最終更新日:2025/11/23
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それによって(by that means) / それに関連して

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元となった辞書の項目

thereby

それによって(by that means) / それに関連して

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解説

以下では、“thereby”という単語について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “thereby” - by that means, as a result of that

  • 日本語: 「それによって」「その結果として」

簡単に言うと、「前述した行為や出来事の結果として」というニュアンスで使われる副詞です。文脈としては、ある行為や状況があって、それが原因となって何かが起きる、といった場面で使用します。

品詞


  • 副詞 (adverb)

活用形


  • 副詞なので、活用形としての変化はありません。常に “thereby” のまま使われます。

他の品詞での例


  • “thereby” は副詞なので、名詞・動詞・形容詞などの形になることはありません。ただし類似表現として “therefore” (副詞) などがあります。

CEFRレベルの目安


  • C1(上級)

    → 日常会話だけでなく、やや正式な文書やアカデミックライティングでも使いやすい言葉です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “there” + “by” という二つの要素が組み合わさった副詞です。


    • “there” は「そこ」「その点」という意味。

    • “by” は「~によって」という前置詞。


これが結びついて「それによって」「その結果として」という副詞になっています。

派生語や類縁語


  • thereby → 同じく結果・因果関係を表す表現:


    • therefore

    • thus

    • hence


よく使われるコロケーション(10個)


  1. thereby reducing costs

    (それによってコストを削減する)

  2. thereby improving efficiency

    (それによって効率を改善する)

  3. thereby increasing profits

    (それによって利益を増やす)

  4. thereby causing problems

    (それによって問題を引き起こす)

  5. thereby eliminating risk

    (それによってリスクを排除する)

  6. thereby facilitating communication

    (それによってコミュニケーションを円滑にする)

  7. thereby influencing public opinion

    (それによって世論に影響を与える)

  8. thereby meeting requirements

    (それによって要件を満たす)

  9. thereby contributing to sustainability

    (それによって持続可能性に貢献する)

  10. thereby fulfilling obligations

    (それによって義務を果たす)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “thereby” は中英語 (Middle English) に遡る表現で、“there” + “by” が結びついた形。古くから文章で結果や因果を示す際に用いられ、現代でも論文や公的な文書、フォーマルな文章でよく見られます。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 基本的にややフォーマルな響きがあるため、口語では “so” や “in doing so” が使われることも多いです。文章中で、特に前文のアクションや状況が原因となって、後文の結果が起こることを示す際に用います。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • “(主節), thereby (動名詞/分詞構文) …”

    例: “They introduced a new policy, thereby reducing costs.”

    「彼らは新方針を導入し、それによってコストを削減した。」


  • “By doing X, thereby Y” の形はあまり使わず、むしろカンマでつなげるか、別の節を作って “thereby” をつけることが多いです。


フォーマル/カジュアル


  • フォーマル度がやや高い単語。レポート、論文、オフィシャルな文書などで使用されることが多いです。

他動詞・自動詞などの使い分け


  • 副詞なので、動詞の他動詞・自動詞を問わずに結果を付加するように修飾します。可算・不可算などの区別もありません。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I got a discount coupon, thereby saving a lot of money at the store!”

    (割引クーポンを手に入れたから、結果としてお店でたくさんお得になったよ!)

  2. “He apologized publicly, thereby fixing his relationship with his friend.”

    (彼は公に謝罪して、それによって友人との関係を修復したんだ。)

  3. “She studied English every day, thereby improving her pronunciation.”

    (彼女は毎日英語を勉強して、結果として発音がよくなったよ。)

ビジネスシーン


  1. “Our team reorganized the workflow, thereby increasing productivity.”

    (私たちのチームはワークフローを再編成し、その結果、生産性を高めました。)

  2. “We updated our security protocols, thereby minimizing potential threats.”

    (私たちはセキュリティプロトコルを更新し、それによって潜在的な脅威を最小限に抑えました。)

  3. “The CEO announced a strategic partnership, thereby expanding our market reach.”

    (CEO は戦略的提携を発表し、それによって市場へのアプローチを拡大しました。)

学術的な文脈


  1. “The researchers modified the initial conditions, thereby changing the outcome of the experiment.”

    (研究者たちは初期条件を変更し、それによって実験の結果を変えました。)

  2. “By analyzing these data sets, we can identify anomalies, thereby refining our model.”

    (これらのデータセットを分析することで異常値を特定し、それによってモデルを改善することができます。)

  3. “This study addresses a crucial gap in the literature, thereby contributing to the broader academic debate.”

    (本研究は文献における重要な空白を扱い、それによって学問全体の議論に貢献します。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. therefore (それゆえに)


    • “therefore” は “結論として〜だから” というニュアンスが強く、論理的な結びつきを強調します。


  2. thus (したがって)


    • “thus” はフォーマルな文書で結果を述べるときによく使われます。


  3. hence (それゆえに)


    • やや古風またはフォーマルな印象があり、長い文書で理由・結果を示すときに使われます。


→ いずれも「結果として」という意味合いで似ていますが、“thereby” は「前の行為によって直接的に~」という因果関係を強調します。

反意語 (Antonyms)


  • ※ “thereby” は結果を示す副詞なので、明確な「反意語」はありませんが、原因ではなく「ある行為の否定的/反対の結果」をいう場合には “in spite of that” などを使うことがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ˌðeərˈbaɪ/ (イギリス英語), /ˌðerˈbaɪ/ (アメリカ英語)

  • アクセントは “-by” の部分 “-ˈbaɪ” にかかります。

  • イギリス英語: 「セアバイ」

  • アメリカ英語: 「ゼアバイ」 などの発音が一般的です。

  • よくある間違いとしては、/ðeər/ や /ðer/ の部分が “deer” や “dare” のように聞こえやすいことがあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “thereby” の “e” を忘れて “thrby” などとミススペルすることがあります。


  2. 同音異義語との混同


    • “therefore” と “thereby” は似ているため、同じ文脈で使ってしまうミスに注意。


  3. フォーマル度合いの誤用


    • 日常会話で乱用すると堅い印象になるため、シーンを選んで使うことが重要です。


  4. 資格試験での出題傾向


    • TOEIC・英検などの文章中に接続副詞が登場する場合、“therefore” と区別して選択させる問題がよく見られます。因果関係を丁寧に読むと正解しやすくなります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “there” + “by” → “そこを通って結果が生まれる” というイメージを持つと理解しやすいです。

  • 覚え方として “I do X, thereby Y” = “I do X, and by doing X, I achieve Y.” というイメージに変換してみると、使いどころがわかりやすいでしょう。

  • スペリングは “there” + “by” と覚えてしまうと便利です。


以上が、“thereby” の詳細な解説です。論文やプレゼンなどフォーマルな場面で特に重宝する単語ですので、使いこなせると表現がいっそう洗練されます。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
thereby
意味(1)

それによって(by that means)

意味(2)

それに関連して

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