最終更新日:2024/06/11
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frustration

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元となった辞書の項目

frustration

名詞

〈U〉(努力・計画などの)失敗,ざ折,落胆,失意;〈C〉(具体的な事柄の)失敗,ざ折 / 〈U〉(心理学で)欲求不満,フラストレーション

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私の注意深く計画されたプロジェクトが失敗した時、私は深い失望感を感じました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: frustration

品詞: 名詞 (noun)

主な意味(英語): the feeling of being upset or annoyed as a result of being unable to change or achieve something

主な意味(日本語): 何かをうまく進められない・思い通りにいかないことで感じる不満や苛立ち、落胆の感情

「frustration」は、目標や期待に対して障害が生じたり、思い通りにいかないときに抱く“もどかしさ”や“いら立ち”、“失望”を表す名詞です。たとえば、仕事や勉強が思うように進まないときや、人間関係で意見が噛み合わないときなどに、「なんだかうまくいかなくて、イライラする」というような気持ちを表します。


  • 活用形: 名詞なので活用形は主に単数 (frustration)、複数形は (frustrations) となります。

  • 他の品詞例:


    • 動詞: frustrate (例: “This situation frustrates me.”)

    • 形容詞: frustrated, frustrating (例: “I feel frustrated.” / “This is frustrating.”)


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • B2(中上級): 意見を表明したり、複雑な文章の理解ができるレベル。抽象的な感情や状況を表す単語を使いこなすことが要求されます。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • frustrate (動詞) + -ion (名詞を作る接尾語)

「-ion」は動作・状態を表す名詞を作る働きがあります。よって「frustrate(挫折させる、いらだたせる)」という動詞から「frustration(欲求が妨げられた結果として生じる感情)」という名詞になります。

関連語・派生語


  • frustrate (v.): 〜を挫折させる、〜をいらいらさせる

  • frustrated (adj.): 挫折している、いらだっている

  • frustrating (adj.): いらだたしい、欲求不満を起こさせるような

  • frustratingly (adv.): いらだたしいほど

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “sense of frustration” (フラストレーションの感覚)

  2. “feel [some/a lot of] frustration” (フラストレーションを感じる)

  3. “cause frustration” (フラストレーションを引き起こす)

  4. “express frustration” (フラストレーションを表す)

  5. “deal with frustration” (フラストレーションに対処する)

  6. “overcome frustration” (フラストレーションを克服する)

  7. “out of frustration” (フラストレーションから[怒りなどの行動を起こす])

  8. “release frustration” (フラストレーションを解放する)

  9. “build-up of frustration” (フラストレーションの蓄積)

  10. “source of frustration” (フラストレーションの原因)


3. 語源とニュアンス

“frustration”はラテン語の“frustratio(ごまかし、失望)”から来ており、さらに“frustra(無益に、むなしく)”に由来するといわれています。もともと「空振りに終わる」というニュアンスがあり、そこから「物事がうまく進まずにいら立ちや失望を感じる」という現代的な意味へとつながりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 感情的な響きが強い言葉であるため、日常会話でもビジネス会議でも使われますが、感情表現として使う場合には適度にコントロールが必要です。

  • 文語・口語どちらでも使用されますが、カジュアルな場面なら “I’m so frustrated!” と気持ちをストレートに言うことが多く、フォーマルな場面では “I have some frustration regarding this matter.” と少し抑えたニュアンスで表現することが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable/uncountable)


    • 文脈によっては不可算名詞として扱われる場合もあります (“He felt a lot of frustration.”)。

    • 一方で「個々の具体的な不満」を列挙する場合など、可算名詞で “He has many frustrations in his life.” のように使うこともできます。


  • 構文例


    • “(Someone) feels [a lot of / some] frustration about ~.”

    • “(Something) leads to frustration.”

    • “(Someone) shows frustration by ~.”


  • イディオム的表現


    • “to vent one’s frustration”: フラストレーションを吐き出す、発散する

    • “to bottle up frustration”: フラストレーションをため込む



5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文


  1. “I felt a lot of frustration when I couldn’t find my keys this morning.”

    (今朝カギが見つからなくて、すごくイライラしたよ。)


  2. “She let out a sigh of frustration when she saw the long line at the store.”

    (お店の長い行列を見て、彼女はフラストレーションがこみ上げたためにため息をついた。)


  3. “Dealing with traffic every day is a huge frustration for me.”

    (毎日の交通渋滞に対処するのは、私にとって大きなストレスだ。)


5.2 ビジネスシーンでの例文


  1. “There’s a lot of frustration among the team due to unclear responsibilities.”

    (責任範囲が曖昧なせいで、チーム内には多くのフラストレーションがある。)


  2. “We need to address customer frustrations about the delays in shipping.”

    (出荷の遅れに関する顧客の不満に対処する必要があります。)


  3. “Her frustration stemmed from the lack of support from other departments.”

    (彼女の苛立ちは、他部署からのサポート不足に起因していた。)


5.3 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The study examines the role of frustration in employee turnover rates.”

    (その研究は、従業員の離職率におけるフラストレーションの役割を検証している。)


  2. “Persistent frustration can lead to various psychological and physiological effects.”

    (継続的なフラストレーションは、心理的・生理的なさまざまな影響につながる可能性がある。)


  3. “Researchers have identified frustration as a significant factor contributing to social conflict.”

    (研究者たちは、社会的対立の原因としてフラストレーションが重要な要因であると特定している。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(synonyms)


  1. irritation(いらだち)


    • 短期的・直接的に苛立ちを感じるときによく使われる。


  2. annoyance(不快感)


    • 軽度で不快な感情を表すときに使われる。


  3. exasperation(激しい憤慨)


    • “frustration”より強い怒り・憤慨のニュアンス。


  4. disappointment(失望)


    • 期待が裏切られたときのがっかり感を中心に表す。


  5. dissatisfaction(不満)


    • 一般的な不満の状態を指す言葉で、必ずしもいらだちを伴わない場合もある。


反意語(antonyms)


  1. satisfaction(満足)


    • フラストレーションと逆に、期待が満たされている状態。


  2. contentment(心の平穏・満ち足りた状態)


    • 気持ちが落ち着き、欲求が満たされている情緒。


  3. fulfillment(達成感)


    • 目標を達成して自分の欲求を満足させた状態。


“frustration”は精神的に張り詰めた感情を表し、“disappointment”が落ち込む要素を強調するのに対し、“frustration”は苛立ち・不満・落胆が混ざった感情が強い点に特徴があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /frʌˈstreɪʃ(ə)n/


  • アクセントは /streɪ/ の部分(第2音節)に置かれます。

  • よくある間違いとして「フストレーション」と発音してしまうケースがあります。実際には「フラ」に近い音(/frʌ/)なので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “frustration”は“f-r-u-s-t-r-a-t-i-o-n”と “r” が2回入りますが、ときどき “fustration” と書いてしまうミスがあります。

  • 発音ミス: /frʌ-/ の音が “フラ” とはっきり聞こえず “ファ” /fɑː-/ になってしまうこと。

  • 試験対策: TOEICや英検などでも感情表現に関する問題で頻出です。ビジネス英語において「苦情」や「不満」を表す語彙として出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペルの途中 “frust*ration” の **r* を2つ書くことがポイント(fu*rstration ではなく frustr*ation)。

  • 「空振りに終わるむなしさ」をイメージすると覚えやすいです。ラテン語の“frustra(むなしく)”が由来という点から、何かが「実らなかった」→「もどかしい」→「フラストレーションという感情が生まれる」とつなげると理解しやすいでしょう。

  • 勉強テクニックとしては、同じ“frustrate, frustrated, frustrating”などをまとめてフラッシュカードにしておくと、派生語を一気に覚えやすくなります。


以上が名詞 “frustration” の詳細解説です。何かうまくいかないときに生じる“もどかしさ”の感情をあらわす、とても重要な単語なので、ぜひコロケーションごと押さえてみてください。

意味のイメージ
frustration
意味(1)

〈U〉(努力・計画などの)失敗,ざ折,落胆,失意;〈C〉(具体的な事柄の)失敗,ざ折

意味(2)

〈U〉(心理学で)欲求不満,フラストレーション

ビジネス英単語(BSL) / 発音問題

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