこの用法): “forget something” のように、目的語として「忘れた対象」が続く場合が多いです。

  • 自動詞的用法はほとんどありません。

一般的な構文例


  • Don’t forget + [名詞/不定詞]

  • I’ll never forget + [名詞/動名詞]


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “Don’t forget to pick up some milk on your way home.”

    帰り道に牛乳を買うの忘れないでね。

  2. “I forgot my phone at home this morning.”

    今朝、ケータイを家に忘れちゃった。

  3. “I’ll never forget the day we first met.”

    私たちが初めて会った日のことは絶対に忘れない。

ビジネス (ややフォーマル)


  1. “Please don’t forget to send the presentation by tomorrow.”

    明日までにプレゼン資料を送るのを忘れないでください。

  2. “I’m sorry, I forgot to attach the document in the email.”

    申し訳ありません、メールに書類を添付し忘れてしまいました。

  3. “I forgot we had a meeting scheduled at 2 PM.”

    2時にミーティングが予定されていたのを失念していました。

学術的/アカデミック


  1. “He forgot to cite the relevant research papers in his report.”

    彼はレポートで関連研究文献の引用を忘れてしまった。

  2. “Students often forget the importance of consistent practice.”

    学生たちはしばしば継続的な練習の重要性を忘れがちです。

  3. “Don’t forget to review the methodology before finalizing your experiment design.”

    実験設計を確定する前に、必ず方法論を見直すのを忘れないでください。


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. fail to remember(思い出せない)


    • よりフォーマルで、ビジネス文書や公式文書にも使いやすい。


  2. overlook(見落とす)


    • 「忘れる」というより「見過ごす・気づかない」という意味合い。


  3. omit(省略する / うっかり抜かす)


    • 故意か故意でないか問わず、抜け落ちるというニュアンス。


反意語(Antonyms)


  • remember(覚えている)

  • recall(思い出す)

  • retain(保持する)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /fərˈɡɛt/ (米), /fəˈɡet/ (英)

  • アクセントは第2音節 “-get” にあります: for-GET

  • アメリカ英語では [fər-ゲット] に近く、イギリス英語では [fə-ゲット] に近い発音なので、最初の母音が若干変化します。

  • よくある間違いとして「FOR-get」と強調しすぎたり、 /o/ の音をはっきり発音しすぎるケースがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. forget vs. forgot vs. forgotten


    • 現在形: forget

    • 過去形: forgot

    • 過去分詞形: forgotten

      過去形や過去分詞を混同しないように注意が必要。


  2. スペルミス: “forget” と “forger” (偽造者) は似ているので注意。

  3. “forget to do” と “forget doing” の違いに注意。

  4. TOEIC や英検でも「依頼や注意喚起」として “Don’t forget to …” が出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「for + get」=「完全に取り去る」イメージ

    “get” は「つかむ」「得る」を表す一方、“for-” が付くと「~を手放す」ニュアンスになるイメージを持つと覚えやすいかもしれません。

  • 例文シャドーイング

    「Don’t forget to 〜」のフレーズを何度も口に出して言ってみると、自然と定着します。

  • “never forget” のフレーズを映画やドラマでよく見かける

    文脈と一緒に覚えると記憶に残りやすいです。

以上が動詞「forget」の詳しい解説です。日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く使われる重要な単語なので、さまざまな構文やコロケーションで積極的に練習してみてください。

意味のイメージ
forget
意味(1)

…‘を'忘れる

意味(2)

…‘を'怠る,‘に'注意を払わない

意味(3)

…‘を'置き忘れる

意味(4)

…‘を'気に留めない,無視する

意味(5)

(…のことを)忘れる《+about+(do*ing*)》

復習用の問題

…‘を'忘れる / …‘を'怠る,‘に'注意を払わない / …‘を'置き忘れる / …‘を'気に留めない,無視する / (…のことを)忘れる《+about+名(doing)》

私は鍵を忘れてしまった。

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