元となった辞書の項目
attributable
解説
1. 基本情報と概要
単語: attributable
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Capable of being attributed; regarded as resulting from a specific cause.
意味(日本語): 「(原因などに)起因する」「(~が)原因であると考えられる」「(~に)帰せられる」という意味です。たとえば、何かの結果が特定の原因に「起因する」と説明したいときに使います。フォーマルな場面やビジネス文書、学術論文などでよく登場する表現です。
- 活用形: 形容詞のため、一般的に変化形はありません。
- attributable の比較級や最上級形は、あまり使われません。
- attributable の比較級や最上級形は、あまり使われません。
- 他の品詞例:
- 名詞: attribution(帰属、割り当て)
- 動詞: attribute(〜に起因すると考える)
- 形容詞: attributive(限定詞の役割を果たす、限定的な)
- 名詞: attribution(帰属、割り当て)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
上級の学習者が主に扱う単語ですが、ビジネス文書や学術的な文章でも非常によく見かけるため、B2レベル(中上級)程度の語彙力でも把握しておくと便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹:
attribute
(〜を起因するとみなす / 属性) - 接尾辞:
-able
(〜が可能な、〜できる) - したがって
attributable
は「~に帰することができる」「~が原因だと考えられる」という意味を持ちます。
- 語幹:
関連語
- attribute (v.): (〜を)…に帰する
- attribution (n.): 帰属、原因を割り当てること
- attributive (adj.): 限定的な
- attribute (v.): (〜を)…に帰する
関連コロケーション(共起表現)10選
- be directly attributable to …(…に直接起因する)
- be partly attributable to …(…に部分的に起因する)
- largely attributable to …(…に大きく起因する)
- an increase attributable to …(…が原因と考えられる増加)
- a decline attributable to …(…が原因と考えられる減少)
- an effect attributable to …(…が原因とみなされる効果)
- errors attributable to …(…により生じたエラー)
- risk attributable to …(…によるリスク)
- factors attributable to …(…に起因する要因)
- changes attributable to …(…を原因とする変化)
- be directly attributable to …(…に直接起因する)
3. 語源とニュアンス
語源
attribute
はラテン語の “attribuere” (割り当てる)から来ており、ad-
(~に)+tribuere
(与える)に由来します。attributable
はそこに形容詞化する-able
を付け足して、「〜に割り当てられうる」「〜が原因だと考えられうる」を意味するようになりました。
ニュアンス
- 文語調でややフォーマル。論文やレポート、ビジネスのレポートなど、公式文書で頻出します。
- 会話でも使えますが、少し堅めの印象を与えます。
- 「原因を明確にし、そう推定できる」というニュアンスが強いです。
- 文語調でややフォーマル。論文やレポート、ビジネスのレポートなど、公式文書で頻出します。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “(A) is attributable to (B).”
- 例: “The success is attributable to their team effort.”
- 「原因(結果)を特定する」文章でよく使われ、to の後ろに原因や要因を持ってくる形になります。
- “(A) is attributable to (B).”
文法上のポイント
- 形容詞 (adjective) なので、主に be 動詞や become、seem 等の補語になることが多いです。
- ビジネスや論文で書く際には、別の言い回し(due to, because of, ~によってなど)に置き換えられることがありますが、
attributable to
の方がやや正式な響きがあります。
- 形容詞 (adjective) なので、主に be 動詞や become、seem 等の補語になることが多いです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “His constant headaches might be attributable to stress from work.”
(彼の頻繁な頭痛は仕事のストレスに原因があるかもしれないね。) - “Any weight loss you see could be attributable to a healthier diet.”
(もし体重が減っているなら、それは健康的な食事によるものかもしれないよ。) - “The confusion is largely attributable to poor communication.”
(混乱のほとんどは、コミュニケーション不足が原因かもしれないね。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our increased sales this quarter are attributable to the new marketing strategy.”
(今四半期の売上増は、新しいマーケティング戦略が原因と考えられます。) - “The delay in product launch is partly attributable to supply chain disruptions.”
(製品発売の遅れは、サプライチェーンの混乱に部分的に起因します。) - “Any revenue shortfall may be attributable to economic downturn.”
(収益不足は景気後退によるものかもしれません。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “The observed improvement is attributable to consistent data analysis and refinement.”
(観測された改善は、一貫したデータ分析と微調整によるものと考えられる。) - “These findings are largely attributable to recent breakthroughs in technology.”
(これらの発見は、最近のテクノロジーの進歩に大きく起因すると言える。) - “Their hypothesis suggests that certain health conditions are attributable to genetic factors.”
(彼らの仮説によると、特定の健康状態は遺伝要因に帰せられると示唆されている。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms)
- due to(〜が原因で)
- because of(〜のため)
- caused by(〜によって引き起こされた)
- traceable to(〜にたどれる)
- resultant from(〜の結果として生じる)
- due to(〜が原因で)
これらはいずれも「〜が原因だ / 〜に起因する」という意味を含みますが、attributable to
はよりフォーマルで学術的な印象があります。
- 反意語 (Antonym)
- unrelated to(〜とは無関係の)
- not associated with(〜と結びついていない)
- unrelated to(〜とは無関係の)
これらは原因として結びつかないことを表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /əˈtrɪbjʊtəbəl/
- アクセントの位置: “trib” の部分に主な強勢があります。(a-TRIB-u-ta-ble)
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、イギリス英語では /t/ の発音がややはっきり強めに発音されやすく、アメリカ英語では口語の場合 /t/ がやわらかくなることがあります。
- よくある発音ミス: “tribute”(トリビュート)と似ているため、“tri-bute” の部分を強調しすぎたり、アクセントのある位置を間違えやすい点に注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “atributable” や “attributeable” のように、母音や子音を重ね間違えやすいので注意。
- “atributable” や “attributeable” のように、母音や子音を重ね間違えやすいので注意。
- 派生語との混同
- attribute (動詞/名詞) と attributable (形容詞) を混同しがち。意味や役割が異なるので文法的に正しく使えるように注意が必要です。
- attribute (動詞/名詞) と attributable (形容詞) を混同しがち。意味や役割が異なるので文法的に正しく使えるように注意が必要です。
- 試験対策
- TOEIC、英検、大学入試などで「原因を述べる」問題で出題されることがあります。特に読解問題で “attributable to” が出てきたら、「原因・帰属を示す」表現だと素早く理解できるようにしておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ
- 「attribute(割り当てる・起因する)+able(可能)」→「この結果を、どこかに割り当てられる(=原因を突き止められる)」というイメージで覚えましょう。
- 「attribute(割り当てる・起因する)+able(可能)」→「この結果を、どこかに割り当てられる(=原因を突き止められる)」というイメージで覚えましょう。
- 勉強テクニック
- “due to = because of = attributable to” のように、同じ意味を持つ表現を並べてセットで覚えると、言い換えがスムーズになります。
- 短い例文 “It is attributable to …” を繰り返し音読して、自分の文章で組み立ててみると定着が早いです。
- “due to = because of = attributable to” のように、同じ意味を持つ表現を並べてセットで覚えると、言い換えがスムーズになります。
以上が “attributable” の詳しい解説です。フォーマルな文脈で「~に起因する」と述べたいときにぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(原因などが)(…の)せいにできる,(…に)起因する;(…に)備わった;(…の)作と考えられる《+to+名》