最終更新日:2025/11/20
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systematic

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元となった辞書の項目

systematic

形容詞

系統的 / 体系的な, 組織的な, / 組織化する, 体系化する

このボタンはなに?

彼女は問題解決に対して系統的なアプローチを持っています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: systematic

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): done or acting according to a fixed plan or system; methodical.

意味(日本語): 一定の計画や体系に基づいて行われる、または行動するさま。方法や手順がしっかりしていて、秩序立った様子を表す形容詞です。「体系的な」「組織的な」「系統だてた」といったニュアンスで使われます。何かを行うときに、きちんと手順を決めて、一貫して進めていく場面でよく使われる単語です。


  • 活用形


    • 原形: systematic

    • 比較級・最上級は通常「more systematic」「the most systematic」を用います(形容詞の長さから、多音節語として扱われるため)。


  • 他の品詞になった例


    • 副詞: systematically(系統的に、組織的に)

    • 動詞: systematize(体系化する)

    • 名詞: system(システム)、systematicity(体系性、系統正しさ:やや専門的な語)


  • CEFR レベルの目安: B2(中上級)


    • B2レベル(中上級)は複雑な文章や専門的な内容にある程度対応できるレベルです。「systematic」はビジネスや学術文献でもよく登場するため、B2以上での単語として扱われます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • system(「体系」「仕組み」「制度」を表す語根)

    • -atic(形容詞化する接尾語の一種。「〜の性質を持つ」や「〜に関する」を意味することが多い)


  • 関連性のある単語・派生語


    1. systematicity(体系性)

    2. system (名詞: システム、体系)

    3. systematize (動詞: ~を体系化する)

    4. systematically (副詞: 体系的に)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. systematic approach → 体系的なアプローチ

    2. systematic analysis → 体系的な分析

    3. systematic study → 系統的な研究

    4. systematic review → システマティックレビュー(学術文献の総合的な調査)

    5. systematic error → 系統誤差

    6. systematic method → 体系的な方法

    7. systematic plan → 計画的・体系的なプラン

    8. systematic observation → 系統的な観察

    9. systematic process → 組織だったプロセス

    10. systematic examination → 体系的な検証



3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • 「systematic」は、「system」にラテン語由来の接尾語「-atic」が付いた形です。さらに「system」はギリシャ語の systēma(組み立てられたもの)から来ています。

    • 元々は「まとまった全体」という意味ですが、そこから「秩序立てられた」「整理された」というニュアンスが加わり、方法や手順が組織だっていることを指します。


  • ニュアンス・使用時の注意点


    • 「systematic」は、「計画的」「秩序的」「組織的」という肯定的なイメージをもたらします。

    • 一方で、「意図的で抜け目ない」というやや冷静・論理的な印象を与えることもあります。

    • 主にビジネスや学術など、フォーマルな場面で好んで使われますが、日常会話で「小さな家事を体系だったやり方で進める」などのカジュアルな文脈でも使うことがあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法


    • 名詞を修飾するときに使われます。たとえば “a systematic approach” (体系的なアプローチ) のように、「アプローチ」という名詞を修飾します。

    • アドバイスをする文で “Try to be systematic in your work.” のように補語(述語的形容詞)としても使われます。


  • イディオムや一般的な構文


    • “take a systematic approach to 〜” (〜に体系的に取り組む)

    • “develop a systematic plan for 〜” (〜のために組織的な計画を立てる)


  • フォーマル / カジュアル


    • 「systematic」は主にフォーマル文脈で使われるが、ビジネスや学術文献のほか、日常会話でも強調したい場合には使用される。

    • 同様の意味でよりカジュアルなのは “methodical” や “organized” などですが、ニュアンスに微妙な違いがあります(後述)。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I’m trying to be more systematic about cleaning my room every week.”

    (毎週部屋の掃除を、もっと系統立ててやろうとしてるんだ。)


  2. “She has a systematic way of planning her meals for the week.”

    (彼女は一週間の食事を計画的に組み立てるのが上手なんだ。)


  3. “I need a systematic method to organize my books.”

    (本を整理するために何か体系的な方法が必要だよ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “Our team adopted a systematic approach to improve customer satisfaction.”

    (顧客満足度を向上させるために、私たちのチームは体系的なアプローチを採用しました。)


  2. “We should conduct a systematic analysis of the market before launching a new product.”

    (新製品を投入する前に、市場を体系的に分析すべきです。)


  3. “His systematic strategy helped us streamline the production process.”

    (彼の体系的な戦略が、生産工程を合理化する助けとなりました。)


学術的な文脈での例文


  1. “A systematic review of recent studies was conducted to examine the effects of the new drug.”

    (新薬の効果を調べるため、最近の研究を体系的に総合的に調査しました。)


  2. “Systematic observation is crucial for drawing accurate conclusions in scientific research.”

    (科学的研究において、正確な結論を導くためには体系的な観察が不可欠です。)


  3. “This paper aims to provide a systematic framework for data analysis in linguistics.”

    (本論文は、言語学におけるデータ分析のための体系的な枠組みを提供することを目的としています。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. methodical (日本語訳: 几帳面な、順序立った)


      • 「手順」や「手法」に注目している点が強い。


    2. organized (日本語訳: 整理整頓された、組織立った)


      • 「整理されている」「きちんとしている」イメージ。カジュアルからフォーマルまで幅広く使われる。


    3. structured (日本語訳: 構造化された)


      • 「全体を構造的にまとめている」ニュアンスで、書類や文章を論理的に整理するときなどでよく用いられる。



  • 反意語 (Antonyms)


    1. chaotic (日本語訳: 無秩序な)

    2. haphazard (日本語訳: 行き当たりばったりの)

    3. random (日本語訳: 無作為な、でたらめの)


いずれも「きちんとした体系や手順がない」というニュアンスを持ち、「systematic」と対立的な関係になります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)

    [US] /ˌsɪs.təˈmæt.ɪk/

    [UK] /ˌsɪs.təˈmæt.ɪk/


  • アクセント(強勢)の位置


    • 「sys-te-MA-tic」のように、第3音節の “ma” 部分に強勢があります。

    • 単語が長めなので、最初の「sys」部分は短く、次の「te」も軽く読み、“MA”をはっきり発音して最後の “tic” は軽めに発音します。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い


    • 大きな差はありませんが、アメリカ英語は母音をややはっきりと発音し、イギリス英語は「マ」の音がやや短めになる傾向があります。


  • よくある発音間違い


    • “ty” の部分を “ti” と短く発音しすぎたり、「システマチック」と日本語読みしてしまうこと。強勢を間違えると伝わりにくくなります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス


    • 「system + atic」でつづりを確認しましょう。

    • “i” と “a” の位置を混同し、“systematic” ではなく “systametic” のように書いてしまう人がいます。


  • 「systemic」との混同


    • systematic: 体系的・組織的な

    • systemic: 全体、特に組織や全身などのシステム全体に関わる

    • 医学や生物学分野などで “systemic disease” というと「全身性の病気」という意味であり、「体系的な」とは異なる点に注意が必要です。


  • 試験対策


    • TOEICや英検などでも頻出ではありませんが、ビジネスシーンの文章問題で「効果的な方法を取る」「手順を踏む」といった文脈で登場することがあります。

    • 読解時に “systematic” が出てきた場合は、「手順や計画などがしっかりしている」という意味を捉えておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のヒント


    • 「system + atic」で「システム的 → 体系的」と連想する。

    • 語中の「ma」の部分にアクセントがあることを意識し、 “sys-te-MA-tic” とリズム感で覚える。


  • イメージ


    • しっかりと組み立てられたネットワーク(system)の上をテキパキと歩くイメージを想起することで、「秩序立った」「系統だてた」というニュアンスを思い浮かべやすくなります。



以上が「systematic」の詳細な解説です。体系的に物事を進めたいときや、手順がしっかりした取り組みを表現するときによく使われる形容詞ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
systematic
意味(1)

系統だった,組織的な;形画的な,故意の

意味(2)

規則正しい,きちょうめんな

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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