最終更新日:2025/12/02
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(名目上・表面上はそうではないが)事実上の,実際上の

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元となった辞書の項目

virtual

形容詞

(名目上・表面上はそうではないが)事実上の,実際上の

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彼は自宅で事実上の囚人になっていると主張した。

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解説

以下では、形容詞 virtual について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: virtual

品詞: 形容詞 (adjective)

意味 (英語): “almost or nearly as described, but not completely”, “existing in the mind or by means of a computer network rather than in the physical world”

意味 (日本語): 「事実上の」「仮想の」「ほとんど〜同然の」

たとえば「空間には実体がないけれど、コンピュータ上で見た目上は存在しているもの」を指して“virtual”と呼びます。あるいは「ほぼ〜といっていいくらいの」というニュアンスでも使われます。よく耳にする「VR(Virtual Reality)」=「仮想現実」の「virtual」はまさにこの単語です。「ほとんど〜も同然だ」という強調表現としても使われます。


  • 活用形


    • 形容詞: virtual

    • 副詞: virtually

    • 例: “virtually impossible” (ほとんど不可能)


  • 他の品詞例


    • 「virtual」は主に形容詞として使われますが、その派生語として副詞形の「virtually」が頻繁に登場します。


  • CEFRレベル目安: B2(中上級)〜C1(上級)


    • B2: 自分の意見を的確に述べられるようになった中上級者レベル。

    • C1: より複雑で抽象的な内容も十分理解し、的確に話せる上級レベル。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 「virtual」という単語はラテン語の「virtus(力・徳・本質)」に由来すると言われています。本来は「力をもつもの」、「実質的な効果があるもの」という意味合いから派生し、現在では「コンピュータ上の仮想世界」「事実上の」「実質的な」など多様な意味合いを持つようになりました。


  • 関連語や派生語


    • virtually (副詞): 「ほとんど〜」「事実上〜」

    • virtuality (名詞): 「仮想性」「事実上の状態」

    • virtualize (動詞): 「仮想化する」

    • virtualization (名詞): 「仮想化」


  • よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10例)


    1. virtual reality → 仮想現実

    2. virtual environment → 仮想環境

    3. virtual meeting → オンライン会議

    4. virtual conference → オンラインカンファレンス

    5. virtual machine → 仮想マシン

    6. virtual memory → 仮想メモリ

    7. virtual classroom → オンライン教室

    8. virtual exhibition → 仮想展示会

    9. virtual assistant → 仮想アシスタント(SiriやAlexaなど)

    10. virtual tour → オンライン見学、バーチャルツアー



3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • ラテン語「virtus(力・徳・本質)」が派生元とされます。当初は「実際の力をもつ(effective)」という意味合いでしたが、やがて「効果があるが物理的な存在ではない」といった方向へ変化していき、現在の「仮想的な」「ほとんど実際と同じような」という意味が定着しました。


  • ニュアンスと使用時の注意点


    • 現代では特にIT・コンピュータ領域で「仮想的な」という意味として使われることが多いです。

    • 口語でも「実質的に」「ほとんど」という意味で非常によく使われますが、カジュアルすぎる印象はあまりありません。フォーマル・カジュアルどちらでも適切に使えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント


    • 「virtual」は形容詞なので、名詞を修飾します。たとえば “a virtual environment” や “virtual tickets” など。

    • 副詞形は “virtually” で、「ほとんど〜」という意味になります。例: “It’s virtually impossible to solve this problem.”(この問題を解くのはほぼ不可能だ)


  • イディオムや一般的な構文


    • “in virtual silence” → ほとんど静寂の中で

    • “to have a virtual monopoly on something” → 事実上の独占状態にある


  • 可算・不可算などの区別


    • 形容詞なので名詞ではありません。名詞としては使わないため、可算・不可算の区別は関係しません。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “We had a virtual party last night to celebrate her birthday.”

    (昨夜は彼女の誕生日を祝うためにオンラインでパーティーをしたんだ。)

  2. “I took a virtual tour of the museum from my laptop.”

    (自宅のパソコンから美術館のバーチャルツアーを楽しんだよ。)

  3. “It’s virtually impossible to find tickets to that concert now.”

    (あのコンサートのチケットを今手に入れるのはほぼ不可能に近いよ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company is hosting a virtual conference next month.”

    (当社は来月、オンライン会議を主催します。)

  2. “We need a stable platform for our virtual team meetings.”

    (バーチャルチーム会議には安定したプラットフォームが必要です。)

  3. “He has a virtual monopoly on that market segment.”

    (彼はその市場セグメントで事実上の独占状態にある。)

(3) 学術・専門的文脈での例文


  1. “This study examines the effects of virtual environments on learning outcomes.”

    (本研究では、バーチャル環境が学習成果に与える影響を調査します。)

  2. “The concept of virtual particles is central to quantum field theory.”

    (仮想粒子の概念は量子場理論の中心的テーマです。)

  3. “We’re implementing virtualization technology to optimize our server infrastructure.”

    (サーバーインフラを最適化するために、仮想化技術を導入しています。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語(Synonyms)


    1. simulated → (シミュレーション上の)仮想の

    2. online → オンライン上の

    3. almost → ほとんど

    4. nearly → ほぼ

    5. artificial → 人工の、作りものの(ニュアンスは「自然ではない」)


  • 反意語(Antonyms)


    1. real → 現実の、本物の

    2. actual → 実際の

    3. physical → 物理的な


  • ニュアンスの違い


    • “virtual” は「アナログの実体がなくても、機能的には同等」といったニュアンスが強いです。

    • “simulated” は多くの場合、実際にあるものをモデル化して「模擬」しているイメージが強いです。

    • “real” や “actual” は「現存する、本物の」、真っ向から対比される表現です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • アメリカ英語: /ˈvɝːtʃuəl/

    • イギリス英語: /ˈvɜːtʃuəl/


  • アクセントの位置


    • 「ver」の部分に強勢があります ([vér-]tual)。

    • 2音節目 “-tu-” は弱く発音されやすく、最後の “-al” は軽く “-əl” と発音します。


  • よくある発音の間違い


    • “ヴァーチャル”と日本語的に伸ばしすぎると英語圏では不自然に聞こえることがあります。

    • “vir-chu-ul” のように短めに区切る感覚で発音すると通じやすいです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “virtual” の “u” と “a” の位置を間違えたり、virtul のように書き落としたりしやすい点に注意しましょう。

  • 同音異義語との混同: とくに “virtue” (美徳) とはスペルも意味も違うので混同しないようにしましょう。

  • 試験対策: TOEIC・英検などではビジネス英語の文脈やIT関連の文脈で頻出です。仮想会議やオンライン会議などの話題が出たときに出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「VR(バーチャル・リアリティ)」を思い浮かべて覚えると理解しやすいです。「仮想現実」という言葉自体に “virtual” の意味が凝縮されています。

  • 勉強テクニック:


    • “virtually impossible” と一緒に覚えると、「ほとんど不可能だ」という強い表現として記憶しやすくなります。

    • 「virtue(美徳)」とスペルと意味が似ているが別物という点を頭に入れ、対比させて学ぶのもおすすめです。



以上が “virtual” の詳細解説です。日常からビジネス、コンピュータの世界まで幅広く使われる単語ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
virtual
意味(1)

(名目上・表面上はそうではないが)事実上の,実際上の

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