最終更新日:2025/11/21
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oversight

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元となった辞書の項目

oversight

名詞

過失、見落し、監視、監督

このボタンはなに?

プロジェクト・マネージャーの見落としが大きなミスにつながった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: oversight

品詞: 名詞 (noun)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 理由: 意味が複数あり、文脈によって解釈が大きく変わるため、中上級レベルの理解が必要となる場合が多いから。

英語での意味:

1) 「見落とし」や「不注意から生じた失敗」

2) 「監督」「管理」や「監視」

日本語での意味:

1) 「うっかり見落としてしまった」という意味で、何かをチェックし忘れたり、ミスに気づかなかった状態をさします。

2) 「監視・監督をする」という意味で、任された範囲を見守り、適切に管理することを示します。

「oversight」は文脈によって意味が大きく変わるので、使われている状況に注意して理解する必要があります。前後関係をしっかり読むのがポイントです。

活用形(名詞なので活用はありません)


  • 単数形: oversight

  • 複数形: oversights

他の品詞形


  • overseer (名詞) : 監督者

  • oversee (動詞) : 監督する、見守る


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • over- (接頭語): 「上に」「超えて」などの意味を持つ場合が多い

  • sight (語幹): 「見ること」「視界」などの意味

「oversight」は、本来「上から見ること」としての「監督」「管理」の意味がありましたが、そこから「見誤る、見落とす」という意味も生じ、現在では2つの主要な意味を持ちます。

派生語や類縁語:


  • oversee (動詞) : 監督する

  • supervisor (名詞) : 監督者、管理者

  • overlook (動詞) : 見落とす / 見渡す

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. due to an oversight(見落としによって)

  2. a major oversight(重大な見落とし)

  3. government oversight(政府による監督)

  4. to have oversight of ~(~を監督下に置く)

  5. legislative oversight(立法による監視)

  6. oversight committee(監査委員会)

  7. to rectify an oversight(見落としを正す)

  8. administrative oversight(行政監督)

  9. exercise oversight(監督機能を行使する)

  10. unintended oversight(意図しない見落とし)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中期英語で「oversighte」という形があり、「over (上から) + sight (見る)」が結びついています。

  • 元々は「見落とす」というより、「監督する」という意味で使われていたとされますが、歴史の中で「見落とし」の意味も並行して定着しました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 口語・文章問わず使用されますが、「見落とし」という意味か「監督」という意味かで大きくニュアンスが変わります。

  • フォーマルからビジネス文書などでも頻繁に見かける単語なので、使う前に文脈を明確にしておく必要があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • oversightは名詞です。

  • 可算・不可算: 「見落とし」が複数回ある場合などは可算として複数形oversightsを使い、「監督」という概念的な意味では不可算で使われることもあります。

  • 「見落とし」の文脈の場合は可算名詞で使うことが多いです (e.g., several oversights)。

  • 「監督」の文脈では不可算的にも使われますが、「the oversight of the manager」のように可算的に扱われる場合もあります。

よく使われる構文


  • “It was an oversight on my part.”(私の見落としでした)

  • “He has oversight of the project.”(彼はそのプロジェクトを監督している)


5. 実例と例文

(1) 日常会話の例文


  1. “Sorry, that was my oversight. Let me fix it right away.”

    (ごめんなさい、私の見落としでした。すぐに直しますね。)

  2. “We forgot to invite John. That was a big oversight!”

    (ジョンを招待し忘れたなんて、すごく抜けてたね!)

  3. “If you have any oversight in your planning, it might cause issues later.”

    (計画に見落としがあると、あとで問題になるかもしれないよ。)

(2) ビジネスの例文


  1. “The company needs sufficient oversight to ensure compliance with regulations.”

    (会社が規制に準拠するには、十分な監督体制が必要です。)

  2. “Our legal team caught an oversight in the contract.”

    (法務チームが契約書の見落としを発見しました。)

  3. “Executive oversight helped the new project stay on budget.”

    (経営陣の監督のおかげで、新規プロジェクトは予算内で進みました。)

(3) 学術的な文脈の例文


  1. “Academic oversight committees review research proposals for ethical standards.”

    (学術監督委員会は、研究提案を倫理基準に基づいて審査します。)

  2. “Due to a minor oversight in the data collection process, the results were delayed.”

    (データ収集過程でのわずかな見落としにより、結果の公表が遅れました。)

  3. “Proper oversight in scientific experiments ensures reproducibility of findings.”

    (科学実験での適切な監督は、研究結果の再現性を保証します。)


6. 類義語・反意語と比較

「見落とし」の意味での類義語


  • mistake(間違い)

  • error(誤り)

  • slip(うっかりミス)

  • omission(省略や見落とし)

微妙な違い


  • mistakeやerrorは、必ずしも「見落とし」だけでなく、「勘違い」や「計算違い」など幅広い意味で使われます。

  • slipはカジュアルで小さな誤りを示す傾向があります。

  • omissionは「意図的または無意識に何かを抜かしている」ことを示す要素が強いです。

「監督」の意味での類義語


  • supervision(監督)

  • management(管理)

  • administration(管理)

微妙な違い


  • supervisionは「直接的な監督・指導」を示すニュアンスが強いです。

  • managementは「経営的・包括的な管理」の意味で、必ずしも監督行為だけを指すわけではありません。

  • administrationは「運営や組織の管理」という意味が広く、必ずしも直接的な監督とは限りません。

反意語


  • careful attention(細心の注意) … 「見落とし」と反対

  • neglect(怠る) … 「監督する」と反対に、何も管理していない状態を示すとも言えます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • 米国英語 (AmE): /ˈoʊvərsaɪt/

    • 英国英語 (BrE): /ˈəʊvəsaɪt/


  • アクセントは o に置かれ、 “OH-ver-sight” のように発音します。

  • よくある間違いとして、 “over site” という風に /aɪ/ を /iː/ と誤るケースがあるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 「oversight」は、同じ綴りで「見落とし」と「監督」の正反対のような意味を持つため、文脈によって大きく意味が異なることを必ず意識する。

  2. スペルミスとして “oversite” と書いてしまうミスに注意。

  3. 「oversee」との混同も多いが、overseeは動詞で「監視・監督する」、oversightは名詞である。

  4. 英検・TOEIC・IELTSなどでも文脈問題として出題されることがあるので、意味の引き出しを増やす練習をすると良い。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • over + sight: 「上から見る」→ もともとは「監督」や「見守る」という意味。そこから「見落とし」という意味も派生してしまった。

  • 「上から見ているはずなのに見落としてしまった」というイメージを持っておくと、2つの意味を思い出しやすいです。

  • スペリングで “site” と混同しないように「sight(視覚)」をイメージしながら書くと覚えやすいでしょう。

以上が名詞「oversight」の詳細解説です。文脈に応じて意味がまったく変わる単語なので、前後関係をしっかり把握して使い分けてみてください。

意味のイメージ
oversight
意味(1)

過失、見落とし

意味(2)

監視、監督

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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