capitalize
1. 基本情報と概要
英単語: capitalize
品詞: 動詞(他動詞/自動詞として使われる場合もあり)
英語での意味:
- To write or print (a letter) in uppercase form (e.g., capitalize the first letter of a sentence).
- To take advantage of something; to leverage an opportunity (e.g., “to capitalize on a chance”).
- (経済や会計の文脈で) 資本として計上する
日本語での意味:
- 文字を大文字にする
- (チャンスや状況を) 最大限活用する / 利用する
- (会計上) 資本に組み入れる、資本計上する
「capitalize」は、文頭の文字を大文字にする、あるいは何かの機会を活用する、といった場面でよく使われる単語です。特に「to capitalize on ~」は「~を生かす、活かして利用する」というニュアンスがあります。
活用形:
- 現在形: capitalize / capitalizes
- 過去形: capitalized
- 過去分詞: capitalized
- 現在分詞: capitalizing
他の品詞に変化する例:
- 名詞形: capitalization (大文字化、資本化)
- 形容詞形: ※directな形はありませんが、capitalと紛らわしいため注意が必要
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
- 「capitalize」は、「大文字にする」という初歩的な意味自体は比較的簡単ですが、ビジネス文脈や会計用語としての意味合い(資本計上する、チャンスを活用する、など)はやや高度です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- cap-: 元々は「頭」を意味するラテン語「caput」(head)が由来とされ、「capital」「capitol」「decapitate」などにもつながる。
- -italize: 動詞化する接尾辞のひとつ。ただし、語源としては「capital + -ize」の形で「資本化する、大文字化する」の意味を形成。
関連語・派生語
- capital (名詞/形容詞): 首都、資本、主要な
- capitalization (名詞): 大文字化、資本計上
- capitalist (名詞/形容詞): 資本家、資本主義の
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- capitalize a letter → 文字を大文字にする
- capitalize the first word → 最初の単語を大文字にする
- capitalize on success → 成功を生かす
- capitalize on an opportunity → 機会をうまく利用する
- capitalize on resources → 資源を最大限活用する
- capitalize on experience → 経験を活用する
- fully capitalize → 十分に活用する
- proper capitalization → 適切な大文字化
- over-capitalize → 資本過剰として扱う、過大評価する
- under-capitalize → 十分に資本を投入しない
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “caput (頭)” → フランス語 “capital” → 英語 “capital” → “capitalize” へと派生
- 本来は「頭文字をとる」「頭を使って資本にする」というような意味へ広がりをもったとされる。
ニュアンス・使用時の注意
- 「大文字化する」という意味はフォーマル/カジュアルどちらでもOK。
- 「(チャンスなどを) 利用する」はややフォーマル寄り。ビジネスや学術的にも使われる。
- 会計上「資本に計上する」の意味はビジネスやファイナンスでの専門用語。硬い文脈で使われることが多い。
4. 文法的な特徴と構文
大文字化する場合:
- He always capitalizes the first letter of each word.
- 目的語に「the first letter」などが来ることが多い。(他動詞)
- He always capitalizes the first letter of each word.
機会を活用する場合:
- “to capitalize on + 名詞(機会・状況・成功など)” という形をとる。(自動詞 or 句動詞的表現)
- 例: She capitalized on her connections to launch a new project.
- “to capitalize on + 名詞(機会・状況・成功など)” という形をとる。(自動詞 or 句動詞的表現)
会計処理で資本計上する場合:
- “to capitalize expenses” → 経費を資本に組み入れる
- “to capitalize expenses” → 経費を資本に組み入れる
使用シーンの特徴
- 大文字化: 日常の文章作成や文法説明
- チャンス活用: ビジネス・議論・プレゼンテーションなど
- 会計上: ビジネス、経済、金融分野の文書・やりとりなど
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
“Don’t forget to capitalize the first letter in your name when you fill out the form.”
(フォームに記入するとき、名前の最初の文字を大文字にするのを忘れないで。)“I always forget to capitalize my sentences when I type on my phone.”
(スマホで入力するとき、文の最初を大文字にするのをいつも忘れちゃう。)“Should I capitalize every word in the title?”
(タイトルの全ての単語を大文字にした方がいいのかな?)
ビジネス (ややフォーマル)
“We should capitalize on this market trend before our competitors do.”
(競合他社より先に、この市場のトレンドを活かすべきです。)“The company plans to capitalize expenses related to research and development.”
(その企業は研究開発にかかる費用を資本計上する予定です。)“To succeed, we need to capitalize on our brand’s reputation.”
(成功するためには、我々のブランドの評判を活用する必要があります。)
学術的・専門的
“In academic writing, it is important to capitalize proper nouns accurately.”
(学術論文では、固有名詞を正確に大文字化することが重要です。)“When analyzing financial statements, understanding how companies capitalize assets is crucial.”
(財務諸表を分析する際、企業がどのように資産を資本計上しているかを理解することは非常に重要です。)“Researchers must capitalize on existing studies while contributing new insights.”
(研究者は既存の研究を活かしつつ、新たな洞察を提供する必要があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “leverage” (~をうまく利用する)
- “capitalize”と同様に「状況や資源を最大限活かす」ニュアンスを持つ。よりビジネス的文脈で用いられる。
- “capitalize”と同様に「状況や資源を最大限活かす」ニュアンスを持つ。よりビジネス的文脈で用いられる。
- “exploit” (~を利用する/搾取する)
- 若干ネガティブなニュアンスを含む場合が多い。
- 若干ネガティブなニュアンスを含む場合が多い。
- “take advantage of” (~を利用する)
- “capitalize on”と同義的に使えるが、日常~ビジネスまで幅広いシーンで用いられる。
- “capitalize on”と同義的に使えるが、日常~ビジネスまで幅広いシーンで用いられる。
反意語
- 直接的な「反意語」はやや難しいが、文脈としては「miss an opportunity」(機会を逃す) が「capitalize on」の 対概念となり得る。
- 大文字化の反対は「lowercase」 (小文字にする)。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈkæpɪtəlaɪz/
- アクセント(強勢)は、最初の “cap” の部分に置く: CAP-i-tal-ize
- アメリカ英語: [kǽpɪtəlàɪz]
- イギリス英語: ˈkæpɪtəlaɪz
よくある間違い:
- “cap*ital” と “capa*tal” などスペルミスに注意。
- アクセントが後ろにずれないように注意(× /ˌkæpɪtəˈlaɪz/ ではない)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “capitalise” (イギリス式の綴りの場合は “capitalise” とも書かれるが、米英では “capitalize” が一般的)。
- 同音異義語との混同: “capital” (首都、資本) と “capitol” (米国の国会議事堂) との混乱。
- TOEICや英検などでの出題傾向:
- ビジネス文脈で “capitalize on …” が使われる例文や読解問題として出題されることがある。
- 会計用語として “capitalize” が出る可能性もあるが、やや難易度が高め。
- ビジネス文脈で “capitalize on …” が使われる例文や読解問題として出題されることがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源のイメージ: 「caput (=頭)」→「head letter (=大文字)」→「頭を使って有利にする (=チャンスを活かす)」。
- スペルのポイント: “capital + ize” の組み合わせ。
- 覚え方: 「頭文字cu*CAPITal*IZE」で “CAP” を強調して覚えると、大文字 (capital letter) や資本 (capital) をイメージしやすい。
- 勉強テクニック:
- 「capitalize on + 物事」で「その物事を活かす」というパターンを反復しておくと読解・リスニングでも意味をとりやすい。
- Wordやメールの文面確認でも “capitalize the first letter” の設定があるので、実際に使ってみる。
- 「capitalize on + 物事」で「その物事を活かす」というパターンを反復しておくと読解・リスニングでも意味をとりやすい。
以上が「capitalize」の詳細な解説です。大文字化だけでなく、「機会を活かす」「資本計上する」という多面的な意味がありますので、文脈や場面に応じて使い分けられるようになると表現の幅が広がります。ぜひ実際の文章や会話で意識してみてください。
…'を'大文字で書く(印刷する)
…'を'資本化する
…‘に'投資する,出資する
…‘の'資本価値を算定する