元となった辞書の項目
cheque
解説
1. 基本情報と概要
単語: cheque
品詞: 名詞(可算名詞)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- B1(中級)の目安: 日常会話でも十分に使われる単語ですが、会話というよりは銀行・金銭関連の文脈で登場するため、中級レベルで理解しておきたい語です。
英語での意味
A cheque is a written order to a bank to pay a certain sum of money from the account of the person who signs it.
日本語での意味
小切手のことです。銀行に支払いを指示する書面であり、所定の金額を受取人に支払うために用います。例えば、誰かにお金を渡す代わりに、その人が銀行で換金できる「小切手」を渡すような場面で使われます。イギリス英語で「cheque」、アメリカ英語では「check」と表記されることが多いです。
「cheque」は、普段の買い物で使うよりも、ビジネスや銀行のやり取りなど、よりフォーマルな場面で使用されることが多い単語です。
活用形・他の品詞形
- 名詞形: cheque (“小切手”)
- イギリス英語では名詞形は基本「cheque」ですが、アメリカ英語だと「check」です。
- 動詞形はありませんが、「to check」とはまったく別の単語・スペル扱い(意味は“確認する”)になるので注意してください。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
chequeという単語は、フランス語起源のスペリングを保っているため、接頭語・接尾語・語幹にわかりやすく分解しにくい形です(英語の “check” が語幹部分といえます)。- イギリス英語のスペリングは、語源を反映した形になっていると思われます。
よく使われる関連単語や派生語
- chequebook (小切手帳)
- check (アメリカ英語でのつづり、または「確認する」の動詞)
よく使われるコロケーション10選
- write a cheque — 小切手を書く
- sign a cheque — 小切手に署名する
- cash a cheque — 小切手を現金化する
- deposit a cheque — 小切手を預け入れる
- bounce a cheque — 小切手が不渡りになる
- cheque amount — 小切手の金額
- post-date a cheque — 小切手の日付を先の日にする(先日付小切手)
- stale cheque — 期限切れの小切手
- blank cheque — 白地小切手(金額などが未記入の小切手)
- issuer of the cheque — 小切手の振出人
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「cheque」はフランス語由来の単語で、もともと古フランス語の “eschec” (チェスの “check” と同語源)に遡ると言われています。「手形の確認・点検」という意味合いから書面による「確認=チェック」の概念が生まれ、金融用語として定着しました。
- ニュアンス: 「cheque」はアメリカ英語の「check」よりフォーマルな印象があり、イギリスや英連邦諸国で使用されるスペルです。カジュアルな会話で頻繁に登場するというよりは、金融取引関係や正式な支払い手段として使われます。
- 使用時の注意: 口語ではイギリスでも「check」と言ったり書く人もいますが、正式文書や銀行関連書類では「cheque」と表記されることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: a cheque, two cheques のように数えられます。
- 使用シーン: フォーマルな金融文書、ビジネス書類、銀行取引など。カジュアルな会話ではあまり頻出しませんが、状況によっては「I’ll send you a cheque (小切手を送るね)」のように使われます。
- 単語としては動詞形を持ちませんが、スペルの似た「check」は他動詞・自動詞の両面を持つ「確認する」/「調べる」などの意味をもつ単語です。混同しないよう注意が必要です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I received a cheque from my grandmother for my birthday.”
(おばあちゃんから誕生日に小切手をもらったんだ。) - “Do you still use cheques, or do you prefer online transfers?”
(まだ小切手を使うの? それともオンライン振込の方がいい?) - “I rarely write cheques nowadays.”
(最近はほとんど小切手を書かないな。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Please send us a cheque by the end of this week.”
(今週末までに小切手をお送りください。) - “We usually issue cheques for reimbursements.”
(私たちは経費精算の支払いは通常小切手で行っています。) - “Could you sign the cheque so I can process the payment?”
(決済を進めるために、その小切手に署名をいただけますか?)
(3) 学術・フォーマルな文脈での例文
- “The study examined historical trends in the use of cheques versus electronic payments.”
(その研究は小切手と電子決済の利用傾向について歴史的観点から調査した。) - “Cheques offer a paper-based method of payment that can be audited easily.”
(小切手は紙ベースの支払い手段なので、監査が容易だ。) - “Organizations often prefer direct transfers to minimize the risk associated with cheques.”
(組織は小切手に伴うリスクを最小化するために、直接振込を好むことが多い。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- check (アメリカ英語表記)
- 意味: 小切手 (米国では “cheque” の代わりにこちらを用いる)
- ニュアンス: スペルが異なるだけで意味はほぼ同じだが、アメリカでは一般的。
- 意味: 小切手 (米国では “cheque” の代わりにこちらを用いる)
- bank draft (銀行為替手形)
- 意味: 銀行が発行する支払い手形
- ニュアンス: より公式な場合に使用され、”cheque” よりも安全とされることが多い。
- 意味: 銀行が発行する支払い手形
- money order (郵便為替など)
- 意味: 送金手段として郵便局などで購入する証書
- ニュアンス: 小切手と同様に利用者が受け取り側に使用できるが、より保証性が高い。
- 意味: 送金手段として郵便局などで購入する証書
反意語
- お金が直接渡される「cash」(現金) は反意語として挙げられる場合があります。が、支払い手段としては対照的というだけで直接的な「反意語」があるわけではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /tʃek/
- アメリカ英語、イギリス英語いずれも発音はほぼ同じ “チェック” です。
- アクセント位置: 頭(“che-”の部分)に強勢がおかれます。
- イギリス英語のつづりは “cheque”ですが、発音は “check” と同様です。
- よくある間違い: “che-que” と2音節に分けて発音しようとする学習者がいますが、あくまで1音節 /tʃek/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- イギリスで “cheque” と書くはずが “check” と混同される場合が多いです。どちらも正しい場合がありますが、どの国の基準で書くか注意しましょう。
- また “cheque” を “chequee” などと間違えることもあるので注意。
- イギリスで “cheque” と書くはずが “check” と混同される場合が多いです。どちらも正しい場合がありますが、どの国の基準で書くか注意しましょう。
- 同音異義語:
- “check” (確認する、チェックする) と綴りも音もほぼ同じですが、まったく別の意味を持つ動詞の場合があります。文脈で見分けます。
- “check” (確認する、チェックする) と綴りも音もほぼ同じですが、まったく別の意味を持つ動詞の場合があります。文脈で見分けます。
- 試験での出題傾向:
- TOEICなどのビジネス英語試験で「cheque」と「check」のスペリングや意味の違いを問われることがあります。
- 実際の読解問題でアメリカ英語とイギリス英語の表記揺れを区別できるかも求められます。
- TOEICなどのビジネス英語試験で「cheque」と「check」のスペリングや意味の違いを問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- つづりの覚え方:
- “cheque” は “che” + “que” と分けて覚えると、フランス語由来のスペリングだとイメージしやすい。
- アメリカ英語の “check” はつづりが短いので、イギリス英語の “cheque” の方がやや複雑になる、と意識しましょう。
- “cheque” は “che” + “que” と分けて覚えると、フランス語由来のスペリングだとイメージしやすい。
- イメージ:
- 小切手=「銀行に対する支払いの命令書」。紙に書かれた“命令状”を手渡すイメージを持つと、銀行が支払う仕組みを連想しやすくなります。
- 小切手=「銀行に対する支払いの命令書」。紙に書かれた“命令状”を手渡すイメージを持つと、銀行が支払う仕組みを連想しやすくなります。
- 勉強テクニック:
- ビジネスシーンや銀行ドキュメントを読む際に “cheque” という単語を目にしたら、アメリカ英語の “check” との違いも合わせて何度も書いてみると定着します。
以上が、「cheque」の詳細解説です。イギリス英語では銀行業務など、フォーマルな場面でしばしば目にする単語ですので、アメリカ英語の「check」とあわせて覚えておくとよいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
=check{名}6