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intrinsic
解説
形容詞「intrinsic」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: intrinsic
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): “belonging naturally; essential”
意味(日本語): 「本質的な」「本来備わっている」「内在的な」
「intrinsic」は、あるものがもともと持っている性質や価値などを表す単語です。たとえば「本質的な価値」や「内在的な性質」を言う際に使われます。要するに、他から与えられたものではなく、そのもの自身のうちに深く根付いている性質を強調するのが「intrinsic」という単語です。
活用形
形容詞 “intrinsic” → 副詞は “intrinsically” (本質的に)、名詞形は直接的にはありませんが “intrinsicness” として扱われる場合があります(一般的ではありません)。他の品詞例
- “intrinsically” (副詞): 本質的に
CEFRレベル: C1(上級)
学術的・専門的文脈でも見られる、やや難しめの単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- intrinsic は、ラテン語の “intrinsecus”(内部の、内側の)に由来し、
- intra- (内側を意味する接頭語)
- secus (そばに、近くに)
が組み合わさった表現として発展しました。
- intra- (内側を意味する接頭語)
関連語や派生語
- intrinsically (副詞): 「本質的に」「内在的に」
- intrinsicness (名詞): 「本質性」(口語や日常ではあまり使われません)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- intrinsic value — 本質的な価値
- intrinsic part — 本質的な部分
- intrinsic nature — 本質的な性質
- intrinsic motivation — 内発的な動機
- intrinsic property — 内在的な性質
- intrinsic characteristic — 固有の特徴
- intrinsically linked — 本質的に結びついている
- intrinsic worth — 内在的価値
- intrinsic factor — 内在要因
- remain intrinsic to — (~に)欠かせない本質であり続ける
3. 語源とニュアンス
- 語源: “intrinsic” はラテン語の “intrinsecus”(内部の、内面的な)から来ていて、さらに “intra”(内側)+“secus”(そばに)という要素に由来します。
- 歴史的背景: 古くから哲学や神学的な文脈で、「物事の本質」について論じる時に用いられてきた言葉です。
- 使用時のニュアンス・注意点:
- 「外部的なもの・要因」に対して「内部に元来備わっているもの」を強調したい時に使われます。
- ややフォーマルあるいはアカデミックに響きます。日常会話よりも、レポート、エッセイ、ビジネス文書、学術論文などでよく使われる傾向があります。
- 「外部的なもの・要因」に対して「内部に元来備わっているもの」を強調したい時に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾してその名詞が持つ「本質性」を指し示します。
- フォーマル度が高く、文章(書き言葉)でよく使われます。
- 口語でも使えなくはないですが、やや硬い響きになるため、学術的・専門的またはビジネス寄りの文脈で多用されます。
使用例:
- “intrinsic quality” (本質的な特質)
- “intrinsic worth” (内在的価値)
イディオム的表現は髙頻度ではありませんが、「be intrinsic to ~」などがしばしば使われ、「~にとって欠かせない本質である」という意味を表します。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Good communication is intrinsic to forming strong friendships.”
- (良好なコミュニケーションは、強い友情を築くうえで本質的ですよ。)
- (良好なコミュニケーションは、強い友情を築くうえで本質的ですよ。)
- “His passion for music seems intrinsic rather than learned.”
- (彼の音楽への情熱は、学んだというよりも生まれ持ったもののように見えます。)
- (彼の音楽への情熱は、学んだというよりも生まれ持ったもののように見えます。)
- “Trust is intrinsic to any healthy relationship.”
- (信頼はどんな健全な関係でも本質的なものです。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Customer satisfaction is intrinsic to our company’s mission.”
- (顧客満足は当社のミッションにとって不可欠であり、本質的なものです。)
- (顧客満足は当社のミッションにとって不可欠であり、本質的なものです。)
- “Transparency should be treated as an intrinsic value in corporate governance.”
- (企業統治において、透明性は本質的な価値として扱うべきです。)
- (企業統治において、透明性は本質的な価値として扱うべきです。)
- “An intrinsic motivator for our employees is the desire to innovate.”
- (従業員にとっての内発的な動機はイノベーションへの意欲です。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The intrinsic properties of the material make it suitable for aerospace applications.”
- (その材料が持つ内在的特性が、航空宇宙用途に適している理由です。)
- (その材料が持つ内在的特性が、航空宇宙用途に適している理由です。)
- “Philosophers debate whether morality is intrinsic to human nature or culturally constructed.”
- (倫理が人間の本性に内在するものなのか、それとも文化的に構築されるものなのかについて、哲学者たちは議論をしています。)
- (倫理が人間の本性に内在するものなのか、それとも文化的に構築されるものなのかについて、哲学者たちは議論をしています。)
- “Intrinsic motivation is often more sustainable than extrinsic rewards in educational settings.”
- (教育の場では、外的報酬よりも内発的動機づけの方が長続きする場合が多い。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- inherent (本来備わっている)
- “inherent”は「生来・本質的に存在している」という意味合い。ほぼ同義で使えますが、「遺伝的な」といったニュアンスでも使われやすいです。
- “inherent”は「生来・本質的に存在している」という意味合い。ほぼ同義で使えますが、「遺伝的な」といったニュアンスでも使われやすいです。
- innate (生得的な)
- “innate”は「生まれつき」という意味を強く含みます。性格や能力など「先天的」のニュアンスに近いです。
- “innate”は「生まれつき」という意味を強く含みます。性格や能力など「先天的」のニュアンスに近いです。
- built-in (組み込まれている)
- “built-in”は日常的な文脈では「内蔵された」「標準装備の」という意味になります。よりカジュアルなニュアンスです。
反意語 (Antonym)
- extrinsic (外的な、外部の)
- 「外部から与えられた」「本質からは外れる」というニュアンス。文字通り “intrinsic” の対義語になります。
- 「外部から与えられた」「本質からは外れる」というニュアンス。文字通り “intrinsic” の対義語になります。
- external (外部の)
- 「外側の」「外的な」という意味。特に “intrinsic” が「内なる本質」を表すのに対して、「外部にある」という対比を明確にした表現です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ɪnˈtrɪn.zɪk/ または /ɪnˈtrɪn.sɪk/
- イギリス英語: /ɪnˈtrɪn.zɪk/
- アメリカ英語: /ɪnˈtrɪn.zɪk/ または /ɪnˈtrɪn.sɪk/
- アクセント: “in-TRIN-sic” の「TRIN」の部分に強勢があります。
- よくある間違い:
- /-zik/ の部分を /-sik/ と混同することや、“-sic” を “-sick” のように発音してしまうことがあります。
- アメリカ英語では無声音 /s/、または有声音 /z/ どちらも耳にする場合があります。
- /-zik/ の部分を /-sik/ と混同することや、“-sic” を “-sick” のように発音してしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “intrinsic” を “intrins*i*c” と書く際に、語尾に “k” を入れたり、 “-sic” を “-sick” としてしまうミスが起こりやすいです。
- 同音異義語との混同: 明確な同音異義語は少ないですが、 “intrincek” のような想像上の誤スペルが起こりがちです。
- 試験対策: TOEICや英検などの試験で、文脈把握問題や読解問題の文章中で「本質的な」というニュアンスを問う語彙として出題される可能性があります。使いこなす問題というよりは、読解での意味把握を問われるケースが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “in” が「中」に、“trinsic” がなんだか「本質的な何か」を指すイメージをもつと覚えやすいです。
- 「“in” が中身を指す ⇒ “内側に大事な部分がある”」という連想で「本質的な」という意味を思い出しやすくなります。
- フラッシュカードや暗記アプリに「intrinsic = 内側の本質 (内発的な)」というイメージイラストを描いておくと記憶に定着しやすいでしょう。
以上が「intrinsic」の詳細な解説です。
「外部から来るものではなく、内側にもともと備わるもの」を表すうえで非常に便利な形容詞ですので、ビジネスや学術的な文脈で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(価値・質などが)本質的な,本来備わった