最終更新日:2025/11/09
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〈U/C〉暴動,反乱

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元となった辞書の項目

insurgency

名詞

〈U/C〉暴動,反乱

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政府はその地域の反乱を制御するのに苦労しています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: insurgency

品詞: 名詞 (noun)

日本語の意味: 暴動、反乱、反政府活動

英語の意味: A rebellion or uprising against an established government or authority

「insurgency」は、既存の政府や支配勢力に対して反乱を起こす行為や状態を指します。暴力的な行為を伴う場合が多いですが、必ずしも軍事行動だけに限らず、政治的・社会的な不安定を表現するためにも使われます。ニュースなどでも「反政府運動」や「内乱」を指す言葉として登場します。


  • 活用形: 名詞の不可算形容として扱われることが多いため、通常は “insurgencies” のように複数形でも使われますが、文脈によっては「複数の暴動」などを表す場合もあります。

  • 他の品詞形: 「insurgent(名詞/形容詞)」(反乱者、反乱者の)などがあります。

CEFRレベル(目安): B2(中上級)

ニュース記事や政治情勢を読む際に登場するため、少し上級〜中上級レベルの単語といえますが、大学のニュース英語や専門的な文脈ではよく見かけます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: in-


    • ラテン語由来の接頭語で、もともと「中へ」「中に」「上に」などの意味があります。ここでは「逆らって / 中から起こす」というニュアンスにつながっています。


  • 語幹: surg (surge)


    • 「波のように押し寄せる」「急に高まる」という意味を持ち、rise(上昇)や起き上がることを表します。


  • 接尾語: -ency


    • 「状況・状態」を表す名詞化の要素。


したがって「insurgency」は「中から立ち上がって現れる状態」→「反乱・暴動」のイメージと結びついています。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個


  1. armed insurgency


    • 武装反乱


  2. counter-insurgency measures


    • 反乱鎮圧の対策・措置


  3. rising insurgency


    • 高まる反乱


  4. insurgency movement


    • 反乱運動


  5. quell an insurgency


    • 反乱を鎮圧する


  6. prolonged insurgency


    • 長期化する反乱


  7. violent insurgency


    • 暴力的な反乱


  8. insurgency leader


    • 反乱の指導者


  9. fuel an insurgency


    • 反乱に火をつける (あおる、助長する)


  10. insurgency threat


    • 反乱の脅威



3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “insurgere” (in + surgere) から来ており、もともと “to rise up”(起ち上がる)を意味します。

  • 歴史的な使われ方: 主に政治的・軍事的文脈で使われることが多く、植民地時代の独立運動や各国の反政府武装闘争などを説明する際に用いられてきました。

  • 微妙なニュアンス: 「insurgency」は「反乱軍と支配勢力の対立が継続している状態」を強く示唆します。単なる一時的デモや小規模な抗議ではなく、ある程度継続的・組織的な反政府活動をイメージします。

口語で頻繁に使う単語ではなく、ニュース報道や政治・軍事関連の文章(フォーマルな文脈)で多用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (不可算/可算):

    多くの場合は不可算名詞的に扱われますが、異なる場所や時期に行われる反乱を指す場合に “insurgencies” と可算名詞形で使用することもあります。

  • 構文例:


    • “[subject] faces an insurgency …”

    • “There is an ongoing insurgency in [place].”

    • “The government attempts to quell the insurgency.”


フォーマルな文章や国際情勢に関するレポートでよく使われ、カジュアルな会話ではあまり登場しません。


5. 実例と例文

日常会話(少しフォーマルぎみ)


  1. “I heard there's an insurgency brewing in the northern region, but I'm not sure how serious it is.”

    (北部地域で反乱が起きつつあるらしいけど、どの程度深刻なのかは分からないんだ。)


  2. “People are concerned about the insurgency and its impact on their safety.”

    (人々はその反乱と安全への影響を心配している。)


  3. “Have you been following the news about the insurgency overseas?”

    (海外の反乱に関するニュースを追いかけてる?)


ビジネス(報道関係やリスク管理など)


  1. “Our company is evaluating potential risks posed by the ongoing insurgency in the region.”

    (当社は、その地域で進行中の反乱によってもたらされる潜在的リスクを評価しています。)


  2. “Investors are concerned about political unrest and insurgency, which could affect market stability.”

    (投資家は政治的不安や反乱を懸念しており、市場の安定に影響する可能性があります。)


  3. “Due to the insurgency, the supply chain routes have become highly volatile.”

    (反乱のために、サプライチェーンのルートが非常に不安定になっています。)


学術的(国際関係・政治学など)


  1. “The study aims to examine the socio-economic factors contributing to the insurgency in the region.”

    (この研究は、その地域における反乱の要因となる社会経済的要素を検証することを目的としています。)


  2. “Counter-insurgency strategies are complex and often require both military and diplomatic efforts.”

    (反乱鎮圧戦略は複雑で、軍事的手段と外交的手段の両方が必要となることが多いです。)


  3. “Historical data shows that insurgencies frequently succeed when public support is strong.”

    (歴史的データによると、一般市民の支持が強い場合、反乱はしばしば成功することがわかっています。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    • rebellion(反乱): 「広く一般的な反乱」を指すが、「insurgency」よりカジュアルに用いられる傾向がある。

    • uprising(蜂起): 「民衆の蜂起」、突発的または比較的短期的な活動を示すことが多い。

    • insurrection(暴動・反乱): 「insurgency」と非常に近い意味で、しばしば武力を伴う。

    • revolt(反逆): 政府や権威に対する強い反抗的行動を意味する。


  • 反意語


    • compliance(従順): 権威や規則に従うこと。

    • loyalty(忠誠): 特定の権力や政府への忠誠心。

    • submission(服従): 反抗をせずに従う状態。


ニュアンス: 「insurgency」は長期的かつ組織的な反乱を示す点が大きな特徴です。似た単語でも、短期的あるいは衝動的な蜂起を指す場合は “uprising” や “revolt” などが適切です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ɪnˈsɜːrdʒənsi/

  • アメリカ英語: [in-SUR-juhn-see] のように第二音節を強く発音。「ア」の母音がやや「サー」に近い音。

  • イギリス英語: [in-SUR-juhn-see] でほぼ同じですが、/ɜː/ の部分がより長く深い母音になる傾向がある(「サー」よりやや「サ」に近いと感じる人もいる)。

  • よくある発音ミス: 最初の「in-」を /ɪn/ ではなく /aɪn/ や /en/ と誤って発音してしまう。アクセントが後ろにずれてしまうことで、相手に聞き取りづらくなる場合がある。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “insurgancy” と書いてしまったり、途中の “e” や “a” の位置を間違えやすい。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語は特にないが、”insurgent” (反乱者) と区別せず混同するケースがある。

  • 試験対策: TOEFLやIELTS、英検1級などの上級レベル問題で登場する可能性があり得ます。ニュース英語や政治関連の記事を読む際に大切な語彙です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “in + surge”: 「中から波のように湧き上がる」イメージで覚えるとよいでしょう。

  • 反乱の絵を思い浮かべる: 政府に対して市民や武装集団が蜂起している映像を想像すると記憶に残りやすいです。

  • 勉強テクニック: ニュース記事の見出しで “insurgency” がどのように使われているかをチェックし、実際にメモしておくと使い方を覚えやすくなります。


以上が名詞 “insurgency” の詳細解説です。反政府活動が長期・組織的に続く状況を指すフォーマルかつ専門的な単語ですので、ニュース英語や政治的テキストで見かけたときに思い出してみてください。

意味のイメージ
insurgency
意味(1)

暴動,反乱

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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