最終更新日:2025/10/28
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〈U〉破産,倒産;破たん

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元となった辞書の項目

bankruptcy

名詞

〈U〉破産,倒産;破たん

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会社は財政難のために破産を宣言しなければならなかった。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: bankruptcy

品詞: 名詞 (countable: bankruptcy/bankruptcies)


  • 意味(英語): The state of being unable to pay one’s debts.

  • 意味(日本語): 支払い能力を失った状態、法的な破産手続きのこと。

「bankruptcy」は、主に経済や法律の文脈で使用され、企業や個人が債務の返済不能に陥った状態を指します。たとえば、「A社が破産手続きを申請した」「個人破産をした」といった場面で用いられます。ニュースやビジネスの会話でよく出てくる点から、ややフォーマルなニュアンスを持ちます。


  • 活用形:


    • 単数形: bankruptcy

    • 複数形: bankruptcies


  • 他の品詞:


    • 形容詞: bankrupt(例: He is bankrupt.)

    • 動詞: to bankrupt(例: The lawsuit bankrupted the company.)


  • CEFRレベル目安: B2(中上級)

    ビジネスや経済的な文脈で使われる語で、比較的アカデミックまたはフォーマルな場面で頻出するため、中上級レベルとして位置づけられます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • bankrupt (形容詞/動詞) + -cy (「状態」を表す名詞化の接尾語)

      「bankrupt」という語幹に、「〜の状態」を示す「-cy」が付いて「bankruptcy」となっています。


  • 派生語や類縁語など:


    • bankrupt (形容詞/動詞)

    • insolvency (類似表現:支払い不能)

    • liquidation (財産整理・売却)

    • reorganization (再建)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選:


    1. file for bankruptcy(破産申請をする)

    2. declare bankruptcy(破産を宣告する)

    3. avoid bankruptcy(破産を回避する)

    4. face bankruptcy(破産の危機に直面する)

    5. personal bankruptcy(個人破産)

    6. corporate bankruptcy(企業破産)

    7. bankruptcy court(破産裁判所)

    8. bankruptcy law(破産法)

    9. go into bankruptcy(破産状態になる)

    10. bankruptcy protection(破産保護手続き)



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「bankrupt」は、中世フランス語の “banque route” (壊れた銀行台) に由来するとされます。元々は金融業者の机が壊された(商売が成り立たなくなった)状態を示す表現でした。


  • ニュアンスと使用上の注意点:


    • 法律やビジネスの文脈でフォーマルに使われる単語です。

    • 破産は深刻な財政的・感情的なトラウマを伴う場合もあるため、話し手や聞き手にとって重い響きを持つことがあります。

    • 日常会話においては会社の倒産ニュースや個人の経済問題に触れるときに使われますが、やや重々しい印象を与えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞としての使い方:


    • 「a bankruptcy」「several bankruptcies」のように数えられます。

    • 「bankruptcy」の状態を一つの事例・事象として数えるイメージです。


  • よく使われる構文:


    • “(Subject) filed for bankruptcy.”

    • “(Subject) declared bankruptcy.”

    • “The firm is on the brink of bankruptcy.”


  • フォーマル/カジュアル:


    • どちらかと言えばフォーマル。ビジネス・法的文書などでよく見られます。

    • 日常会話でも使われますが、その際には少し専門的な響きがあります。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “My uncle’s restaurant is struggling, and he is afraid of bankruptcy.”


    • (私のおじさんのレストランは経営に苦しんでいて、彼は破産を恐れています。)


  2. “I heard that the local store closed down due to bankruptcy.”


    • (その地元のお店は破産で閉店したと聞きました。)


  3. “Many people worry about falling into bankruptcy if they lose their job.”


    • (多くの人が、仕事を失ったら破産してしまうのではないかと不安に思います。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “The company decided to file for bankruptcy to protect its assets.”


    • (その会社は資産を守るために破産申請をすることを決定しました。)


  2. “The CEO declared bankruptcy after years of financial mismanagement.”


    • (長年の財政管理の失敗のすえ、CEOは破産を宣言しました。)


  3. “Stakeholders are anxious about the possibility of corporate bankruptcy.”


    • (利害関係者たちは企業破産の可能性に不安を抱えています。)


(3) 学術的な・専門的な文脈での例文


  1. “Bankruptcy laws vary significantly from country to country.”


    • (破産法は国によって大きく異なります。)


  2. “Early warning systems can help companies avoid sudden bankruptcy.”


    • (早期警告システムは、企業が突然破産するのを防ぐのに役立ちます。)


  3. “Research on personal bankruptcy trends can inform policy decisions.”


    • (個人破産の傾向に関する研究は、政策決定に役立ちます。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. insolvency(支払い不能)


      • 借金返済の能力がない状態。破産手続き前の段階も含むイメージ。


    2. liquidation(資産清算、現金化)


      • 破産手続きの一環で、資産を売却して債務を整理すること。


    3. failure(倒産、失敗)


      • ビジネスの失敗全般を指す言葉だが、法的手続きを伴わない場合もある。



  • 反意語:


    1. solvency(支払い能力がある状態)

    2. profitability(収益性が高い状態)


これらは「破産状態」とは反対の意味を持ち、「bankruptcy」が意味する「支払い不能の状態」と対極に位置します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):

    [US] /ˈbæŋkrʌp.si/

    [UK] /ˈbæŋkrʌpt.si/


  • 強勢(アクセント):

    最初の “ban” にアクセントが置かれます。「BAN-krup(t)-see」というリズムです。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • イギリス英語では “rupt” の部分をはっきりと “/ʌpt/” と発音する傾向あり。

    • アメリカ英語では “/krʌp/” のように “t” 音がやや弱くなることも。


  • よくある発音ミス:


    • “bank” を「バンク」ではなく「ベアンク」と母音が変化する場合があるので注意。

    • 「-cy」の部分を明瞭に「シー」と発音しないと「bankrupsy」のようになることがある。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “bankrupcy” と “t” を抜かしたり、 “bankrputcy” のように並びを間違えることが多いです。

    • 正しくは “bankruptcy” です。


  • 同音異義語との混同:


    • 直接的な同音異義語はありませんが、「bankrupt」と混同してしまう人が多いです。

    • bankrupt (形容詞/動詞) と bankruptcy (名詞) を使い分けましょう。


  • 試験対策・資格試験 (TOEIC, 英検など):


    • ビジネスや経済に関する長文読解、リスニングに頻出する可能性あり。

    • 「file for bankruptcy」「go bankrupt」などの表現で問われる場合があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ法:

    「bank(銀行)」 + 「rupt(壊れる)」 + 「-cy(状態を表す接尾語)」で、「銀行が壊れてしまった状態」というイメージをすると覚えやすいでしょう。


  • 勉強テクニック:


    1. 「ban-k-rupt-cy」と音節を区切って、各部分を繰り返し音読する。

    2. 「ファイルフォーバンクラプシー(file for bankruptcy)」などの定型表現をフレーズ単位で暗記する。

    3. 経済ニュース記事などで実際にどのように使われているかを見て、文脈ごとに覚える。


「bankruptcy」は、ビジネスや法的文脈で欠かせない語です。フォーマルな場面で正しく使えるよう、上記のポイントを押さえてみてください。

意味のイメージ
bankruptcy
意味(1)

破産[状態],倒産

意味(2)

(性格などの)破たん

ビジネス英単語(BSL) / 和訳 / 単語カード問題

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