最終更新日:2024/06/17
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impairment

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元となった辞書の項目

impairment

名詞

〈U/C〉損傷, 障害 / 悪化,低下 / 減少 / 《会計》減損

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彼女は障害を乗り越え、大きな成功を収めました。

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解説

1. 基本情報と概要

英語: impairment

日本語: 機能障害、損傷、または悪化した状態

名詞として「impairment」は、何らかの能力や機能が低下した状態を指します。たとえば、「hearing impairment」なら聴力障害、「visual impairment」なら視覚障害というように、通常は健康や機能面の弱さや損なわれた部分を表現するときに使われます。フォーマルな文章でもよく使われますが、医療やビジネス、学術的な文脈でも目にする単語です。「何かが正常よりも弱くなっている、または十分に機能していない状態」を指すニュアンスがあります。


  • 品詞: 名詞(countable / uncountable で使われることが多いですが、文脈によります)

  • 活用形: 名詞のため、複数形は通常 “impairments” と表記します(例: various impairments)。

  • 他の品詞例: “impair” (動詞) → “to impair” (能力や機能を損なう)

CEFR レベル: B2(中上級)

「impairment」は、一般の日常会話よりも少し専門的な場面に出てきやすい単語です。学術や仕事などで出現頻度が高く、B2〜C1 レベルのボキャブラリーに相当すると考えられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: なし

  • 語幹: “impair” → 「損なう・悪化させる」という意味を持つ。

  • 接尾語: “-ment” → 「動作や状態の結果」を表す名詞化の接尾語。

「impairment」は、「impair(損なう)」に「-ment(〜の状態、結果)」がついた形で、「機能が損なわれた状態」を指します。

関連語や派生語


  • impair (動詞) : 損なう、悪化させる

  • impairing (形容詞) [あまり一般的ではない] : 損なっている、悪化させるような

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. hearing impairment → 聴覚障害

  2. visual impairment → 視覚障害

  3. cognitive impairment → 認知機能障害

  4. memory impairment → 記憶障害

  5. speech impairment → 言語障害

  6. physical impairment → 身体的機能障害

  7. impairment evaluation → 障害評価

  8. financial impairment → 財務上の損失や資産価値の毀損

  9. impairment of function → 機能の損失

  10. severe impairment → 重度の障害


3. 語源とニュアンス

語源


  • “impair” は、古フランス語の “empairer”(悪化させる)に由来し、さらにラテン語の “peior(より悪い)” に遡ると言われています。

  • “-ment” はフランス語から英語に入った名詞化の接尾語で、「状態」や「結果」を表します。

ニュアンスと使用上の注意


  • 主に健康、機能、能力などが損なわれた状態を示し、医学的・法的あるいは公式文書で頻繁に使われます。

  • カジュアルに使うというよりは、フォーマルまたは専門的文脈で使用されることが多いです。

  • 「障害」と訳される場合がありますが、日常レベルでは “disability” の方が一般的に使われるケースもあり、微妙なニュアンスとして “disability” より症状や状態変化に焦点があるといえます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable / uncountable)


    • 場合によっては「1つの障害」「複数の障害」のように数えられますが、多くは抽象的に「機能障害」という意味で不可算名詞として扱われることが多いです。文脈に応じて “an impairment” や “some impairment” と変化します。


  • 一般的な構文例


    1. “Subject + suffer from + impairment”


      • 例: She suffers from a cognitive impairment.


    2. “Impairment in + [機能/能力]”


      • 例: There is a noticeable impairment in his speech.



  • イディオム:


    • 特定のイディオムとしてはあまり多くありませんが、医療や法律文書で “impairment of [機能]” という表現が定型句のように用いられます。


  • フォーマル / カジュアルの違い:


    • “impairment” はフォーマル寄りの単語であり、日常会話でカジュアルに使われることは少ないです。



5. 実例と例文

日常会話での例 (3文)


  1. “My grandfather has a slight hearing impairment, so we speak a bit louder for him.”

    (祖父は軽い聴力障害があるので、私たちは少し大きな声で話します。)


  2. “She mentioned she had a visual impairment, so she needs special reading glasses.”

    (彼女は視覚障害があると言っていたので、特別な読書用メガネを必要とします。)


  3. “I didn’t realize his speech impairment was temporary due to a minor surgery.”

    (彼の言語障害が小さな手術による一時的なものだとは気づきませんでした。)


ビジネスシーンでの例 (3文)


  1. “The company must report any financial impairment on its assets to the shareholders.”

    (その企業は資産に関する財務上の損失を株主に報告しなければなりません。)


  2. “We need to accommodate employees who have any form of impairment, ensuring an inclusive environment.”

    (あらゆる形態の障害を持つ従業員を受け入れ、包括的な職場環境を整備する必要があります。)


  3. “A sudden economic downturn could lead to impairment of our investment portfolio.”

    (急な景気後退が投資ポートフォリオの損失につながる可能性があります。)


学術的・専門的な文脈での例 (3文)


  1. “This study examines the correlation between cognitive impairment and aging.”

    (この研究では、認知機能障害と加齢の相関関係を調査します。)


  2. “Patients with severe liver impairment should follow a strict diet under medical supervision.”

    (重度の肝機能障害を持つ患者は、医師の監督のもと厳格な食事療法を行うべきです。)


  3. “The assessment of impairment is critical for determining the appropriate intervention strategies.”

    (適切な介入策を決定するには、障害の評価が非常に重要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. disability (障害)


    • 一般的に身体的・精神的能力が制限される状態。法律や社会制度の文脈で使われやすい。


  2. damage (損傷)


    • モノや身体の物理的・直接的な破損に焦点がある。


  3. defect (欠陥)


    • 生まれつきの問題点や、製品・仕組みなどの欠陥を示す。


  4. deficiency (不足、欠乏)


    • 必要な要素・栄養などが欠けていることを示す。


反意語 (Antonyms)


  1. improvement (改善)

  2. enhancement (向上、強化)

“impairment” は状態の悪化・損なわれに焦点がありますが、これらの反意語は機能が向上する場合に用いられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • 米国英語 (AmE): /ɪmˈpɛr.mənt/ (イン・ペア・メント)

    • 英国英語 (BrE): /ɪmˈpeə.mənt/ (イン・ペア・メント)


  • 強勢(アクセント): “-pair-” の部分に強勢があります。


  • よくある発音の間違い: “im” 部分を「エム」と発音しがち、正しくは「イム」のイメージです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • “imparement” や “impairmant” と綴るミスが多いので注意が必要。正しくは “-pair-” + “-ment” です。


  2. 同音異義語との混同:


    • 同音異義語は特になし。ただし、単語の最初の “im-” を “in-” と混同しないよう注意。


  3. 試験対策:


    • TOEIC や英検などのリーディングやリスニングで、健康やビジネスなど専門性を帯びたトピック内で登場する可能性があります。

    • “impairment” はややフォーマルな単語なので、文脈を正しく理解しておくことが大切です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “impair”は“弱める”という意味:

    “repair” は「修理」→ 「元に戻す」イメージ。 “impair” はその逆方向として「損なう」。

  • “impair” + “-ment”:

    「損なう」動作の結果として生じる“状態” だから「損なわれた状態」。

  • 覚えるときは「in ペア する」→「一緒に(共に)悪くなる」イメージなど、ちょっとしたダジャレを思い浮かべるのも手かもしれません。


以上が “impairment” の詳細解説です。健康や機能に関する文脈でよく登場する重要語なので、文脈を押さえて使い分けができるようになると、より正確でフォーマルな英語表現が身につきます。

意味のイメージ
impairment
意味(1)

損傷;障害;悪化,低下;減少

意味(2)

《会計》減損

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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